file.89  喜八洲総本舗の「きんつば」

いちにちいちあんこ

大阪には美味しいものが多すぎて困ります。そして、大阪の方にはグルメが多いように思います。さすが「食の都」ですね。

そしてもちろん、あんこものも、さすが大阪です。

Aさんがご馳走してくださった、北新地に夜遅くまで開いている老舗のお餅やさん(この呼び方も上方っぽいですよね)いなば播七さんのおはぎは絶品でした。そして、Aさんに連れて行っていただいた、北浜の菊壽堂義信さんの高麗餅も絶品でした。

そして〆は、Y姐さんがお土産にと持たせてくださった喜八洲さんの「きんつば」!!

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大阪に行く前に、美味しい和菓子屋さんはどこかな~と調べたりしていた時に、確かに目にしたことのあるこの名前。

さすが姐さん!Aさん同様グルメです~!

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なんだかもう、包装もかっこいい。

「必要なものだけちゃんとある」というデザイン。この空気感は、なるほど、「きんつば」というシンプル直球型和菓子を表現するには最適というか…

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そしてこちらが「きんつば」!

写真だといまいち大きさが伝わらないかもしれませんが、ものすごく大きいです。関東でお目にかかるきんつばの約倍くらいのボリュームがあると思います!

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サイトを拝見しますと、こちらの小豆は北海道十勝産。大粒の小豆をしっかりと炊いて良質の砂糖で甘さは控えめに。確かに、ボリュームはしっかりとありますが、食べ始めてみますとあっさり一個いただけちゃいました。

それにしましても、こちらのきんつばをいただいていて、また今回いただいた大阪の老舗二店の名物二品をいただいてみて、あんこや和菓子の世界にははっきりと、「大阪らしさ」というものがある、と感じました。

伝統的な料理はもちろんですが、その土地の人が長らく愛してきたお菓子、または日本酒といったものには、その土地の風土・美意識が込められて居ると思います。私のような一見のお客にとっては、その土地の文化を感じるのにとても分かりやすく、ありがたいものです。

今回も、三つの大坂を代表する老舗のお味をいただくことで、その一端に触れることが出来たように思います。

大阪のあんこは、丁寧に手間をかけて造られていますが、それをあえて分からないように作っているような、そんな気がします。すごいんですよ、貴重なんですよ、心して食べなさい、というよりも、「たくさん食べてな、おいしいやろ?」「わーありがと~!めっちゃおいしい~!」なんてはしゃぎながらいただけるような、そんなかんじ。

入口はものすごくフランクでフレンドリー、でも、その気安さの向こうには非常に硬質な美意識のかたまりを感じます。なにしろ大阪は京都以上に古い土地ですからね…。

いやあ、ほんともう、大阪大好きになっちゃいました。

Aさん、Y姐さん、本当にありがとうございました!
またよろしくお願いします~♥。

喜八洲総本舗

http://www.kiyasu.jp/index.html

file.41 夢・菓心工房かめまんの「生きんつば」と「芋ようかん」

 

 

いちにちいちあんこ

いつもお世話になっている小説家・H山先生が、慰労にお寿司屋さんに連れて行ってくださいました。

お寿司をごちそういただく、というだけでも過分ですのに、待ち合わせ場所に現れた先生は、すっとおしゃれな包みを差し出し、

「いくちゃんは、どうも甘いものが好きみたいだから…」

…と!!

なんというお心づかいでしょう!
本サイトでもあんこが好きだということを熱く叫び続けてまいりましたが、先生もそれをみてくださっていたようです。

あああ、「糖尿になるからやめろ」という声にめげずに続けてきた甲斐がありましたw。

そんなわけで、自宅に帰ってきてからウキウキしながらあけてみましたら……
生きんつばと芋ようかんおおおお、なんだかいっぱい入ってる予感!
生きんつばと芋ようかん出た~~~!
詰まってる~~~~!

説明書きを拝見すると、どうもこれは「生きんつば」(右)と「芋ようかん」のようですよ。
生きんつばというのは、焼いてない金鍔のことだそうです。ほうほう。
生きんつばと芋ようかん早速パッケージから外して、並べてみました。

綺麗ですね~~!ツヤツヤです!
間違いなく美味しい!って色してますよ!
生きんつばさて、まずは「生きんつば」のほうから。

お店のHPを見てみると、100%十勝産小豆を使っているんだそう。

なるほどなるほど。これは小豆の美味しさをダイレクトに味わうにはもってこいのスタイルかもしれません。あんこと鹿の子の間、というか、あんこと小豆寄せの間、というか。もっと言えば、水ようかんとあんこの間、ってかんじ。非常に緩やかに寄せてあるんですよ。でも、食べるとほろっとあんこになる感じ。

そして、とにかく甘さ控えめです。小豆の味がすごくよくわかります。美味しいです!

芋ようかん「芋ようかん」、も私の中では広義に「あんこ」の中に入れちゃいますよ!
芋あん、なんてのもありますからね。

こちらの芋ようかんは、とにかくあっさりしています。甘さはちゃんとありますが、とにかくサラり。舟和さんのとはまたちょっと違うなあ。とにかく素材そのままにという感じ。「生きんつば」と同じ方向性なのです。なるほど。。。

ところで、このお店、よく見たら福島県須賀川市にあるみたいです。

私たちが待ち合わせたのは東京の上野だったのですが、先生はいったいどちらでこの和菓子を買われたんだろう!?と遅ればせながら驚いてしまったりしております。

家族にも分けてあげて、二日間で完食!
小豆と芋を堪能しました。

H先生、本当にありがとうございました!

菓心工房かめまん
http://kameman.net/kintuba.html