文七・お糸がいよいよ祝言?!今回のおけらは春爛漫!!ますます絶好調の大好評シリーズ第6弾登場。『本所おけら長屋(六)』/畠山健二著 

お待たせいたしました!
早いもので今回で六巻目!
私が編集のお手伝いをさせていただいてから今回で5冊目です。早いものですね。

今回も、泣いて笑って笑って泣いて…。
「失敗しても、欠点があってもいいんだな。どんな人でも、そこにあるだけでもう意味があるし、面白いんだ」。
おけら長屋を読むと、いつもそんな風に思わせてくださいますが、今回もそんな畠山先生ブシ――”怒涛の人間賛歌”、ますます冴えわたっておられますよ!

さて、今回も全部で5つのお話、どれもこれも泣いたり笑ったりで大忙しですが、特に注目なのは、おけら長屋のアイドル・お糸ちゃん(20歳)と、左官の若き親方・文七さんの祝言ですね!

第四巻で、紆余曲折ありながらも、どうにかこうにかお互いの気持ちを告げ合い、結婚を約束した二人。前巻では祝言のお話はなく、一巻持越しの祝言とあいなりました!
お待ちかねの皆さんもたくさんいらっしゃると思いますが、今回も、おけら長屋はやらかしてくれます。めちゃくちゃな展開に、一時はどうなることかとはらはらしながらも、最後はやっぱりジンワリ胸が熱くなって…。あまり言いすぎますと、ネタばらしだと怒られてしまいますので、この辺に…。

IMG_3204

それから、今回第一話「しおあじ」では、お染さんの過去が語られますが、これがまたなんともいい感じですよ!
今回、個人的には大好きなお話です。ますますお染さんを好きになってしまうこと請け合いです。

過去と言えば、第二話の「ゆめとき」では、万造の過去が明かされます。万造は桜が好きじゃないのですが、それには深い深いワケがあるんです。
万ちゃんは、いかにも江戸っ子の、明るいハチャメチャ男ですが、実はなかなか切ない過去を持った人です。シリーズの中でも人気の高い第二巻「まよいご」で、捨て子だったことをがすでに語られていますが、今回は養父の秘密が明らかに…。

そうそう、第三話「とうなす」では、意外にも女性ファンが多い「八百金」こと金太にも、縁談が舞い込みますが、まあそうはうまくいかない、…というより、またおけら長屋のお節介が始まります。

…と、内容についてはこのくらいで。
あ、そうそう!今回のカバーは、満開の桜です。帯には「きっと小さな春が来る!」とありますが、本書を読みますと、そんなあったかい気持になれると思います。

ぜひぜひ、お手に取ってみてくださいね~!

(むとう)

file.116 菱田ベーカリーの「羊羹ツイスト」

いちにちいちあんこ

お仕事先の最寄り駅を降りて、駅前のスーパーでおやつを物色。
長丁場な作業になった時に、どうしても甘いものが欲しくなるので、あらかじめ買っておくんですが、このスーパーが素晴らしくてですね。意外な地方の名物ががっつり置いてあるんですよ!

それも結構コロコロ仕入れを変えてくれるので、時間があるとチェックしてしまうという癖がついております^^。

さて、そんなわけで、冷蔵コーナーを丹念に見ておりましたら…

おおおお!なにこれ!?

思わず手に取ったのは「羊羹ツイスト」というパン!
一見見た目はチョコレートコーティングのように見えますけど、これが羊羹だ、と。

すごい!なんて斬新なんでしょう。

もちろん迷わず購入。
お仕事先で作業が一段落したところで、さっそうと取り出してみました。

20160305-1

お得意先の打ち合わせスペースで、勇気のある行動です。しかし、ちょうど、作業が終わって次の来客をお待ちするのに30分ほどぽかっと時間が空いたのです。お許しを~~

心もち、姿勢を小さくしながら写真を撮ろうと身構えたところに、いつもお世話になっているYさん登場。

「わ!武藤さん、それ駅前のスーパーで買ったでしょ?!」

ひゃ!見つかってしまった!照れくさい!…と思いつつ、Yさんはいつもおやつをくださる優しいお方なので、許してくださるでしょう。許してくださるどころか、共感の「おお!」という歓声を上げてくださってるではありませんか。

「それ、面白いと思って僕もこないだtweetしたんですよ!」

おおお、さすがスイーツ情報発信基地・Yさん。Yさんは男性ですが、カフェやスイーツ情報にとても詳しくていつも教えていただいています。女子力、間違いなく私の数倍はあります。

そしてYさん、なんとおやつを私に上げようと思ってわざわざ来てくださったのでした。
そんなわけで、歌舞伎揚げ~バター醤油味~ゲット。Yさんありがとうございます!

そしていよいよ…
20160305-2見てください。
こうしてみますと、チョココーティングにしか見えませんが、この黒い部分が羊羹ですからね!

20160305-3

割ってみますと、ホワイトクリームが入っています。昔懐かしいクリームです。菱田ベーカリーさんのサイトを見ますと「ホイップクリーム」と書いてありますが、生クリームではないと思います。

20160305-4

まずは、羊羹部分をこそげ摂るようにパクリ。

あ、あああ!

確かに羊羹です!

他の部分も含めてパク。

すると、こしあんぱんクリームが入ってるって感じのお味になります。見た目よりすごくあっさりしてますね。なるほど、これはいいなあ。

菱田ベーカリーさんのHPを拝見すると高知県宿毛市にある老舗のパン屋さんみたいですね。学校の購買なんかでも売ってる、って書いてあります。

この「羊羹ツイスト」は、実はアレンジバージョンとのことで、オリジナルは「羊羹パン」というパンなんだそうですよ。こしあんぱんの上に羊羹がかかってる、というあんこ好きには夢のようなあんぱんです。高知県南西部から愛媛県南部にかけてつくられている、ご当地パンのようです。

ツイストパンも美味しいけど、その羊羹パン食べてみたいなあ!!
美味しかったです♪

菱田ベーカリー
http://hishidapan.co.jp/