file.34 力餅家の「権五郎力餅」と「福面まん頭」

 

いちにちいちあんこ

鎌倉、ときくと何となく美味しい和菓子がたくさんありそうな気がしますよね。江の島を訪れた私たちに、友人O夫婦が連れて行ってくれたのが、長谷駅の近くにある老舗「力餅家」。

こちらはネットでの口コミ情報によると創業が元禄年間らしいですね。お店から頂いた由緒を読むと、このお店の近くにある御霊神社(別名権五郎神社)に縁のお餅やさんのようです。
力餅家いい店構えですね~!こういう雰囲気大好きです。

さて、ここの名物「権五郎力餅」の、「権五郎」ですが。
由緒書のよると、平安時代後半、後三年の役のころといいますから1083~7年ぐらいですね、源義家(頼朝のひいひいおじいちゃん)に従って奥州に赴いた若い武士、鎌倉五郎為政という人物がいました。16歳という若い年齢でしたが、目に弓矢を受けながらも勇猛に戦い、武名を上げました。

鎌倉に戻ってきてからもその武名は高く、それを示す話として、手玉石のお話があります。

鎌倉時代の武士は、よく力比べをしていたんでしょうか。よく、鎌倉武士のいわれのある神社なんかで、「力石」というのを見ることがあります。力石というのはその名の通り、力比べの石、といった感じ。または「手玉石」ともいうみたいですが、源五郎さんも、やっぱり力自慢だったみたいですね。源五郎さんが軽々と持ち上げて袂にに入れた、という伝説のある手玉石(28貫)と袂石(16貫)が神社の境内に残されているそうです。

あれ?と思って計算したら、28貫って、105キロですよ!16貫は60キロ!
すごいなあ。

由緒によると、「源五郎さんの家来がこの手玉石に供え餅を献じ、「力餅」と名付けて、神社の参列者に分け与えたのが最初で、その後もこの武名を偲ぶよすがとして、力餅を代々名物として販売してきた(意訳・要約)」ということなんだそうですよ。
力餅そんなこんなで前置き長くなりましたが、こちらが力餅です!
力餅ちょっと寄っちゃいました^^;。伊勢の赤福に似てますね。つまりあんころ餅です。
力餅こちらのお餅は、昔ながらのお餅なので、固くなります。なので家に帰ってからちょっとレンジで温めていただきました。
あんこは、しっかりとした甘さのこしあん。お餅も、ちゃんとついたお餅って感じ。和菓子屋さんのお餅というよりは、お餅やさんのお餅です。美味しい!
お店の方のお話ですと、その日食べられるなら昔ながらのお餅を使ったものがお勧めだけど、お土産にするなら固くならない求肥版がお勧め、とのことでした。
あらかるとさて、一緒に行った友人Kちゃんが、求肥版の「力餅」と、「福面まん頭」をわけてくれました。
#私はお餅版の力餅しか買わなかったんですけど^^;;。ありがたや。。
あらかると福面万頭、かわいい!!天狗さんみたいな顔ですが、伎楽面からとってるんでしょうね。たぶん。
福面万頭福面万頭も美味しかった!中はこし餡。生地は人形焼の皮に似てますが、甘さ控えめでちょっと香ばしい感じ。
力餅(求肥版)写真ボケちゃってますが、こちらが力餅(求肥版)。求肥なので、求肥自体に甘さがあり、全体的にお餅版よりも甘さがアップしてるかな。つるんとしててあっといまに一個いただけちゃいます。

福面まん頭も美味しかったので、おそらくこの名物力餅以外も美味しいんだろうなあ。ぜひ次回行ったらほかの者にもチャレンジしたいと思います。

力餅家
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14007758/

 

file.33 井上総本舗の「貝もなか」と「クリームあんみつ」

 

いちにちいちあんこ

江の島には超強力な女性の神さん方がいらっしゃいます。

一は皆さんもよくご存知ですね。そうです。弁財天さんです。「江の島の弁天様」は日本三大弁天さんのうちの一つとしても高名です。

ところで、この弁天さん以外にも、江の島には女神さまたちがいらっしゃいます。意外にも、というのは適切な表現じゃないですね。「別の姿」とでも言ったほうがいいでしょうか。

