About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

おかげさまで累計83万部突破!待望の第12巻、ついに発売。『本所おけら長屋(十二)』/畠山健二著

編集のお手伝いをさせていただいております、『本所おけら長屋』シリーズ、満を持しての第12巻がついに2/8(早いところですと2/7)に発売になります!!

本所おけら長屋(十二) (PHP文芸文庫) 

オビには「80万部」とありますが、校了後も着々と重版を重ねまして、この記事原稿を書いた時点で、82万部を突破しておりました。さらに嬉しいことに、昨日(2/5)発売前重版がかかりまして、現在83万部(実は四捨五入すると84万部!!)になりました。いやほんともう勢いが止まりません!

「100万部、今年必ず実現させます!」

PHPさんの営業ご担当の皆さんが、鼻息荒くおっしゃってくださってますが、これはいけるんじゃないでしょうか!?
(営業部の皆さんの気合は本当にすごい!東京メトロに展開するために作ったというシールを私もいただいたので、オフィスの書棚にセットしてみましたよ。)

時代小説家として、まさに快進撃を続ける畠山先生。実はこのシリーズが、初めて執筆された時代小説なんですよ。それがいきなりこんなヒットシリーズなんですから、本当にびっくりですよね!?

びっくりなんていってしまいましたが、実際に本書を読んでいただけたら、その人気っぷりにも、納得していただけると思います。1冊につき4篇から7篇の連作短編がラインアップしているのですが、その全てが練りに練ったネタで、しかも書下ろし・初出のお話なんですから。その気迫たるや、ただ事ではありません。

気迫は、そのまま作品の凄みになっていると思います。凄みなんていうと、怖そうですが、スルッと作品世界に入って、まるでそこに暮らしているかのようにおけらの世界を楽しむことができます。私は、素晴らしい小説というのは、「読者が本を読んでいることを忘れてしまう」作品だと思うのですが、『おけら長屋』はまさにそれです。

第12巻も、もちろんそんな作品のオンパレードです。そして、ますます円熟味を増してきてます!

今回の裏テーマは何ですか?と先生に伺ったら、「女の意地だね」とにっこり。

先生が描き出す「女」は、本当にかっこいいんですよね。おけら読者の皆さんは、ここで大きく頷いてくださると思いますが、そりゃもう気もちのいい、粋な女がたくさん登場します。今回の作品にも、そんな女たちの活躍が縦横無尽に語られています。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!!

(むとう)

2019年、新年のご挨拶。

新年、あけましておめでとうございます!

この年末は、ここ数年の中でも特にバタバタしてしまい、各位に不義理を重ねてしまいました。もうちょっと余裕のある年末年始を過ごすことが、早くも来年への抱負となった新年です。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

2018年は2017年に引き続き、微力かつ牛歩ではありますが、一つ歩を重ねられたかな?と思える一年でした。

まずは長年携わっている編集のお仕事。
ずっと担当させていただいております畠山健二先生の書下ろし時代小説シリーズ『本所おけら長屋』は累計73万部を突破、2019年はついに夢の大台100万部がみえてまいりました!そして、五木寛之先生も『人生百年時代のこころと体の整え方』を皮切りとして、『人生百年』シリーズとして、新シリーズをスタートさせることができました!!
いずれにしても、各先生、版元・PHP研究所の皆様のご尽力の賜物なのですが、外部編集者として担当させていただいております私としても、喜びと誇りを感じております。

さらに、執筆のお仕事では、共著で書き下ろした本『今を生きるための密教』(天夢人)を出版できました。編集者ではなく、執筆者として、私を「共著者に」と推してくださった本田さんには、足を向けて寝られません。さらに嬉しいことに、本書はシリーズになりまして、第二弾のテーマも『修験道』に決まりました。密教に続き修験道もこれから一生懸命勉強して、取材をして、面白い文章を書いていきたいと思っております。

さらに、新しいチャレンジとして、webでのお仕事をスタートしました。昨年12月から小学館さんの「BE-PAL.NET」で「文化系アウトドアのススメ」をスタートしました。

これまで、紙媒体しかやったことがなかったので、ドキドキだったのですが、担当してくださっているN副編集長は、私の癖もよくご存じ。きっとうまくハンドリングしてくださるだろうと、大船に乗った気持ちで、今は(いい意味で)開き直っております。理解してくださる方に並走していただけるのは、本当に嬉しいですね!今からどんなふうに書こうかな?とワクワクしています。

***

今年で「平成」が終わります。

この時代が変わるタイミングと、変化によっておこる勢いに、私もどうにかのっていきたいと思います。

そんな意味でも、今年のテーマは「変化」。
そして心構えとしては「新しいことを恐れずやってみる」としていきたいと思っております。

どうか皆様。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます!

ありをる企画制作所 武藤郁子 拝

本日刊行した『今を生きるための密教』のお祝いに、ステキなイラストをいただいちゃいました!!

ついに本日発売となりました『今を生きるための密教』。
イラストを書いてくださった唐木みゆさんが、お祝いプレゼントにこんな素敵なイラストをくださいました~!!

本書の中に登場する「熊」と「狸」は、著者である本田さんと武藤をイメージして、唐木さんに書き下ろしていただいたキャラクターなんです。

いやもう、本当に、めっっちゃ可愛いでしょう!??

「動物としての野性、ある種の狂気は残しながらも、動物的な可愛さの範疇でありながら、人間っぽさもあるキャラクターを…」

そんな無茶なお願いに、200パーセントの仕上がりで答えてくださいました。

すぐに迷いだす癖のある私ですが、そんな唐木さんの素晴らしいイラストをいただいて、この本における自分自身の方向性に確信が持てました。そんな意味でも、いろんな意味でも、唐木さんには、何度感謝を申し上げても、足りない気持ちでいっぱいです。

唐木さんの世界観というのは、とても今回の本だけではご紹介しきれないものですが、扉絵を書き下ろしていただいた中にも、その片鱗を見ることができるかと思います。

ちょっと、二枚ほどご紹介させていただいちゃいますね!

いやあ、ほんと最高です!

扉絵は7枚ありますが、ぜひ皆さん、扉絵にもご注目くださいね!
その一枚一枚に、唐木さんが捉えた「密教世界のエッセンス」が込められています。

本書は、主役がたくさんいる本だなあ、とつくづく思います。唐木さんのイラストも間違いなく主役の一つです。

唐木さんは、どのイラストも丁寧に掘り下げて、深く潜りながら書いてくださいました。まさに、傑作!

ぜひ、皆様にも、唐木さんの世界を感じてみていただけたらと思います。ぜひぜひお手に取っていただけたら幸いです!

(武藤)