私は、歴史と寺社詣りが、子どものころから大好きした。なぜ好きになったのかはわかりませんが、好きでたまらないのです。「好き」、というのは強いですね。紆余曲折ありましたが、ありがたいことに、現在はそれがお仕事になりました。そして昔と同じように、仕事でも仕事以外でも、寺社詣りは私の喜びであり、ライフワークになりました。
そんな日々の中、境内に縄文遺跡が発見されている寺社(特に神社)が、かなりあるということに気付きました。偶然にしては多すぎるので、私はその事実に意味があるのではないか……と考えるようになったのです。そして、おこがましいことですが、敬意をこめて「縄文神社」と呼ぶことにしたのです。
そして、そんな考えを念頭に置きながら、改めて参拝し始めたのが、去年の5月。コロナということもあり、車で行ける首都圏に絞って、100社あまりのお社に参拝しました。実はお寺にも参拝しているので、お寺も加えると150カ所ほど巡りましたが、やはり単なる思い付きではなく、意味のある思い付きだった!と確信を持つに至ったのです。
そんなわけで、満を持して新コンセプトサイト「縄文神社.jp」を立ち上げました。本サイトとともにご愛顧のほど、何卒よろしくお願いします!
Author Archives: 武藤 郁子
大人気シリーズ最新刊発売!ちょっとミステリ?そして粋!畠山先生の新境地!/『本所おけら長屋(十六)』畠山健二著
ついに125万部突破!+発売日重版決定!
畠山健二先生の最新刊『本所おけら長屋(十六)』が、本日発売になりました!そして本巻で125万部を突破、さらに嬉しいことに、発売日重版決定という、素晴らしいスタートを切りました。
コロナの影響で、サイン会やトークショーなどのイベントが開催できない中、なかなか読者の皆さんとお目にかかれないのが残念ですね。そんな状況になって、早くも一年が経ちます。
しかしながら外出できない分、自宅で読書を楽しまれている方も増えていることもあってか、おかげさまで『本所おけら長屋』シリーズも、着々と読者が増えてくださっているようです。嬉しい限りです!
『おけら長屋』シリーズは、何気ない日々の暮らし、生きようとする気持ちに栄養を与えてくれる気がしますね。泣いたり笑ったり。友人たちと会えない今、おけら長屋の物語は、心に深くしみいるのです。担当編集ですから、何度も読んでいるのにもかかわらず、改めてその物語に、私は救われる思いがしています。
先生ならではの粋なラストシーン
今回のご本で、最も大きな特徴は、これまでにはなかった〔ミステリ〕的手法の物語が入っているということでしょうか。もちろん、お馴染みの「世話物」ベースではあるのですが、シリーズ史上最悪の殺人鬼が登場します。
ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、ほんわかしている『おけら長屋』についにこんな悪者が!?とびっくりしてしまうかもしれません。読者の皆さんの反応がどうなるか、ちょっとドキドキしてしまいますが、きっと先生の新しい試みを、受け止めてくださるだろうと思います。
一つだけネタ晴らしをしてしまえば、読後感はとてもいいものになっていると思います。最後のページの、粋なことと言ったら!
先生に、最後のページの文章が降りてくる瞬間を、目の当たりにしましたが、その時編集長と私は思わず拍手をしてしまいました。
編集長と私は、「長年編集やってるけど、降りたくるその瞬間に立ち会えて、こんなふうに拍手をしたことなんて、初めてですよ!」と二人とも興奮して帰路についたことを、鮮明に覚えています。こんな時間を持てるなんて編集者として最高に幸せですねえ、とうなずき合いながら。
今回も、心からお勧めしたい、素晴らしい四編になっております!
ぜひ、皆さんにお手に取っていただけたらと思います。
(むとう)
2021年、新年のご挨拶
あけましておめでとうございます!
2020年はコロナでいろんなことが変わりました。
これまでのやり方では通用しない一年、と言えばそうですが、新しい方法を試すことが許される、そんな一年だったと思います。
私にとっては、これからの人生においてとても意味のある一年でした。編集メインという仕事柄もあり、自分のことは後回しにしてしまう癖があるんですが、2020年ほど自分のために時間を使った一年はありませんでした。自分と向き合い、自分がやりたいことを問い直し、インプットの時間が持てたことは、何よりの幸運でした。
今年は昨年にインプットしたことを、アウトプットする年にしたいと思っています。まずは、4月に自著本を出版することになりました。単独では初めての本なので、ドキドキしてますが、今一生懸命文章を書いてます。そして、尊敬する先生のお仕事をお手伝いして、2冊ほど本を出すべく、動き出しています。
そして編集のお仕事も、今まで以上に心を込めてやらせていただきたいと思っています。今、編集としてお手伝いさせていただいているお仕事は、大好きな先生のお仕事しかありません。3月と9月には、畠山先生ご執筆の大ヒットシリーズ『おけら長屋』16巻と17巻も刊行される予定ですが、これも楽しみでなりません。
フリー編集という、相当に弱い立場でありながら、このように好きな先生の作品だけやらせていただいているということは、奇跡みたいなものです。本当に幸せなことだと、改めて痛感しています。少しでもご恩返ししていきたいです。
今年は、「初心」を大切にしたいと思います。
私は本が大好きでこの仕事をやってます。編集をして、文章書いているのは、面白いことを一人でも多くの人にお伝えしたいと思っているからです。
これが私の初心なんです。その部分を、改めて大切にしていきたい。それを根源として、新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っています。
今年も皆様。
本年もご指導ご鞭撻賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
武藤郁子 拝