About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

武人たちが信仰した‶最強武神”毘沙門天とは/『歴史街道』令和2年3月号(PHP研究所)

いやあ、ほんと。
好きなものは好きだとアピールしとくもんですねえ。『歴史街道』編集長のOさんは、私が仏像大好きだ~!と話しまくっていたことを、ちゃんと覚えていてくださいましたよ。

歴史雑誌において、最も読者の皆さんのニーズがあるであろう、「血沸き肉躍る戦いの庭」みたいな世界……戦国時代や幕末あたりというのは、一般誌だったらまだしも、『歴史街道』さんでは、私ごときではとてもとても……。

しかし、そこに密教やら修験道、美術や食べ物なんかで角度を与えても大丈夫だったら、結構いけます。はい! 各社様、そんなオファー、ぜひぜひどうぞ。お待ちしております!

さてさて、そんなわけで、今回は大好きな仏像、しかも奈良国立博物館さんの特別展「毘沙門天―北方鎮護の神ー」開催に絡めての、毘沙門さんの記事を書かせていただきました!

ほんと至福。
至福としか言いようがない時間でした。

ぜひとも誌面でご覧いただきたいのですが、今回は4Pの記事なのに、なんと毘沙門天像の写真が6体も掲載されています!!さらにもう、その6体は選りすぐり中の選りすぐりです!

いち見開きに、鞍馬寺さんの毘沙門天像(国宝)と、東寺さんの兜跋(トバツ)毘沙門天像(国宝)が並んじゃってるんですもの。ほんと贅沢にもほどがあるってくらい贅沢。これは、書籍では到底無理です。奈良博さんの特別展あってこその、贅沢なご登場です。

 

今回は毘沙門天のお話だけでは、あれなので、「毘沙門天と武人」というテーマにして、ちょっとだけ角度を考えてみました。みんな大好き坂上田村麻呂とか、上杉謙信が、超ド級にガチ勢だったという話を中心に思いを込めて書かせていただいとります!

実は、ここだけの話ですが、こちらに掲載させていただいた分量の3倍は書いちゃいましたよ。いったん書いて、それを三分の一に縮めたんですが、最初の文章は冗長かもしれませんが、愛に溢れててなかなか悪くないので、いつかどこかでご紹介できたらいいなあと思っております。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!
そして、奈良博へ、GO!!!!!(3月22日までです!)

最後になりますが、O編集長、担当してくださったWさん、今回も大変お世話になりました。ぜひまたよろしくお願い申し上げます。

(むとう)

連載『フカボリ山の文化論』第3回は「穂高岳とホタカと海の民」です!/YAMAP MAGIZINE

2019年11月から始動した「YAMAP MAGAZINE」さんにて連載中の「フカボリ山の文化論」第3回目が公開されました!

第3回「穂高岳とホタカと海の民」

海なし県である長野県は、ちょっと不思議なほど海の民との関係が深い場所が多いのですが、安曇野はその代表格。今回はそんな謎解きから、穂高岳の神さまと考えられる「穂高見命(ホタカミノミコト)」について考えてみたりしております!

今回は、専門家でもないのにいいのかなあと思いつつも、自分なりの妄想を主軸に展開させていただいております。ぜひのぞいてみてくださいね~。

それにしてもですね。改めて自分で言うのもなんですけど、今回の記事もまたやっちまってます。「穂高岳」をテーマにした記事なのに、山に全然登らないどころか、「穂高岳」本体の話をする前に、5000wを越えてしまいました。

心優しい友人で編集担当のS氏は、それでいいと言ってくれるので、まあいいという事にしよう、と思っておりますが、YAMAP MAGAZINE内での、私の浮きっぷりが気になる小心者です。

今回なんて、ほとんど弥生時代までの話しかしてないしな~。

しかし、それでも喜んでくれる、YAMAP MAGAZINE編集部の懐の深さよ…。ありがとうSさん。

穂高岳本体の話は、次回に持ち越し。穂高岳をいろいろ調べていて、本当に驚いたんですが、これだけすごい山なのに、修験の痕跡が薄いんです。第4回ではそんなお話をしてみたいと思います!

