file.83 銀座 松濤の「松濤まんじゅう」「松濤もなか」

いちにちいちあんこ

今年初めてのいちにちいちあんこは、昨年のあんこから。

思い切りいいわけなんですが、年末は本当にボロボロスケジュールで、振り返ってみましたら、12月は一度もいちあんこアップできてませんでした。

でも皆様、ご安心ください。

ワタクシ、確実にいちあんこはこなしております。単純にアップできないだけですからね。そんなわけで、12月、思い出のあんこ、という趣で今日はお送りしたいと思います。

しかし、奇しくもおめでたい名前のあんこになってます。なんか嬉しい。

年末、久しぶりに、大学時代の先輩方にお会いしましたら、美味しいあんこものをいただいちゃいました。さすがわが先輩、Mさん!

実は名前を失念してしまってなかなかわからなかったんですが、渋谷のヒカリエで買ったの、というコメントを頼りに調べてみましたら、銀座松濤さんの「松濤まんじゅう」と「松濤もなか」だということが判明!

この「銀座 松濤」さんという、何やらゴージャスな地名が二つくっついたようなお名前のお店は、源吉兆庵さんの新ブランドみたいですね。

なるほど、だから源吉兆庵さんの紙袋に入ってたのかあ。

anko20141130-3まずはこちら!「松濤まんじゅう」です。
見るからにもっちりしっとりとした生地。中央には手亡豆の甘納豆が乗ってます。すごく小ぶりでかわいらしい様子。

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中はこんな感じです。とにかくしっとりもっちりな黒糖の生地に、上品なこしあんが入っています。生地の黒糖とこしあんが相まって、まるで黒糖あんのような気さえするお味。
生地は蒸しパンみたい。先輩のお話しでは、その場で蒸しあげてるとのことでしたので、なるほどという感じ。そしてこのもっちり感は、米粉が入ってるかな?

へんな言い方かもしれません、生地がしっとりしているので「つるっと」滑り込んでしまう感じ。気が付いたら三つ食べちゃってた、みたいなスムーズさで危険。

そして、もひとつ、こちら。
anko20141130-5「松濤もなか」です!

可愛い形!
いかにもおめでたい形でいいですね。
松濤と言えば、渋谷区の高級住宅街・松濤を連想しますが、そもそもの意味は「松に吹く風の音を波の音にたとえて言う語」(日本国語大辞典)なんだそうです。
風流ですねえ。
anko20141130-2さてそしてこちらはしっとりとした粒あんです。かなりしっかりと甘い。白みつかかってるようなつやっと感。小さいですが、かなりの存在感。濃いお茶に合いそうですね。

いやあ、おいしうございました。

お値段もかなりリーズナブルみたいですので、普段使いにもいいですね!今度ヒカリエにいったら、自分でも買ってみます。

Mさん、ありがとうございました~!

「銀座 松濤」
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13140326/

file.80 ひいらぎの「たいやき」

いちにちいちあんこ

学生時代の友人と久しぶりに会うために、恵比寿へと足をのばしました。ちょっと早めについて、小腹がすいてしまい、カフェに入ってケーキでも食べちゃおっかな~と思いながら、ふと思い出しました。

恵比寿には「ひいらぎ」さんがあることを!

お店としては新しいですよね。でも、都内の鯛焼きのお店としてではもはや名店の一つと言っていいんじゃないでしょうか。

鯛焼きというと、今は本当にいろんなタイプのものがありますよね。生地自体も、卵の黄身が多めでふっくらとあつめのもの、薄くかりっとしたもの、最近ではさらに発展して真っ白かったり、デニッシュ生地もあります。

中に入れる餡も、粒あんが基本ですが、カスタードクリームとか、食事系のチーズとハムなんてのもあったりする。実に多種多様ですね。

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さて、こちらがひいらぎさん!
恵比寿駅から歩いて5分かからない場所です。今日は並んでないな、よしよし。

こちらのひいらぎさんは、HPで拝見したら、大元は関西のお店なんですね。姫路市にある「遊示堂」さんの支店みたいですね。
anko20141030-2「たいやき」。早速一個購入!

ちょっと焼いているところを覗き見ると、いわゆる一本焼きではなく、複数焼き上げるタイプみたいです。
そしてこちらでは、この「たいやき」一種のみ。こだわりの一本!

anko20141030-3接合部分全体的にがあんこはみ出てますよ~!
すごいなあ。
このはみ出した部分もちょっと香ばしい感じがします。

anko20141030-4早く食べたい!という気持ちを抑えて写真のために真中を割ります!

