近江路の神と仏@三井記念美術館

『琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展』(三井記念美術館)にいってきました!

近江(滋賀)は、仏像の宝庫ですよね。
仏像好きにとってたまらないエリアなんですが、ちょっと交通の便があれでして…;。まわろうとしても苦労してしまうエリアだともいえます。
そんな中。今回は滋賀県一帯の、普段はなかなか拝観できないお像も多数いらっしゃるということで、期待して行ってきました。

お像の姿をこちらで紹介するわけにはいきませんが、チラシと図録は大丈夫でしょう。
写真の左のチラシは、大日如来像@石山寺。快慶作の美しいお像。右の図録は、千手観音菩薩立像@葛川明王院。こちらもきれいですね~。

また、実際に拝観すると、さらに美しいです。写真とは印象もかなり違います。観る人によって変わっていくのが、仏像の不思議な魅力かもしれませんね。

私がなかでも心ひかれたのは、十一面観音立像@櫟野寺(らくやじ)でしたが、図録を見てあれ?と思いました。全然印象が違う!実際の観音さんはもっと素敵だぞ~と思ってしまいましたが、これもまた仏像の不思議なところ…。

こういう展覧会の良さ、というかありがたさは、なかなかタイミングが合わなくてはいかんできないお像や、交通の便が悪くて行きそびれているお寺のお像を一堂に拝観できるってことですね。
今回は、仏像だけでなく、仏画や神像、工芸品も素晴らしいものがたくさん来ていました。
こんな機会はなかなかないと思います。ぜひ、観に行ってみてくださいね!

三井記念美術館
会期:9月8日~11月25日
http://www.mitsui-museum.jp/index.html

武蔵野うどん礼讃。

埼玉県はうどん文化圏です。と聞いたら驚く人は多いかもしれません。
非常に腰の強い太目のうどんを、お肉や、キノコ、ネギなどを入れた温かいおつゆにつけて、お野菜茹でたの(糧かて、といいます)入れてわしわしいただく、という地味ながら特徴のある食べ方をするんです。

うどんの種類もいろいろあります。細いのから太いの、平べったいの…。つけ麺で食べたり煮込んだりの食べ方によって使い分けたりしてます。もちろん家でもうどんを打ちますよ。埼玉出身の私の母は、よく手打ちうどんを打ってくれたものです。私も一応打てます。

数年前から、こういう食べ方を「武蔵野うどん」と呼んで、ジャンルとして定着してきているようです。
エリア的には東京都北西部から埼玉中央部、北部、北西部ってかんじでしょうか(埼玉東部などではまた別のうどん文化があるような感じ)。それから北関東全域に、似たような食べ方やうどん文化が存在しています。

そんなわけで、この日誌でも、武蔵野うどんをはじめ、北関東のうどんをかなり意識的にご紹介していこうと思っています。

今日は、イシブ部活動日で、埼玉県行田市に行ってきました。イシブ活動報告はまた追って、と思いますが、今日はうどん報告をば。

今日は、『田舎っぺ 埼玉古墳店』というお店。名前がすごいですよね。でも、北部では人気のある店みたいで、支店もたくさんあるようです。私たちがいただいたのはこちら。

手前が肉ネギ汁。温かいかつおだしのおつゆにネギと豚肉がたっぷり入ってます。

うまああい!!!

いいです。このお店!麺はしっかりと腰があり、小麦の味も香りもしっかりしてますよ。
これはとっても正しい「武蔵野うどん」です。いいわあ。

この太くて腰の強そうな麺をごらんあれ!

うどんは、これで並盛です。だいたい3~400gくらいかなあ。
多いと思われるかもしれませんが、結構スルスルいけちゃうんです!

周りの男性客は、大盛りを頼んでましたが、この倍くらいの量がありました。
でも、みんな余裕で食べてしまってましたよ。
奥に見えますのが、オプションで頼んだキンピラゴボウ。このお店のはずいぶん太いですけど、我が家でも、きんぴらをうどんやそばに入れて一緒に食べたりというのはよくやります。結構あうんですよ、これが。
この盛と味で、650円!(きんぴらは210円)
このお値段が庶民的なのも、埼玉県ではデフォな感じです。
ぜひ、お試しください!

田舎っぺHP
http://www.inakappeudon.com/skin/home.php?PG=branch_shop

円山応挙の『出山釈迦図』公開!2012年11月2~4日@妙定院(東京)

江戸時代画壇の巨人・円山応挙が仏画を描いていた、しかも『出山釈迦図』だ、と。これはかなり意外ですよね!?
『出山釈迦図』というのは、お釈迦さんストーリーの名場面の一つ。お釈迦さんは、釈迦族の皇太子だったのですが、その恵まれた環境を捨てて出家、過酷な修行をしていました。でも結局、過酷な修行からは悟りを得ることができず、さらなる境地を求めて山を出ていく、というシーンです。 お釈迦さん、ヨレヨレで、なぜだかいつも頭のてっぺん、禿げてます。なんで禿げてるんだろう、といつも思うんですけども。

それはともかく、写実的で大胆な画風の応挙が描く、仏画。これはぜひとも見てみたい! 行けるといいなあ。

『応挙の釈迦図』
妙定院
東京都港区芝公園4-9-8
地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩1分
http://www.myojoin.or.jp/index.htm