file.43 d47食堂の「おはぎ」

いちにちいちあんこ台風がどうにかそれてくれて、昨日は晴れ間も見えましたね。

私は、昨日は100パーセント休日!という一日。午前中には新宿区が主催する「国際都市新宿 踊りの祭典2013」を見て、午後からは太田美術館で『笑いの浮世絵』展を堪能しました。

同行者は、いつものメンバー。

元同僚のS氏、ドキュメンタリー系TVディレクターのKさん、フリー編集者の先輩・Yさん。面白がりチーム集結!です。

『笑いの浮世絵』はまたあらためてご紹介したいと思いますが、今日はとにかくいちあんこ。

いつもおしゃれな情報に詳しいS氏とKさんが、夕ご飯にとおすすめカフェに連れて行ってくれました!渋谷ヒカリエにある「d47 食堂」さんです!

こちらは、「d design travel」という、新しいスタイルの旅行雑誌の編集部が提供する「食堂」。ヒカリエの8階にありますよ。

d design travelさんというのは

【「ロングライフデザインをテーマに活動する私たち D&DEPARTMENT PROJECT が、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン的観点から選びだして、観光ガイドとしてまとめたものが「d design travel」です。】(HPから抜粋)

という、なんだか素敵なムーブメントおこしつつあるデザイン集団さんのようです。

編集部セレクトの食堂のほかに、d47 museumというギャラリーも併設されてらっしゃるとのこと。
d47 museum今季のテーマは「富山県」なんだそうです。富山の名物が様々並んでいて、その一部は買うこともできます。

このギャラリーと連動して、「食堂」のほうでも、限定の定食が「富山県」となってました。こんなかんじで食堂は、各都道府県の名物を食べさせてくれる、というわけなのです。
大分・りゅうきゅう定食定食は、各都道府県のものが毎月登場。10種類くらいの種類の中から、私が選んだのは「大分県」。大分の名物「りゅうきゅう」をメインとしてお定食です。

「ぶりの刺身をタレに漬け込み薬味をのせた、郷土料理の「りゅうきゅう」。茄子とゴーヤを味噌で炒めた「おらんだ」と、クロメ豆腐の小鉢。」(HPより抜粋)

りゅうきゅうは、大分に行ったときにもいただいてとても美味しかったのですが、こちらのりゅうきゅうも負けず劣らず。ごはんも美味しいお米で、夢中になっていただいちゃいました。

さて、そして、ここで終わるわけにはいきません。

デザートです。そうです。「あんこ」でございます!

デザートメニューを見ると、「おはぎ」がありますよ。

でも、おなかがいっぱいなので、お萩はちょっと重い気がすると思って、思わず和栗のブラマンジュを頼んでしまいました(栗も大好き)。Yさんが頼んだおはぎを見ると…

おはぎおおおお!これがおはぎ??
桝の中にあんこがぎっしりですよ!?

これを見て、はた、と我に返りました。ブラマンジュとか頼んでる場合じゃないよ、私のあんこ者としての誇りはどこに行ってしまったの?

「…よかったら変えてあげようか?」

Yさんが、そんな私の気持ちを察してすっと助け船を出してくださいました。

「そうだよ、あんこ好きとか言ってブラマンジェたのんでるのは、むとうさんらしくないよ」

とSさん。そ、そ、そうだよねえ。私のバカバカバカ!!

そんなこんなで、やさしいYさんのお心遣いにより、無事、あんこ道の道から外れなくて済みました。…というわけで実食!
Yさん、ありがとうございます~!
おはぎぎっしりみっちり桝の中にあんこともち米が入っています。

あんこは…わああ、おいしい!この小豆すごい!すごくボトムが強いというか、かなりコクの強い味。でもすっきりとしてるんです。もたれない。
メニューをもう一度見ると、なるほど小豆もこだわりの逸品。北海道旭川産の「しゅまり小豆」なんだそうです。福居製餡所さんのあんこだそうですよ。うまひ・・・

そしてこのもち米のほうにも少し塩見があって、すごくいいコンビネーションです!
おはぎ掘り進めていくと、したのほうにもあんこが入ってますよ!嬉しいなあ!
一見重たく見えるかもしれませんが、すごくすっきりとしてるので、デザートとして全然ありです!

おなかは一杯だったはずなのに、ぺろりと平らげてしまいました。
渋谷に行ったら、絶対また食べにこよーっと。

d47 shokudo
http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2013/10/10.shtml

file.42 阿闍梨餅本舗・満月の「阿闍梨餅」

いつも超多忙なN編集長。本当にすごい八面六臂ぶりです。今年は担当されていた本が賞をとられたり、映画化されたり、とさらに多忙を極めておられます。まさに「嬉しい悲鳴」ってやつですよね。

わたしも、そんなN編集長のご多忙の一部を一緒にお仕事させてもらってます。少しでも私がお手伝いして、N編集長のお仕事が楽になったらいいなあ、と願いながら…。

さて、昨晩は夕方お邪魔して、ミーティングルームをお借りして作業。

N編集長が「京都のお土産」と言ってくださったのがこの「阿闍梨餅」です。
阿闍梨餅阿闍梨餅!!!