ご覧のように皮は薄いタイプ、とにかく端から端まであんこの嵐ですから、あんこそのものを堪能する、という感じ。

皮は少し軽めのテイスト、カリッとした食感がいつまでも楽しめます。

表現が正しいかわかりませんが、遠くに炭酸せんべいのテンションが感じられるというか…。よく考えたら、ひいらぎさんの母体の鯛焼きやさんも姫路市だし、同じ兵庫県の出身(?)なので、何か味の方向性としてつながるものがあるのかもしれませんね。

HP拝見しますと、「30分以上かけて焼き上げる」とあります。弱火でじっくり焼き上げていくんだろうなあ。だからこの皮のかりっとした感じがいつまでも保たれるのかもしれません。

そして、粒あん!美味しい~!
甘さは程よいかんじ。豆はふっくらと丁寧に炊かれていて、小豆のいい風味が立っています。そしてちゃんと甘いです。でもこの甘さが、結構な量の餡を最後まで食べさせるための、ギリギリの甘味なんじゃないかとも思います。これ以上甘いと、ちょっとこのあんこの量は多すぎると感じるだろうし、甘さを控えると、今度はもったりと飽きてくるかもしれない。絶妙な塩梅ですね。

こちらの「たいやき」は、手土産にされる方も多いみたいですが、ちょっとわかる気がします。お値段はすごくお手頃だし、丁寧に作られているのがよくわかるお味です。なんといっても、程よい甘さのあんこは、あんこが苦手、という方以外にはまず間違いなく「美味しいね」と言ってもらえるんじゃないでしょうか。

オフィスの女子への差し入れに、本当にお勧めな逸品ですよ~!

ひいらぎ

http://www.taiyakihiiragi.com/

file.78 竹風堂の「どら焼山」と「栗強飯(おこわ)」

いちにちいちあんこ

長野は大きな県ですね。

とても古くから文化の繁栄した場所ですし、それぞれ各地に特色のある自然環境があり、そこから生まれた独特な文化があります。長野、松本、佐久、上田、諏訪、伊那、木曾…と思いつく名前を挙げても、それぞれが有名ですよね。

さて、今回私が訪れたのは、長野市と上田市だけでしたが、日程の都合で行きたいけど行けなかった町の一つに「小布施」があります。

小布施といったら何でしょう。

そおです!!

「栗」ですよ~!!

そんなわけで、小布施にはいけないけど、せめて栗のお菓子だけはどこかで食べようと心に決めてました。

すると、上田駅のロータリーすぐ左手のほうに「竹風堂」さんが!!

旅に出る前、FBで、美味しいものを教えてください~ととお願いしたところ、こちらの栗どらをお勧めしていた方がいたので、ピンときました。

早速栗どらやきを買いましょう~~!おお、栗どらやきは〔どら焼き山〕というのですね。
……とはいえ、すでにお昼に刀やさんでおそばをいただいており、もうおなかがはちきれんばかりになっているので、一個だけにしました。

それから、目が釘づけになってしまったのは「栗強飯(おこわ)」です。

一人前を700円弱で食べられる…。

お腹もいっぱいだし、夕ご飯は軽めに、と思っていましたが、夕ご飯はこの「栗強飯」と、コンビニでお味噌汁買って、ホテルで食べたらいいじゃん!と思いつきました。

お店の方に、お散歩して6時にまた買いに来ます、とお願いしました。せっかくですから、アツアツのが食べたいですからねえ。

そして、上田城址公園をぐるぐるしたのちに、また駅前に戻り、アツアツのおこわをゲットしました。

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そして夕ご飯!!竹風堂さんの「栗強飯」です!

anko20140929-8栗強飯、栗がいっぱい入っていますよ~!
そして、ごぼうとウリの奈良漬けもどっさり。

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栗、少しだけ甘く煮つけてあります。でもあくまでもほんのりです。栗の風味のほうが際立つように絶妙な甘さ加減です。美味しい~~!!

おこわのもち米も美味しいです。本当にすこーしだけ塩味があり、栗の甘さを引き立てています。

そして、その甘さを味わった後にかじる奈良漬けの美味しいこと。口の中がキュッと引き締められてまた次の一口へと急いでしまいますよ!

ううむ。

これはすごい。

……ってことはですよ。

この栗をもとに作った栗あんも絶対美味しいですよね!?
私は確信して、にんまり微笑みました(不気味)。

しかし、さすがにお腹いっぱいです。翌日、帰宅してから味わって食べよう、と心に決めました。

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そして帰宅後の写真がこちらです!

「どら焼き山」。
「栗あん」どころか「粒栗あん」ですよ~!
anko20140929-9一日置いてしまったので、ちょっと心配でしたが、ふんわりとした生地、大丈夫そうですね!

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こちらが、栗あんです!

固形の栗の歯ごたえがちゃんとありますよ。贅沢感ますなあ。

お味のほうは、栗本来の風味を生かしたあんこで美味しい!

和栗って、そんなに濃ゆい、ガツンとした感じじゃないですよね。その良さをうまく引き出しているあんこだと思います。栗の風味が自然にほのかに漂います。香料など用いない自然な風味。

アズキのあんこのような癖もないので、あんこ苦手な方でも食べられそうだなあ、と思いました。

次回長野旅では、小布施に行くぞ!と心に固く誓いましたよ。

竹風堂
http://chikufudo.com/