「疾風に折れぬ花あり」(中村彰彦著)、連載第3回掲載!!

先週、中村彰彦先生の「疾風に折れぬ花あり」、第三回目掲載の文蔵が発売されました!

文蔵は毎月17日発売の文庫型雑誌です。

文蔵
さて、今回もなんと言いましょうか、武田家がまっさかさまに滅びに向かって前進してしまう光景を、私たち読者は見るほかない…みるほかない、…ないんですか??先生!??……という雪崩のような展開です。

前回までは、「…なんかやばい。やばいんじゃないの?」みたいな感じで、どちらかというその「気配がヒタヒタと」にじり寄ってくるような感じでしたが、今号では、それが錯覚ではなく、紛れもない事実であることが描かれていきます。

織田信忠軍との徹底抗戦を決意した、同母兄・仁科五郎盛信に請われて、松姫さんは兄の娘を連れて、高遠城を脱出、当主勝頼のいる新府城(武田の本城)にたどり着くんですが、もうこの新府城さえ安全な場所ではないのです。

ああああ、もう、これはのっぴきなりませんよう!!

どこまでも、読者な発言の止まらないワタクシ。編集者としてちゃんとお役に立てているかどうか大変疑問ですが、とにかく、中村先生の今回のお原稿も素晴らしいです!ぜひ、お手に取ってみてください!

(むとう)

 

我らが畠山健二先生、雑誌クォータリーノートに登場!

大好きな時代小説で、私もお手伝いさせていただいている『本所おけら長屋』の著者、畠山先生が、盟友・百田尚樹先生との対談で、雑誌クォータリー・ノートに登場!

クォータリー・ノート 季刊雑誌クォータリーノートの今回の特集は「走る…その先に見えるもの」と題して、「40歳」不惑をむかえたすごい人たちもたくさん登場します。
1973年生まれ。そうです。ワタクシもまさにドンピシャ!不惑です。思いっきり迷っておりますけど!

そんなわけで、雑誌全体も私的にはドンピシャで、とても楽しかったのですが、なんといってもこの「特別対談」が目玉ですよ~!
クォータリー・ノート
お二人は、20代のころからの友人同士。常々、お二人の間の「約束」のお話や創作をする時の、百田先生から畠山先生への激励については、畠山先生から断片的に伺っておりましたが、この対談でそのお話がとてもよくわかりました。
お二人のお話を伺っていると、お互いを大切に思い、「行動」する姿に胸が熱くなりますし、また走り続ける大変さ、覚悟の大切さを改めて感じます。

そして、雑誌全体の走り続ける「40歳」の皆さんのお話から、この雑誌を読む40歳な自分、逃げ場なしです。みんなすごいなあ、へえええ!…なんて言い続けている私は、やはり凡人なのです。

file.44 鶴屋吉信の「つばらつばら」

いちにちいちあんこ

日々は過ぎ去り、あっという間に11月も後半に突入。
早いですねえ。もうカンペキ冬って感じですものねえ。

さて、昨日は、「仏頭展」@東京藝術大学美術館と東京国立博物館へ行ってきました。タイミングのいいことに、偶然に石造センパイ@イシブもご一緒でき、久しぶりにいろいろお話しできて楽しい一日でした。

歩き疲れた私たちは、トーハク平成館一階に出店している京都の和菓子屋「鶴屋吉信」さんで、甘味を購入。

私は、大好きな「つばらつばら」を。センパイは「京観世」。両方とも鉄板で美味しいですよねえ。

ちなみに、HP拝見しますと…

「つばらつばら」とは、万葉集にも登場する風趣あることば。 ”しみじみと・心ゆくままに・あれこれと ”の意味があります。 万葉の歌人・大伴旅人は、太宰府長官として九州に赴任したとき 「浅茅原 つばらつばらにもの思へば 故りにし郷し 思ほゆるかも」 と歌を詠んで、故郷の遠き都へ想いをはせました(HPより引用)
なんだそうですよ。大伴旅人の和歌からの命名だなんて、さすが都ですなあ。「しみじみと、ここ行くままに・あれこれと」っていいですね。本サイトの名前「ありをりある」は造語ですが、「飾らずありのままにそこに在る」という意味でして、結構似てるような…。
つばらつばら
パッケージは、秋仕様になってます。可愛い!
いつもは浅い茶色の縞々と白のコントラストがモダンなパッケージですけど、こういうのもすてきですね。
つばらつばら

中はこんなセットアップです。本当に丁寧な包装ですよね。きれいだなあ。
つばらつばら台紙のように添えられた由緒書き。少し厚めの良質な紙に、スタンダードな明朝体に墨一色で印刷されています。過剰パッケージといえばそうですが、「すぎる」と感じさせず、さりげなく「丁寧」と思わせるところが、京都らしいですね。見事です。
つばらつばら美味しい!!

何度食べても、本当に美味しい!

しっとりもちもちな皮、しっとりさらりとした粒あん…。手に持った時はちょっと小さいなあ、この量なら一気に3個は行けるよ、と思うんですけど、一個食べ終わったら、一個でちょうどいいな、と思うんです。それだけ満足感があるってことですよね。

博物館を歩き回ってくたびれていた私たちも、すっかり元気を回復できました。やっぱりおいしいあんこのパワーはすごい!

鶴屋吉信
http://www.turuya.co.jp/syoukai/yaki_tsubara.html