file.68 神馬堂の「やきもち」

いちにちいちあんこ

5月27日から31日まで、関西のほうに取材にいっておりました。

取材、というのはまさにその名の通りで、すぐにネタになるかどうかというよりは、自分の「ライフワーク」として考えていることについてのインプット取材、と言ったかんじ。

もちろん一日3あんこほど毎日あんこいただいてました!関西は本当にもう、あんこ美味しくて天国のようですよね!!その中でも印象深いものから、「いちにちいちあんこ」でもご紹介していきたいと思います。

さて。大阪で『山の神仏』展を見てから、翌日は石造センパイと合流して、心の師匠・N先生のところにごあいさつ。

久しぶりにお目にかかって、かわらぬ楽しいおしゃべり。先生も奥さまも変わらずお元気そうでほっとします。

先生ご夫妻のお宅はすべてがお手本です。

たぐいまれな美意識から、さりげないようになされた室内のしつらえは、いつうかがってもはっとする驚きがあります。

今回も玄関のところには、新しく手にいれはったという可愛らしい獅子の置物(たぶん室町ぐらい)がさりげなく置かれており、居間の床の間には、これまたさりげなく虎の近江絵が飾られていました。

「近江絵もこんな風に飾られるんですねえ!なるほど~!これまた素晴らし~!」
「せやろ、かいらしいて、好きやねん」と、奥さまがにっこり。

ううう、かっこいいなあ。憧れちゃうなあ。

さて、そんな素晴らしいお宅では、これまた京都ならではの美味しいお菓子を出してくださいます。

やきもち今回は、少しあたたかいあんこの入ったお餅を出してくださいました。
奥さまのお話だと、賀茂のほうに昔からある餅菓子とのこと。少しあぶってだしてくださってます。うわあ、おいしそう!!!

あったかいうちにどうぞ、と言われて早速…。

やきもちおおお!これは!!!

白いもち米の透明感のある味と、上質なアズキのさらりとしたつぶあんが絶妙にマッチ!

シンプルだからこそごまかしのきかないお味ですよ!!

それにしても、こういうお菓子をいただくとつくづく京都というのはすごい土地だなあと思います。正直言って、白いお餅とあんこのお菓子です。同じ材料でほかの土地でも作られているでしょう。なのに、なんとも言えない洗練さがあるように感じずにはいられないのです。

ううむ。すごいなああ。

関東に帰ってきてからいただいたやきもちを思い出しながら検索してみると、おそらく神馬堂さんのやきもち、じゃないかな?と思われました。

これは、ぜひ次回京都に来たときには、買いに行かなくては!!

食べログの口コミを拝見すると、午前中には売り切れてしまうようなので、午前中に買いに行く、と…。脳髄に鋭く叩き込みましたよ!!

神馬堂
http://tabelog.com/kyoto/A2605/A260503/26000370/

file.67 道の駅大滝温泉の平(でえら)

いちにちいちあんこ

この週末は、埼玉から自家用車で山梨県へと旅してきました。片道3時間半の車旅。私にしては大冒険です。

実は、中村彰彦先生の連載「疾風に折れぬ花あり」をお手伝いさせていただいているのに、山梨県の肝心なエリアには子供のころ以来行ったことがなく、ぜひ一度ナマで味わってみたい、と思っていたのです。

とはいえ、運転がシロウトに等しい私の運転です。無理はいけませんから、埼玉県から高速に乗れずに行けるルートでまずは入ってみよう、ということになり埼玉県は秩父を目指しました。現在秩父市になっていますが、私が子供のころは「大滝村」と呼ばれていた秩父山地の一角にあるエリアを通って、雁坂トンネルを抜け、山梨に入るルートです。

大滝村に入るまでに、埼玉県中央部にある我が家から一時間半。

ちょっと休憩をしようということで、「道の駅大滝温泉」に入りました。
道の駅大滝温泉みてください!この青空!!
本当にいいお天気で、こいのぼりも泳ぐのが楽しそうです。

さて、この道の駅は、かなり大きくて、日帰り温泉、レストラン、歴史資料館、そして物産直売センターがあります。

私たちは、先を急ぐ身ですので、物産センターにちょろっと立ち寄るだけにとどめましたが、温泉に入ってゆっくりするのも楽しそうです。

さて、物産センターに入ると、私が探すのはもちろんあんこもの!

さっと店内を見渡すと何やら見慣れぬもの発見!!

でぇら

なんでしょうか、これ!

「平(でえら)」と書いてあります。埼玉では「素まんじゅう」と言いう素朴なおまんじゅうがあって、大好物なのですが、生地はそれに似ていますね。でもなんか平たいですよ。でえら、というのはたいら、というのの方言ですね。

それにしても、初めて見ました!

