【若狭旅】①秘仏界の超有名仏像、馬居寺と中山寺の馬頭観音さんに会いたい

福井県、若狭の国エリアは関東から6時間かかります
8年ぶりに訪れた、福井県小浜市を中心としたエリア。昔風の言い方をすれば「若狭国(わかさのくに)」。

仏像の里としてあまりにも有名な場所ですが、関東在住の人間にとってはなかなか足が伸ばせないエリアともいえると思います。

理由は、……シンプルに、遠い!!

若狭のあたりというのは…
20141213-2ここです!

関東からいくとなると、東海道新幹線で米原へ、そこで北陸本線に乗り換えて、敦賀で小浜線に乗り換えて、ようやく到着。そんなかんじです。電車の本数が少ないということもあり、結局6時間弱かかります。

なかなかな時間ですよ。ほんと。
いきたくても、ちゃんと時間をとれないといけない場所ですよね。

今回は三泊四日、時間をとりました。
けっこう強引にとりました!

それはなぜかと言いますと、この、「特別開帳」に行きたかったからなのです!

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馬頭観音像界の超有名人(仏?)、中山寺と馬居寺の秘仏二体が!
毎年、福井県が行っている秋の特別ご開帳ですが、今回の目玉は、なんといってもこのチラシにあります二体の仏像です。こうしてチラシに知れっと掲載されていますと、なんとなくシレッとしてしまいますけど、実際にはシレッとしている場合じゃない仏像なんです。

右のお像は、中山寺(なかやまじ)さんの御本尊で33年と、17年に一度のご開帳、
左のお像は、馬居寺(まごじ)さんの御本尊で、25年と、12年に一度の午年にご開帳、
という拝観者にとってものすごくハードルの高い秘仏なのです。それが一気に同じ時期にみられちゃうっていうんですから、そりゃもう、浮足立っちゃうような話なわけです!

両尊ともに、「馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぼさつ)」という、いわゆる「観音(かんのん)」さんです。

「え?菩薩なのに、こんな怖そうな顔なの?」

と思われる方も多いかもしれませんが、馬頭観音さんは、このようなこわいお顔で表わされるのです。

『日本仏像事典』真鍋俊照編(吉川弘文館)を見てみますと…、

「慈悲を本誓とする菩薩であるにもかかわらず、この観音像に限って常に恐ろし気な忿怒相に表現され頭上に白馬の首をつけている。もちろんこの忿怒形はあらゆる魔障を消滅するための方便で、いわゆる衆生の六道四生といわれる生死すべての苦しみを断つことを内容とするものである。(中略)」

とあります。

また、この馬頭さんは、かなり時代は下りまして江戸時代以降は特に、ですけども、馬の守り神としてもとても人気があります。江戸時代の石仏の中にはこの馬頭観音さんがよくありますね。

しかし、この若狭のあたり、特に上のチラシにある二尊があるエリアは、そんな風にポピュラーな存在になる、もっと前、飛鳥時代くらいから始まる信仰の場所。少なくとも平安後期には「馬頭観音信仰」があったようで、「青葉山」という小高い山の周辺には、馬頭観音さんを本尊とするお寺が集中しているのです。

(つづく)

福井県「平成26年度みほとけの里 若狭の秘仏特別公開」がすごい!

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若狭の国こと福井県小浜市周辺は、仏像好きにはたまらないエリアです。
私も大好きで、一人旅で2回、友人と2回、計4回プライベートで訪れています。
#写真は前回たずねたときの羽賀寺さん。なんと8年前の写真でした。

でも、このエリアで特に有名な秘仏で、高浜町にある中山寺さんと馬居寺さんというお寺の馬頭観音さんは、写真で見る限りぜひとも生で拝観したい素晴らしいお像ですが、まだ一度も拝観できていません。

中山寺さんは33年に一度(17年に一度中開帳)、馬居寺さんは25年と午年に開帳と、かなり限られたご開帳のため、相当にハードルの高い秘仏なのです。

それがなんと、この秋、特別開帳しているというではありませんか!!
気が付いたのがちょっと遅いですけど、11月24日まで土日のみではありますが、ご開帳、とあります!これは行きたい!

福井県「平成26年度みほとけの里 若狭の秘仏特別公開」(詳細は以下↓)
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/bunshin/wakasa-hibutsu-26.html

とはいえ、関東から、福井県小浜市のあたりまで行くのは、かなりの気合が必要です。片道約7時間かかりますからね。

今回もどうしようどうしよう…と悩んでおりましたが、やはり、死ぬまでに一度は拝観しないと死んでも死に切れん!
……と思い切って、二泊三日か三泊四日で若狭に行くことを決意しました。

8年ぶりの福井県です。いやあ、楽しみです!!