これはすごい!装飾古墳を検索できるサイト発見。

今年の3月に茨城県の虎塚古墳を生で見て以来、
すっかり装飾古墳に魅せられてしまった。
本場・九州の装飾古墳もみたいなあ~とすっかりその気。
そんなとき発見したのが、これ。

九州国立博物館の『装飾古墳データベース』 http://kyuhaku.jmc.or.jp/

名前からはもちろん、地図からも、文様からも検索可! すごいですね。

レキベン的体験~始まりの話~

歴史の本との幸福な出会い

世代的なこともあるかもしれない。地域的なこともひょっとしたらあるかもしれない。でも、私の限られた体験の中で、大きなエポックメーキングと思っているのは、網野善彦さんの著作との出会いだった。

子供のころから、歴史的な物語が大好きだった。隣の席の男の子の名前は覚えられなくても、古代の王族の名前なら覚えられた。その傾向は高校生になっても続く。 読む本は、古典を現代語訳したものや、神話や民話が多かった。ある日、ふと気付いたのは、「生きている作家」の本をほとんど読んだことがない、という事実だった。これには我ながらちょっと引いた。いくらなんでもそれはないでしょう。

そこでたまたま、手に取った本が、隆慶一郎さんの歴史小説だった。女子高生なのに我ながら渋いセレクトである。もう、おわかりだろう。そしてその次に進んだのが、網野善彦さんの『無縁・公界・楽――日本中世の自由と平和』(平凡社)だった。

私はこの本と出会い、視界が開けて、世界がパーっと明るくなったような気がした。 「そうだよね!中世にもやっぱりいろんな人がいろんな生き方をしてたんだよね!」 そう一人合点して、一人舞い上がった。当時、周囲から浮いてしまう自分に悩んでいた私は、「いろいろいて、それが豊かなんだ。」そう思わせてくれたこの本に、心から感謝した。 今読むと、必ずしもそういうことが書いてあるわけじゃないんだけど、読者は自分に引き寄せて読むから、それでいいんだろう(と思いたい)。

この本との出会いが、今思えば私の「レキベン的体験」の始まりだった。 きっと勝手な読み方をしている。場合によっては思い込みで間違えているかもしれない。でも、歴史家の本を読んだその時間だけは、一瞬今の時間から解き放たれて、とても幸せな気持ちになれるのである。その瞬間を私は愛してやまない。

だから、一生懸命歴史の本を読む。そして時に現地を訪ねる。時に講演会を聞きに行く。歴史小説や時代小説も漫画もできるだけ読みたい。何かを気づかせてもらえるかもしれない。

「レキベン」は「歴史をいつまでも勉強する」の略だ。いつまでたっても勉強は終わらない。終わらないことが嬉しい。死ぬまでずっと勉強できるなんて、やっぱり幸せなことだなあと思う。

むとういくこ拝

ありをりあるな日常の始まり

みなさん、はじめまして!むとういくこと申します!
本サイト編集長です。

この「ありをり日誌」は、むとうの能天気な毎日をお知らせしていこうというセクションです。 最初の投稿ということでご挨拶がわりに自己紹介を少し。

現在、わたしは、埼玉のとある田舎町で生活をしています。生まれ故郷なのですが、生活するのは13年ぶりです。13年と言えば、赤ちゃんが中学生になれるくらいの歳月を経てますから、 いろいろ変わったりして、ほぼ初めて暮らす場所という感じです。 すべてがものすごく新鮮! 自宅から20分ほど歩けば、田んぼが広がります。散歩してたら、車道を鴨の家族が横切っていたり、池にカワセミがいたりします。そして、高層建物は全くないので、空が広い!

……いい。いいですわ!!

私は、大学卒業とともに出版社に就職し。10ウン年、ほとんど休みなく働いていました。最後に勤めていた会社はアウトドア系の出版社だったんですが、とはいえ、出版のお仕事はものすごくインドア+夜型です。忙しすぎるのでまとまった休みも取れず、会社と家をひたすら往復する毎日。絵にかいたような不健康さ。

そんな生活から考えたら、今の生活は天国のようです。 仕事柄、週に何度かは打ち合わせや取材で都内にいますが、6割はこののんびりしたいなかにオフィスを構え、生活しています。最近では、県下の友人、知り合いも増えてきました。出版だけでなく、いろんな職業の方と関わり始めています。そういう出会いが、本当にうれしい。これこそ「宝物」です。

最近、同じような考え方の方が増えてきているような気がします。もっと人間らしい生活がしてみたい。地面を感じたい、自分が生まれた場所をもっと元気にしたい……。最近そんな熱い思いを持った方たちによく出会います。そして、私も微力ながら少しでも貢献したいと思っています。

先日、とある先生のご本をお手伝いしていた際、ありがたい言葉をいただきました。 「むとうさん。あなたがこれからも大切にするべきなのは、その人とつながる才能だよ。それはこの変革期で何が起こるか分からない世の中でもっとも大切な才能なんだから」。

そうです。人とつながる、ということが私の目標であり、喜びなのです。才能というのはおこがましいかもしれませんが、その喜びのためにこれからも楽しく頑張っていきたいと思っています。そして死ぬ瞬間に「宝物、いっぱいいただいたな~」と思って死ぬのが目標です。

ぜひ、みなさん。私たちの「宝物」になってください。まだまだ小さなサイトですがわくわくするような楽しい出会いやご報告でいっぱいにしていきたいと思っています。 皆さんのご支援、ご協力、なにとぞ宜しくお願いします!

むとういくこ 拝