謎に包まれた東海の雄族「尾張氏」の真相に迫る!『消された王権 尾張氏の正体』関裕二著(PHP新書)

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『日本書紀』は朝廷が編纂した歴史書で、この中に掲載されていることが「正史」とされています。しかし、だからといってそれが真実であるかというと、そういうことでもないわけですね。当時の朝廷にとって都合がいいようにと、強いバイアスかかっていることは、常識になっているのではないかと思います。

これまで、関先生は様々なテーマにおいて、そのことについて指摘してこられました。そして本書では、尾張氏に代表されるような、東海地方の人々の記述が功績に対して妙に少ないということを突破口として、考古学的発見や、現在に伝わる事実を重ねて、「尾張氏」の正体に迫ろうとされています。

よくよく考えたら、天皇権を証する「三種の神器」のうち、二つが東海地方にあるんですよね。「草薙剣」は尾張氏の氏社である熱田神宮に祀られていますし、「八咫鏡」は伊勢神宮内宮に祀られています。これはよく知られた事実なわけですけども、かなり不自然です。不自然なところには、重要な何かが隠されているものですよね。

関先生ならではの発想で読み解かれる尾張氏の実像と、古代の天皇(大王)家の真実とは!?
古代史にご興味のある方、ぜひお手にとってご覧くださいませ!

(むとう)

【祝・累計200万部突破】おけら長屋のエピソードゼロ登場!『本所おけら長屋(外伝)』畠山健二著(PHP文芸文庫)

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長らく編集のお手伝いをさせていただいております『本所おけら長屋』シリーズの「外伝」が発売されました!

前作の20巻で一段落となり、「ついに完結!……か?」と、気になる帯コピーに、おけらファンの皆様はかなりざわめいてました。ただ、畠山先生はきっと続きを書いてくれるはずだ!とコメントくださる方が、圧倒的多数でした。

しかしながら、10年間休みなく書き続けてくださった先生です。本当はお休みもとりたかったと思います。そんなお気持ちは、編集者のわれわれにも、十分に伝わってきておりました。でも、どんなにお疲れでも、先生は人情派です。読者の皆様のお気持ちは、先生に十分届いておりました!

そこで、「おけら長屋」前夜の物語を書いてみようか……となったのです。おけら長屋のメンバーがおけら長屋に初めて来たとき、あるいは、『おけら長屋』の第1巻以前の話です。そう、まさに「エピソード0」です。

第一話「馬鹿と外道は紙一重」は、万造と松吉がおけら長屋に入居した頃のお話。

第二話「家督は寝て待て」は、15歳の高宗と5歳の玉姫が出会った時のお話。

第三話「金太が街にやってくる」は、金太がおけら長屋に入居した時のお話。

第四話「みちのくさとり旅」は、妻を亡くして津軽藩を致仕し、江戸へ向かう鉄斎のお話。

おけら長屋ファンの皆さんには、絶対に読んでいただきたいお話ばかりです! ああ、そういうことだったんだ、と頷いていただけるはずです。もちろんおけら長屋を読んだことのない方にも、お勧めです。その温かい空間に、ほっとしていただけると思いますよ。

さらに先生のサービス精神は留まることを知りません。何か読者に喜んでもらえることを…ということで、付録として「第二幕を楽しむための名場面ガイド」を書き下ろしてくださいました!!

「第二幕」と先生が言ってくださってるということは、そうなんです。第二幕がある、ということでございます。刊行がいつになるかは、まだ定かではありませんが、それほどお待たせすることはないのではないかな?と、私も期待しております。それまではぜひ、もう一度20巻とこの外伝をお読みいただいて、お待ちいただけたらと思っております!!

さらにさらに。

先生とPHPさんのサービス精神は、爆走します。

なんと、これを機会にもっと多くの方に本シリーズを読んでいただきやすいようにと、第1巻から3巻までをセットにして、「1100円」で発売しました~!

初めて読む方がスタートしやすいように…ということもありますが、おけらファンの皆様が、お友達にお勧めいただく際にも、このくらいのお値段なら、ご負担が減るんじゃないか…とお考えになってのご英断です。

セット数は限定ということですので、ぜひお早めにゲットしてくださいね!

そして、改めまして、ここまで素晴らしい作品を書き続けてくださっている畠山先生に、御礼申し上げます。この10年。伴走させていただけて、本当に幸運でした。

また同時に、本シリーズを愛し、応援してくださっている読者の皆様にも、篤く御礼申し上げます。どうぞ今後とも、変わらぬご愛顧をお願い申し上げます!

(むとう)

ついに完結…か!??『本所おけら長屋(20)』畠山健二著(PHP文芸文庫)

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2013年7月に一巻が発売されてから、早くも10年。ついに節目の20巻の発売となりました。ついにここまで…と感無量。私は一巻の一部分から参加させていただき、二巻目からフルで担当させていただいたのですが、本当にあっという間の10年間でした。

ここまで大きなシリーズに育ったのは、畠山先生の筆の冴えと、それを待ち望んでくださる読者の皆さんの温かい支えがあったこそです。改めて御礼申し上げます。

もうすでにお手に取ってくださった方も多いのではないかと思いますが、そして今回のお話で、一度ピリオドが打たれました。

これでシリーズが終わってしまうのか…、続いていくのか…。
今後どうなっていくかは、ぜひお楽しみに!
(詳しいことはまだお話しできませんが、読者の皆さん、書店の皆さんを愛する畠山先生ですから、きっとこのまま終わりってことにはしないと思います。そう願っています~~~!!)

ぜひ、お手に取ってくださいね!

(むとう)