美味しいですよねえ。京都にいったら必ず買います。ちょっとあっためても美味しいんですよねえ、という私に、

N編集長「阿闍梨餅作ってる和菓子屋さんって、満月って名前だって知ってた?」

あ!そうなんですか~?
…ていうか、よく考えましたら、阿闍梨餅のお店、としか認知してませんでしたが、そりゃ、お店の名前がありますよね。

N編集長「でも、この阿闍梨餅がとてもよく売れて有名になったから、阿闍梨餅本舗って名乗ってもいるらしいよ」

なるほど。そういうことですか。さっそくググってみましたら、なるほど「阿闍梨餅本舗 京菓子 満月」というお名前になっております。
阿闍梨餅さあ、いただきますよお!

嬉しそうに食べようとする私の横で、N編集長がうんうん言いながら、先生からの直しを読み下そうとしておられます。かなりの赤字に相当体力を奪われているご様子……。

こんなときこそ、N編集長もあんこを召し上がればいいように思うのですが、編集長は完璧な酒党で、甘いものはいけない口なのです。
阿闍梨餅阿闍梨餅のあんこ、美味しいですよね!
本当に京都らしい上品なあんこです。これだけメジャーになって一般的なお土産品となっても、このあんこの品の良さは変わりません。すっきりとした後味です。

そして、またこの皮が美味しい!餅粉で作ったあんは、しっとりと、少しだけ伸びる感じがしますが、卵の入った焼き皮である、というそこのところは揺らぎません。美味しいなあ。

お蔭さまで、ちょっと元気になったので、うんうんうなって独り言を繰り返すN編集長のお仕事を少しお手伝いしました。

もう一個阿闍梨餅をいただいていたら、さらにもうちょっとお手伝いしたかもしれない、というのは内緒です……^^;。

N編集長、ご馳走様でした!

阿闍梨餅本舗 満月
http://www.ajyarimochi.com/

 

 

 

file.41 夢・菓心工房かめまんの「生きんつば」と「芋ようかん」

 

 

いちにちいちあんこ

いつもお世話になっている小説家・H山先生が、慰労にお寿司屋さんに連れて行ってくださいました。

お寿司をごちそういただく、というだけでも過分ですのに、待ち合わせ場所に現れた先生は、すっとおしゃれな包みを差し出し、

「いくちゃんは、どうも甘いものが好きみたいだから…」

…と!!

なんというお心づかいでしょう!
本サイトでもあんこが好きだということを熱く叫び続けてまいりましたが、先生もそれをみてくださっていたようです。

あああ、「糖尿になるからやめろ」という声にめげずに続けてきた甲斐がありましたw。

そんなわけで、自宅に帰ってきてからウキウキしながらあけてみましたら……
生きんつばと芋ようかんおおおお、なんだかいっぱい入ってる予感!
生きんつばと芋ようかん出た~~~!
詰まってる~~~~!

説明書きを拝見すると、どうもこれは「生きんつば」(右)と「芋ようかん」のようですよ。
生きんつばというのは、焼いてない金鍔のことだそうです。ほうほう。
生きんつばと芋ようかん早速パッケージから外して、並べてみました。

綺麗ですね~~!ツヤツヤです!
間違いなく美味しい!って色してますよ!
生きんつばさて、まずは「生きんつば」のほうから。

お店のHPを見てみると、100%十勝産小豆を使っているんだそう。

なるほどなるほど。これは小豆の美味しさをダイレクトに味わうにはもってこいのスタイルかもしれません。あんこと鹿の子の間、というか、あんこと小豆寄せの間、というか。もっと言えば、水ようかんとあんこの間、ってかんじ。非常に緩やかに寄せてあるんですよ。でも、食べるとほろっとあんこになる感じ。

そして、とにかく甘さ控えめです。小豆の味がすごくよくわかります。美味しいです!

芋ようかん「芋ようかん」、も私の中では広義に「あんこ」の中に入れちゃいますよ!
芋あん、なんてのもありますからね。

こちらの芋ようかんは、とにかくあっさりしています。甘さはちゃんとありますが、とにかくサラり。舟和さんのとはまたちょっと違うなあ。とにかく素材そのままにという感じ。「生きんつば」と同じ方向性なのです。なるほど。。。

ところで、このお店、よく見たら福島県須賀川市にあるみたいです。

私たちが待ち合わせたのは東京の上野だったのですが、先生はいったいどちらでこの和菓子を買われたんだろう!?と遅ればせながら驚いてしまったりしております。

家族にも分けてあげて、二日間で完食!
小豆と芋を堪能しました。

H先生、本当にありがとうございました!

菓心工房かめまん
http://kameman.net/kintuba.html