これは食べてみなくちゃですよ!
三色入り、というのを購入。あんこと、しゃくし菜と、おなめ。
しゃくし菜は秩父特産のお漬物で、野沢菜みたいな感じです。おなめは田楽味噌みたいにちょっと甘いお味噌です。

でぇら(あんこ)

なんといってもいちにちいちあんこ、ですからね!

まずは、この小豆あんの入っている「でえら」から。

ところで、この「でえら」ですが、秩父市でもこの辺りの特産みたいですね。素まんじゅうを平たくした感じで、味は素まんじゅう。でも、ちょっと違うかな…。

でぇら(あずき)

なかはこんなかんじです。

小豆あんは塩味が利いてて美味しい!素朴な味ですね。

ほかのしゃくし菜とおなめも食べてみましたが、どれもおいしかったですが、ふと思いつきました。これ、おやきに似てます!

おやきと素まんじゅうの間くらいです。なので、たとえば、パンでたとえてみますと菓子パンというよりは食事パンに近い位置づけなんじゃないかな。だからかもしれませんが、しゃくし菜のでぇらが一番おいしく感じました。記事のほんのり甘い感じと、しゃくし菜のお漬物のしおっけがベストマッチなんですよね。…あんこ好きとしてはあるまじき発言かもしれませんが^^;。

それにしても、埼玉県に生まれて育ってはやうん十年ですが、まだまだ知らない食べ物がありますねえ。嬉しい出会いでした!

そして旅は続く…

道の駅 大滝温泉
http://www.ootakionsen.co.jp/index.html

 

file.66 時屋の「どらやき(中)」

いちにちいちあんこ先日、なんとほぼ20年ぶりに大学時代の先輩方と再会する機会がありました。

先輩方は、私が19歳の時、ヨーロッパに旅行した時にご一緒した面々で、二年上の先輩方3人に一年生の私がひとり、という今思うとちょっと面白いグループ。

お話はしたことはあったものの、ほとんど初めてご一緒するといった感じでしたが、とてもそんな感じではなくて、私はとてもリラックスして先輩方に懐きまくり…それはもう、とても楽しい旅になりました。

とはいえ皆さんが卒業した後は、ほとんど連絡も取らず、懐かしいなあと思いつつ時が過ぎ去ってしまっておりましたが…。ご縁というのはあるものですね! きっかけはFBでした。先輩のおひとりが私を見つけてくださり、せっかくだからみんなで会おうよ、という流れに!

それにしても、久しぶりにお会いしたのに、あっという間にあのころのリラックスした感じに戻り。びっくりするほどタイムラグなし(笑)。 さて、そろそろ時間も遅くなって、閉会というとき、その中のおひとりH先輩が「これ、一つずつだけど、お土産に」と言ってくださったのが、なんと時屋さんのどらやき!あのドラえもんの大好物のどらやきのモデルになったという伝説のあるどらやきです!
Hさんは、私がこの「いちにちいちあんこ」というブログを書いているほどのあんこフリークとはご存じないのですが、まるでそれを知ってらっしゃるようなお土産ではないですか!

どらやき(中)

Hさんは、いつもちょっとした「予感」みたいなものを感じるんだそうで、今回も、無性に私のことを思い出し…
「どうしてるかな、と思ってたら、Yちゃんからむとやんと久しぶりに会わない?って連絡もらったの」
とおっしゃる。このどら焼きも、ひょっとしてそんな「予感」の一つなのでは!?と思って、(勝手に)思って感動してしまいました。

実は時屋さんは、以前こちら(http://www.ariworiaru.com/nisshi/nisshi_ichianco/file23-tokiya-dorayaki/)でもご紹介したことがありますが、あの時は「どらやき(小)」だったので、今回は「(中)」ということで、改めてご紹介したいと思います。

anko20140428-2

こちらのどらやきは、(小)サイズが一般的な大きさに近く、この中ですと、約二個分ぐらいのボリュームがあるように思います。
そう考えますと、かなりお値打ちかな。

anko20140428

あんこはもちろん粒あん!

今回食べてみて思いましたが、けっこう強いあんこなので、この中サイズぐらいの大きな皮とのバランスが一番いいかもしれません。小だと皮とのバランスが少々崩れるかも。時屋さんにはもっと大きなサイズもありますが、この(中)サイズが一番いい気がしました。

ただこの(中)、いかんせんボリュームがかなりのもんなので、ものすごくお腹を空かせて食べるか、無理せず半分に分けて二回楽しんだほうがより楽しめていいかも。

本当に美味しゅうございました。
H先輩、ありがとうございました!!

時屋
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13006696/