file.56 つるし柿本舗愼栄の「深里のつるし柿」

 

いちにちいちあんこ

お砂糖が高価だったその昔、「甘さ」は工夫して作るものだったんですよね。

例えば、甘酒。お米に糀を入れて発酵させると、ものすごく甘くなります。
例えば、焼き芋。お芋をじっくり炭のなかで焼き上げると、さらに甘さが増します。
そして、干し柿。
渋い柿を寒い乾いた空気の中で干すと、ものすごく甘くなりますね。これ、発明した人、ほんとにすごい!

さて、そんなわけで、本日のいちにちいちあんこは、その干し柿をぜいたくに使ったあんこものです。
深里のつるし柿

以前から秩父在住の母の友人が、ことあるごとにもってきてくださるので、我が家では定番の「深里のつるし柿」です。

かなり大胆なお菓子でして…

深里のつるし柿

パッケージを開けますと、干し柿が一個コロン、と入っています。
ちゃんと柿のへたもついてますよ。
これのどこが一体「あんこもの」かと申しますと…

深里のつるし柿

柿の中に、あんこが入ってるんですね~~!!

つまり、皮が干し柿、ってわけですよ!!
なんかすごいでしょ??!

さらにすごいのは、これだけあんこが入ってるのに、食べ終わるその最後の瞬間まで、ほぼ干し柿の味で押し切られるということです!(笑)

あんこが甘くないからかな?と思って別に食べてみたら、あんこもちゃんと甘い、丁寧に作られた美味しいあんこなんですけど、干し柿と一緒に食べると、一気にその気配が遠くなってしまう、という…

干し柿、オソルベシ。

とはいえ、どちらにしていてもこれは、お持たせに最適です。

干し柿のヘルシーな甘さが、何かこう郷愁を誘ってくれるので、チョと目上のお世話になった方に手土産でもっていきたいってかんじ。一緒に食べたらきっと話も弾むだろう、と思うのです。

つるし柿本舗 愼栄
http://saitama.sweetsplaza.com/shop/%e3%81%a4%e3%82%8b%e3%81%97%e6%9f%bf%e6%9c%ac%e8%88%97%e3%80%80%e6%85%8e%e6%a0%84

 

 

file.52 大くにの「波乗りまんじゅう」

いちにちいちあんこ

メリークリスマス!

ですねえ。みなさま。 今年のクリスマスはどのようにお過ごしでしょうか。

我が家では恒例の手作りケーキとチキンで食事会をして、姪っ子にプレゼントをあげて静かにもしみじみ楽しい一日を過ごすことができました。

洋菓子も大好きなので、毎日ケーキやら差し入れのクッキーやマカロンやスイートポテトを食べ続けまして、この三連休だけで、見事に体重も増加^^;。

さて、「そして」、というか「だけどやっぱり」、本日のいちあんこ。(懲りないワタクシ)

大くにさん@鎌倉の「波乗りまんじゅう」です!

実は先週、石田石造(女)センパイと、イシブカツで鎌倉に行ってきたのですが、材木座界隈にある安養院からの帰り道で、センパイに「このへんでは結構有名な和菓子屋さんだよ」と教えていただいたお店なのです。

お店の雰囲気はいかにも和菓子屋さんで、お客さんが出たり入ったり、絶えない感じです。

上生菓子をはじめ、どら焼き、豆大福、最中などいろいろあって目移りしてしまいます。うーん、何を買おうかな、と見てみると、ひとつだけとびぬけて雰囲気の違うパッケージを発見!

おおお、さすが鎌倉だわ~!湘南だわ~!

波乗りまんじゅう

波乗りまんじゅう!!??

ほかのお菓子は、上品な和菓子屋さんって感じのパッケージなのに…!このパッケージすごい!

こづち最中

(ほかの和菓子は例えばこんな様子。いたって真面目でいかにもなパッケージでしょう?)

悩んだ結果、この波乗りまんじゅうと最中を購入しました。

何しろこのイラストですからねえ。普通のお饅頭ではないだろうな、と思ったら、やっぱりそうです!

波乗りまんじゅう

なるほどねえ。やっぱり普通のお饅頭ではありません。パウンド生地の中に、コーヒー餡、もしくはアンズ餡がはいっているんですね。

コーヒー餡

こちらはコーヒー餡のほう。あんこは白あんにコーヒーが入った感じです。でも、これは和菓子というよりは洋菓子ですね。あんこも、コーヒー風味がついてるので、あんこ、というかんじではないかな…。

とはいえ、美味しいですよ!これだと、あんこ嫌いな人でも食べられると思います。

ちなみに写真撮るの忘れちゃいましたが、私にはアンズ餡のほうもが好みでした。もしどちらか、と言われたらアンズ餡をお勧めするかなあ。

干しアンズの甘味と酸味と食感が、この洋風の生地に合うんですよね。ちょうどいいアクセントになるって感じです。

大くに
http://www11.ocn.ne.jp/~ohkuni/

file.52 亀十の「松風」

 

いちにちいちあんこ

ここのところいい思いばかりしてそのうち罰が当たるんじゃないか…

そんなことを思ってしまいますが、昨晩もH山先生が、ご褒美に鰻をご馳走くださるというので、ウホウホと神田に赴きました。

さすが、食通のH山先生です。神田菊川という老舗の美味しい鰻をたっぷりご馳走いただいちゃいました。

さらに、さらにですよ!

「はい、これどうぞ」
と、なんと、お土産まで!!

「本日のは浅草ではかなり有名な、亀十の「松風」ってお菓子だよ」
松風
うわああ、あけていいですか!??と、うわずる私。苦笑しつつどうぞどうぞ、と言ってくださったので、鰻を待つ間に、封を開けてみちゃったりして。

「…こ、これは!!」
松風

これ、食べたことある!!!

遠い昔、15年ほど前のこと。銀座にギャラリーを持っているとある方のスタジオに行ったときに出していただいたお菓子だ!!!(食べ物の記憶力だけはちょっと気持ち悪いくらい衰えないワタクシ)

めちゃくちゃ美味しかったんですが、なにぶん緊張してましたし、すみませんこれなんて言うお店のお菓子ですか?なんてとても聞けず(若かった…)。しかし、この名前と味だけは記憶の底に眠っていたのでした。

「亡くなった、漫才の内海好江師匠が進物に愛用していたお菓子だよ」
と、先生。なるほど、名人は名物を知るってやつですか!

鰻を口いっぱい頬張りながら、これは明日のおやつで頂マース、なんて言って幸せな時間はあっという間に過ぎ去ったのでした。
anko20131219-3

そして、翌朝のおやつの時間。

見てください、この美しい包装を!

松風

おほほ~!
テンション上がるわ~!

松風

黒糖味の生地がふんわりしっとり、粒あんを包みます。この生地がまた美味しいんですよ|!蒸しパンとまんじゅうの皮の間くらいな感じっていうか。

松風

あんこはこんな感じです。

甘すぎない優しい味の粒あん。ふかふかしっとりの生地にあんこのアクセントがたまりません。

美味しい!!

これなら何個でも食べられちゃいます。結構大きいんですけど、食べてみるとあっという間になくなっちゃいます。

いやあ、もう、本当に、幸せいっぱいです。
H山先生、いつもありがとうごございます~~!

亀十
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003655/