日本では、仏教が入ってきてから、古来よりその土地にいた神さまが、仏教の中の仏さん〔神様〕の化身だと解釈する独自の考え方が発達しました(神仏習合と言います)。

江の島でもそんな解釈が起こりました。もともと祀っていた江島大神(宗像女神。三柱で一体の女神さんたちです)を、仏教の中の弁財天さんの化身と考え、両方をお祀りしたんですね。

おっとのっけから話がブツタビみたいになってしまいましたが、いまご紹介したいのはあくまでもあんこです。

さて、江島神社の参道には、たくさんのお土産屋さんがあります。ちらほら見かけるのは「女夫(おとめ)饅頭」というふかしまんじゅう。酒まんじゅうと茶まんじゅうです。やっぱ女神さまの島ですからね。美味しいあんこものがあるに違いないですよね!(決めつけてますけど)

それも美味しそうなんですが、私のお目当てはKさんに教えていただいた井上総本舗のイートイン。ちょうど疲れていたので、、まずはクリームあんみつ(確か700円)をいただいて一休み。
クリームあんみつ「寒天が黒蜜が入っていて甘いので、かけるほうの黒蜜は加減してかけてくださいね」

と若い店員さん。なるほど、確かに寒天が真っ黒。食べてみますとかなりしっかり黒砂糖の味がしておいしい。

でも私は、甘いのが好きなので!
つけていた黒蜜はしっかり全部かけていただきました。疲れた体にしみます~~!うま~~!

「その寒天は天草からちゃんと作ってるし、あんこも全部毎日手作りしてるんだよ」

と店主さん。おっしゃる通り、丁寧に作っておられるのは食べると分かります。特に寒天はすごくしっかりしていて、角がたっているというか…

「だからうちのは、実はところてんもお勧めなんだよ」

と店主さんがにっこり。なるほど、確かにところてん美味しいと思います。ううむ。

すっかり疲れも癒えた私は、ちょっと悩みましたが女夫万頭ではなく、もう一つの名物「貝もなか」をお土産に購入しました。
貝もなかいいですねえ。こういう包装がまた。こちらの貝もなかは一個一個がかなり小さめ。私がかったのは7個入りで650円だったかな??
貝もなか赤茶字が小倉あん、緑字がこしあん、銀色が白あん。
貝もなか皮が、貝殻のかたちなんですよ~!可愛い!
形は全部で5種類あるそうですが私が購入した中ではこの三種類でした。
貝もなかあんこはこんなかんじ。こしあんと白あんはしっかり丁寧に美味しかった!
でも小倉あんがちょっと不思議な感じでした。

昔の羊羹って、周りにがりがりした砂糖の塊がついてるじゃないですか。あんなのが混ざってる感じでね。原材料見ますと、寒天が入ってますので、羊羹みたいな感じだから、そんな食感になったりするのかな。だけどやっぱりジャリジャリがちょっと気になるかなあ。でもこういうものなのかな?
とはいえ、味は良かったです。

次回くるときには、女夫饅頭もぜひいただきたいと思いました。

井上総本舗
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~hi-ho/newpage1.htm

【朗報】清水寺奥ノ院の観音さまと新潟で、ご本尊と沖縄で会えちゃいますよ!!

仏像好きの皆さんはもうとっくにチェックされてましたか?
私、すっかり後ノリになっております。情けなや…

なんと、京都清水寺奥ノ院の秘仏・「三面千手観世音菩薩像」が新潟万代島美術館にて。
また、秘仏は展示されませんが、そのほかの貴重な仏像や曼荼羅図などが沖縄県立博物館・美術館にて公開されるというではありませんか!!!

なぜ、新潟と沖縄…。何かご縁がおありなんでしょうか?

沖縄は私にとっても第二の故郷のような場所ですので、こちらにもいきたい気持ちでいっぱいですが、なんと言いましても、奥の院の秘仏「三面千手観世音菩薩像」は、2000年も2009年も見逃してしまっているが故に、思わず指が震えるほどに衝撃を受けました。

いや、だって33年に一度のご開帳が本来ですから、ね。もう、生きてるうちに一度でも拝観できたらいいか…とほほ……。と落ち込んでいたところ、まさかのこの特別開帳ですもの。いやもう、なんかご褒美もらったような嬉しさですよ!

これはいかねばなりますまい!

新潟は10月14日まで。
沖縄は11月2日~12月8日!!

(詳しくは清水寺のHPにて ↓)
http://www.kiyomizudera.or.jp/news/2013/08/post-3.html
20130909