【感謝】ついに165万部突破!そしてあの二人もついに結婚!?『本所おけら長屋(19)』畠山健二著(PHP文芸文庫)

畠山健二先生の書き下ろし時代小説シリーズ『本所おけら長屋』も19冊目を迎えました。

皆様の応援の声をいただいて、巻を重ねるごとに先生に筆もさえわたり、ますます大きいシリーズに成長してまいりました。改めて、おけらファンの皆様に、御礼申し上げます。

そして今回のお話も、そんな皆様の期待に応える傑作ぞろいだと思います!!

天然お嬢様過ぎて笑えるレベルのお静さんが再登場。なんとあの「早呑み込みの半次」と恋に落ちる??…第1話「ほろにが」

裏切られて傷ついた人が、最も大事な友人を同じように裏切ろうとして…第2話「ぜんあく」

意地っ張り浪人と八五郎の意地っ張り勝負から始まる優しい心のつながり…第3話「せんべい」

松吉とお栄がついに結婚!?松吉はお栄が距離を置いている母親に挨拶に行くが……第4話「はりかえ」

発売前に、もう一度拝読しましたけれども、何度も読んで展開も全部知っているはずなのに、泣いちゃいました。先生も、自分で読んで泣いてしまったと言っておられましたが、お気もちはよくわかります。なんだか、冷たい涙ではなくて、あったかい涙なんですよね。よかったなあ、とか、今はまだわからないけど、人間としてこれでよかったんだよな…という涙。

「笑って泣いて」はおけらの真骨頂ですが、今回もそんな世界を存分に味わっていただけると思います。ぜひ、お手に取ってみてください!!

(むとう)

祝!累計150万部!そしてやっぱり笑い泣きの傑作ぞろい!「人は”心”で動く」んですよね…/『本所おけら長屋(十八)』畠山健二著(PHP文芸文庫)

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おかげさまで、累計150万部を突破しました!
まずは、ファンの皆様に、御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。

発売日は明日(3/24)。少々フライングですがお許しを…

重ねに重ねて18巻。
数えてみましたら、18巻でなんと86話!!!

一話一話が入魂の逸品という、このクオリティのお話を書き続けられたのも、先生のお力なのは言うまでもありませんが、皆様の応援のお声が原動力ではないかと思います。

どうかこれからもご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!

そしてちょっとだけ、ご本の内容についてもご紹介いたしますと、

第一話「あやつり」……
なんとなんと、津軽高宗さんの奥さん・玉姫様が初登場!女性ファンも多い高宗さんですが、既婚者だということは、意外と知られていなかったと思います(初期にちょこっとだけ設定が出ていたんですけどね)。おおらかすぎる高宗さんなので、奥さんの気持ちは全然わかってません。そんなことから起こる大騒動です。ぜひぜひお楽しみに。

第二話「たけとり」……

暴力亭主から逃げてきた心優しい美女が登場。おけら長屋の面々が彼女を守るため奔走しますが、魚辰さんが惚れてしまって…というお話。実は、この設定を今風の言葉で言えば「DV」ですよね。現代らしいテーマをお江戸に織り込むというのも、先生の真骨頂ですね。

第三話「さいころ」……

何歳になっても恋心は止められません!今回は、木田屋さんと大家の徳兵衛さんが恋敵になっちゃますよ。もうこの設定で、ファンの皆さんもニンマリとされるんじゃないでしょうか。この二人とおけら長屋の連中の思惑がからんだら、面白い結末にしかならないですね!

第四話「きんぎん」……

八百金こと金太さんは、あまたいる登場人物の中でも相当な人気者で、「金ちゃんが出てこないと寂しい」「金ちゃんをもっと出してください」と、ファンの皆さんからお叱りをいただきます。でもこのお話で、金ちゃんファンの皆さんにもご納得いただけるでしょう。今回は賢い野犬・銀太が金太の相棒になります。個人的なことで恐縮ですが、私は何度も読んでいますけれども、そのたびに涙があふれてしまいます。こういうお話もまた、先生の十八番ですよね。いいんですよ、ほんともう。

そんなこんなで、今回も全力でお勧めしたいお話ばかりの四話です!!
ぜひ、お手に取ってくださいね~!

(むとう)

大人気シリーズ最新刊発売!ちょっとミステリ?そして粋!畠山先生の新境地!/『本所おけら長屋(十六)』畠山健二著

ついに125万部突破!+発売日重版決定!

畠山健二先生の最新刊『本所おけら長屋(十六)』が、本日発売になりました!そして本巻で125万部を突破、さらに嬉しいことに、発売日重版決定という、素晴らしいスタートを切りました。

コロナの影響で、サイン会やトークショーなどのイベントが開催できない中、なかなか読者の皆さんとお目にかかれないのが残念ですね。そんな状況になって、早くも一年が経ちます。

しかしながら外出できない分、自宅で読書を楽しまれている方も増えていることもあってか、おかげさまで『本所おけら長屋』シリーズも、着々と読者が増えてくださっているようです。嬉しい限りです!

『おけら長屋』シリーズは、何気ない日々の暮らし、生きようとする気持ちに栄養を与えてくれる気がしますね。泣いたり笑ったり。友人たちと会えない今、おけら長屋の物語は、心に深くしみいるのです。担当編集ですから、何度も読んでいるのにもかかわらず、改めてその物語に、私は救われる思いがしています。

先生ならではの粋なラストシーン

今回のご本で、最も大きな特徴は、これまでにはなかった〔ミステリ〕的手法の物語が入っているということでしょうか。もちろん、お馴染みの「世話物」ベースではあるのですが、シリーズ史上最悪の殺人鬼が登場します。

ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、ほんわかしている『おけら長屋』についにこんな悪者が!?とびっくりしてしまうかもしれません。読者の皆さんの反応がどうなるか、ちょっとドキドキしてしまいますが、きっと先生の新しい試みを、受け止めてくださるだろうと思います。

一つだけネタ晴らしをしてしまえば、読後感はとてもいいものになっていると思います。最後のページの、粋なことと言ったら!

先生に、最後のページの文章が降りてくる瞬間を、目の当たりにしましたが、その時編集長と私は思わず拍手をしてしまいました。

編集長と私は、「長年編集やってるけど、降りたくるその瞬間に立ち会えて、こんなふうに拍手をしたことなんて、初めてですよ!」と二人とも興奮して帰路についたことを、鮮明に覚えています。こんな時間を持てるなんて編集者として最高に幸せですねえ、とうなずき合いながら。

今回も、心からお勧めしたい、素晴らしい四編になっております!
ぜひ、皆さんにお手に取っていただけたらと思います。

(むとう)