(むとう)

2020年、新年のご挨拶

新年、あけましておめでとうございます!

この年末も、またもやバタバタしてしまいました。余裕のある年末年始を過ごすことが毎年の課題になってしまってますが、フリーの身にとって忙しいことはやっぱりいことですよね。……と、前向きに前向きに。

皆様はいかがお過ごしでしょうか?

2019年は2018年に引き続き、微力かつ牛歩ではありますが、一つ歩を重ねられたかな?と思える一年でした。

2019年を振り返ってみると、まずは最もうれしかったこと。それは、ずっと担当させていただいております畠山健二先生の書下ろし時代小説シリーズ『本所おけら長屋』が、累計100万部を突破したということです~!

本当に畠山先生、そしてPHP研究所の皆様のご尽力の賜物です。私は微力ですがそのチームでご一緒できたことを、誇りに思います。先生、PHPの皆様、本当にありがとうございました。
2019年には、12巻13巻が刊行されております。そして旧年ちゅうに、先生からは次巻(14巻)の最後の一話をお預かりしておりますので、着々と今年も進行しておりますよ~!お待ちの皆様、もうちょっとご辛抱ください♪

そして、五木寛之先生も『人生百年時代のこころと体の整え方』を皮切りとしてスタートした『人生百年』シリーズの第二弾、『悩みながら生きていく』を刊行することができました!!二弾目が出ないとね、「シリーズ」とは言いがたいですからね、ホッとしました。

そして、7月には初めて関裕二先生の担当をさせていただき、『万葉集に隠された真実』が刊行されました。関裕二先生は、昔からファンだったので担当させていただけて本当に嬉しかったです。平成から「令和」になった今年に、記念すべき万葉集の本をお手伝いで来て、古代史ファンとしては至福の時間を過ごさせていただきました。

じつは、ありがたいことに次のご本も担当させていただけることになり、現在編集中なのです。次のご本は、『日本書記』をポイントにしつつ、関先生流の古代史の読み解き方を大公開してしまう!という内容です。次のご本も面白いですよ~!

そしてそして、年末に『男はつらいよ 寅さんの人生語録・改』が刊行されました。『男はつらいよ』は、正直言って大人になってからはちゃんと見ていませんでした。しかし、寅さん大好きなN編集長にお声掛けいただいてから、初めから見直したらもう、ドはまりしてしまいました。台本も全部お貸しいただいちゃったのも、まさに役得。映像で見られるのは最終形ですが、台本は始まりの言葉。その両方を見られるというのは、これはもう役得としか言いようがありませんよね。

ライター仕事としましては、雑誌『歴史街道』さんで二回、記事を書かせていただいたのも楽しかったです。ネタも「あんこ」「日本の女帝」という、大好きなネタ。これまた楽しかったです。実は2月号でも「毘沙門天」についての原稿を書きました。2020年もお声がけいただけるといいなあ、と期待中。

それから11月からYAMAP MAGAZINEさんで新連載を始めました。「フカボリ山の文化論」は、長年の友人Sさんが担当してくれてるので、私ならではの視点を、理解して喜んでくれるのが、本当に嬉しいんです。2020年も、しっかりフカボリして楽しんで書いていきたいと思っています。ちなみに1月の回は「穂高」について書いてみようと思っています。またSさんが喜んでくれるといいな~。

さて、長くなりましたが、最後に今年の抱負です。

今年はちょっと環境を変えてみたいと思っています。家にこもりきりになりがちなので、シェアオフィスとかコワーキングスペースを借りてみようかな、と現在考え中。そして、今年も海外にちょくちょく足を延ばす予定です。それから、勉強もしたいと思っています。一つは仏教。もう一つは中国語。「やってみたいな」という軽いレベルで、具体的な計画はこれからなのですが。これまでやったことのないことをやってみたい!と思っております。

さて、そんなわけで、今年もじたばた生きていこうと思います。一生懸命あがいて頑張ると、結果、けっこう楽しい一年になるような気がしています。

皆様にとっても、楽しく良い一年になりますよう、心からお祈り申し上げます!

ありをる企画制作所 武藤郁子拝