いよいよ新連載『フカボリ山の文化論』スタート。「文化系アウトドア」絶賛推進中!!/YAMAP MAGAZINE

11月26日に始動した「YAMAP MAGAZINE」さんにて、新連載がスタートしました!

「YAMAP」さんは、登山用地図アプリでシェアナンバー1。そんな場所ですから、いつまでも初心者の私は、刺身のツマみたいなもんです。何しろ「文化系アウトドア」ですからね。本意気の皆さんからは鼻で笑われても仕方ないヘナチョコです。

しかし私は、そうとう本気で「文化系アウトドア」を推奨したいと思ってます。山を愛する皆さんに、山に残された日本の文化や歴史に気付いてもらって、もっともっと面白がってほしいと願ってやまないのです。

そんなわけで連載タイトルは『フカボリ山の文化論』。
第一回は、「高尾山と天狗と修験道」大好きな高尾山!!

(高尾山名物、天狗焼き。めちゃ美味しい)

いやあ、今回の連載は、本当にワクワクしてます。というのも、担当してくれているSさんは、私が以前所属していた出版社の友人で、所属中もやめた後もともに旅を重ねてきた友人だからなのです!!

探検部出身で、濃ゆいもの面白いもの大好きなSさんとは、入社してすぐ意気投合。TVディレクターをしているSさんのパートナーKさんとも、バッチリ気が合いまくって、様々な場所を一緒に旅してきました。私がどんな人間か、どんなことを話したがるかをよく知ってくれている友人が、新しい職場で、新しい媒体を立ち上げる、そしてそこで書いてほしいと言ってくれた時、私はもう諸手を上げて「諾!!!」と叫びましたよ。こんな楽しいことはありません。

今回ご紹介する高尾山も、何度いっしょに行ったことか。それどころか、Sさんは高尾山の周囲にある山の管理をしている団体にも所属しているので、その林業の活動にも何度も混ぜてもらってますから、とても縁の深い場所です。そんなわけで一番最初はやっぱり高尾山だなと、すぐ決めちゃいました。

1ヶ月に1回、だいたい26日前後の公開になります。ちょっと間はあきますが、たのしく書いていきたいと思います。「濃くていいからね!」と言ってもらってるので、割と濃いめに書いていっちゃいますよ!

立ち上がったばかりのサイトなので、私自身、他にどんな記事があるか初めて見たんですけど、他の執筆者の皆さんがまた本意気です。うわあ、また私浮いてる…と思いましたけど、もうそれは宿命として諦めたいと思います。

ぜひ、覗いてみてくださいね~!

最後になりますが、今回も高尾山薬王院様に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。

(むとう)

file.79  香住売店の「天狗焼き」

いちにちいちあんこ

友人Sちゃんと高尾に山歩きに行ってきました。

高尾山は、新宿駅から約一時間でいけますし、都内の皆さんはもちろん、最近では外国人観光客の方に大人気の登山スポットですね。

高尾山は、ケーブルカーもありますから、街歩きの延長線的な装備で行くこともできますし、ちゃんと山歩きしたい人にも十分楽しめる、強弱を自由自在にできる、という点もいいところですよね。

また、お寺好き、仏像好きにとってもこちらはたまらないと思います。

なんと言ってもこちらには、現在も修験修行が盛んな薬王院さんがあります。こちらのご本尊は「飯綱大権現(いいづなだいごんげん)」さんです。

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薬王院さんはその名の通り、もともとは薬師如来さんがご本尊さんだったそうですが、14C頃の中興の祖・俊源という人が、修行の末、飯綱大権現さんを感得して以来、ご本尊は飯綱大権現さんとなったとのこと。

飯綱さんは、神仏習合の仏さんで、もともとは長野の飯綱の仏さんですが、修験の中でも強力な呪力を持つ仏さんということで、信仰されました。

そのお姿は、羽があり、鳥のような顔をし、手にはけん索と剣を持った姿で表わされます。そして狐の上に載っているのですが、何も知らない人が見たら「天狗さんだ!」というと思います。でもちょっと違う。不動明王のような、迦楼羅神将のような、ダキニ天のような、あくまでも仏教上のいろんな方々を合体させたようなお姿、といった感じです。

「天狗」さんというのは、この飯綱さんの眷属(おつき、お使い)なんですね。すごくざっくりと言ってしまえば、天狗さんは山伏の格好をしています。

そんなわけで、高尾は、この天狗さんがシンボルです。あらゆるところで、天狗さんの銅像や天狗さんのマークが出てきます。

そんなわけで、ここで、本日のいちあんこでございます!

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はい、出ました~!

天狗さん~!!
(葉っぱのスタイリングはSちゃんがやってくれましたよ)

こちらは、ケーブルカー山上駅のすぐ前の売店・香住売店で販売している、「天狗焼き」。

言うまでもありませんが、そうです。天狗さんの型で焼かれた今川焼のようなお菓子です。でも、いわゆる今川焼とは違うのですよ。
anko20141027-5うふ。

ものすごく可愛いですよね!?

キリッとした眉、ぐっと噛みしぼった嘴。だけどどこまで行っても丸っとしたフォルムで、ちょっとコミカルな感じです。

「う、う、うまひ…!」

写真を撮っている私の横で、早速食べ始めていたSちゃんが、そういって絶句しました。

Sちゃんは、放送系ディレクターで、食材の番組なんかもたくさん手がけている口の肥えたお方。私のようなあんこ大好き、というわけでもないので、私がこれは美味しいから食べたほうがいいんだよう!と何度も何度も言うので、それにつきあって一つ食べてみよか、みたいな感じで、購入してくれてたような…。

「ね?ね? うまかろう~!」

私が得意がってもしょうがないのですが、私、得意顔。

私も、初めてこちらの天狗焼きを食べたとき、かなり驚いたのです。皮が、今川焼とはまたちょっと違って、表面はカリッとして中はふわっとしてます。そして軽い感じなのです。

そして何より…

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あんこが、黒豆のあんこなのです~!!!

大きな黒豆が柔らかくふんわりと炊かれていて、甘さも控えめで黒豆の味がダイレクトにきます。小豆のような濃い味ではなく、もっとあっさりとしてますので、パクパク食べられてしまうのです。軽いテイストのカリフワの皮と相まって何とも言えない絶妙なバランスです。

普段は私よりもゆったりと食事をするSちゃんですが、びっくりするような速さで完食。見事な食べっぷりです。

うふふ。

私は、幸せそうなSちゃんの笑顔を見てすっかり嬉しい気持ちになったのでした。

皆さんもぜひ高尾さんに言ったら食べてみてくださいね!

お土産として持って帰ることもできますが、あのお山の上でいただくのがまたひときわ乙でございますよ。

香住売店
http://www.takaotozan.co.jp/miyage/