2023年 新年のご挨拶


あけましておめでとうございます!

皆様はいかがお過ごしでしょうか。
ここ数日の北陸や東北の大雪が気になります。どうか皆様、つつがなくお過ごしください。

     *  *  *

さて新年ですので、私事ですが2021年を振り返ってみたいと思います。

まずライティング仕事の方から。
2冊の書き下ろし本執筆のために、取材をたくさんさせていただきました。一冊はエクスペディアさんから空海さんの密教をテーマとした本、もう一冊は双葉社さんから『縄文神社2』になります。ありがたいことに、エクスぺディアさんの担当編集Kさん、双葉社さんの編集長Yさんが、それぞれ取材に同行してくださいました。京都、香川、高知、和歌山、奈良、長野、山梨、東京…。すべてではありませんが、「ぜひ取材ご一緒したいです」と言ってくださるのが、本当にうれしかった。でもって、一緒に行けてすごい楽しかったんです。楽しかったり、がっかりしたり、ひやひやしたり…。そんなことを共有できるということは、本を作るうえで一番面白いことですし、大切なことと思います。そんな方法を選んでくださった編集お二人……Kさん、Yさんに感謝申し上げます。

ちなみに密教のほうは執筆をほぼ終えて、Kさんにお渡ししてるので、あとはKさんのターン(Kさん、がんばって~!)。縄文神社のほうは3月末くらいに脱稿したいと現在執筆中です。いずれも本年中に刊行する予定でおりますので、ぜひ皆様、お手に取っていただけたらと思います。


そして編集の方も、畠山健二先生の『本所おけら長屋』18巻、19巻をお手伝いさせていただきました。『本所おけら長屋』シリーズは19巻でついに165万部を突破! 本年の3月には20巻を刊行する予定ですが、いよいよ節目を迎えます。

そして、関裕二先生の『邪馬台国と大和建国の謎』もお手伝いさせていただきました。こちらも、古代史の最大の謎「邪馬台国」を関裕二先生が読み解かれた一冊は、いち読者としてもとても面白く、古代史を愛する編集者としても、大変勉強させていただきました。

先生方には、長くお付き合いいただき、いつも楽しい時間をご一緒させていただいております。今年も新刊をお手伝いさせていただく予定で、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。改めまして、心から御礼申し上げます。

     *   *   *

そして2023年。今年の目標を考えてみたいと思います。

2020年、2021年ともに「初心を大切にしたい」と書かせていただきました。今年もこれは、継続していきたいと思います。全力で取り組むこと、そして、一緒にお仕事してくださる方、取材先の方、読んでくださった方に感謝し、感謝をお伝えすること。こういう人間としては当たり前すぎることかもしれませんが、丁寧に重ねていきたいと思っております。

また、今年でいよいよ50歳を迎えるので、50代を面白くするための方法を探る一年にしたいと思っております。

そのためにも、2022年以上に外に出て、どんどん取材を重ねていきたいと思っております。皆さまにも、引き続きご指導ご鞭撻のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

令和5年1月1日       武藤郁子 拝

2022年、新年のご挨拶

あけましておめでとうございます!

新年ということで、私事ながら昨年を振り返ってみたいと思います。

2021年は、私にとってとても大きな出来事がありました。それは、初の単独著『縄文神社』を上梓できたことです。おかげさまで、多くの方に手に取っていただき、私が提案した《縄文神社》という概念・アイデアは、賛同していただける方が少しずつ増えているように思います。本当にありがたいことです。刊行後も、群馬県、長野県と取材を続けています。これから茨城県、栃木県、山梨県を取材していく予定です。

そして編集として担当させていただいた『おけら長屋』シリーズも16巻、17巻発売されまして、150万部も目の前まで来ております。畠山先生の筆は、ますます冴えわたり、巻を重ねるごとに初動がどんどん伸びているのですが、これは本当に奇跡のようなこと。先生のお力はもちろんですが、おけら長屋を愛してくださる書店の担当者の皆様と、おけらファンの皆様のお力添えがあってこそです。ありがたいとしか言いようがありません。

さらに、大人気でお忙しい関先生のご本を一年で二冊、しかも一冊は書きおろしでお預かりできたことは、思いがけぬ僥倖でした。一人でも多くの古代史ファンにお手に取っていただけたら幸いです。

   *  *  *

2021年のご挨拶で私は「初心を大切にしたい」と書かせていただきました。2022年でも、引きつづき「初心を大切にしたい」と思います。

私は何十年たっても要領が悪く、とにかく全力で取り組むしか能のない人間です。しかし、この年齢になってもそのへんが変わらないところを見ると、つまりこれが私の個性なんでしょう。そんな個性を大切に、初心を忘れず、編集もライティングもしっかりと取り組んでいきたいと思います。

今のところ決まっていることを見ていきますと、ライティングに関しては、刊行は再来年になりますが、自著本を2冊、取材をスタートさせました。どちらの本も大好きなテーマです。そんな機会を与えていただいて、本当に嬉しいですし、ワクワクしています。ショートカットをしないで、一つ一つ丁寧にぶつかっていきます。

また、それに伴って、今年は各地への取材がてんこ盛りです。去年よりはコロナも落ち着いて、動きやすくなることを祈りながら、待ちきれない気持ちでいっぱいです(去年できなかったイベントとかできたらいいなあ、というのは何の計画もない、ただの希望)。

そして編集仕事の方では、畠山先生の『おけら長屋』シリーズは3月と9月に18巻と19巻を刊行予定、関先生は4月に書きおろしのご本を刊行する予定が決まっております。こちらも今からワクワクしております。

それから、本サイトのほうでも、日ごろの動きをちょっとずつでも書いて更新を頻繁にしていきたいと思います。加えて去年始めた『縄文神社.jp』の方も、リアルタイムで上げていけるようにしたいな、と。

こうしてみますと、2022年は課題も多く、ちょっとハードですが、その分かなり面白くなりそうな気がしております。毎日を大切に、今年も頑張っていきたいと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます!

令和4年1月1日         武藤郁子 拝

縄文遺跡と神社が重なっている場所:縄文神社の入門書/『縄文神社~首都圏篇~』武藤郁子著(飛鳥新社)

書籍の編集者としてお仕事を初めてはや20年以上‥‥。そんなことからして「編集者である」という自己認識が強い私ですが、6年ほど前から執筆のお仕事もやらせていただくようになりました。

2019年には兄貴分の神仏探偵・本田不二雄氏のお導きで『今を生きるための密教』を共著で刊行させていただくことができ、そしてこのたび、自分の単独著書を出版することができました!!

クリックするとAmazonにジャンプします

ちゃんと上梓できてとてもうれしいのですが、同時に、これまで以上に責任も感じています。本書を出せたことはスタートです。本書に書いたことについて、これからもっと心を込めて掘り下げるべく、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

ところで、この《縄文神社》。聞いたことないけど、いったい何なの?と、怪訝に思われた人も多いだろうと思います。それもそのはず。この《縄文神社》は、私が勝手に呼び始めた言葉で、「縄文遺跡と、神社が重なっている場所」を指します。

縄文時代は、1万6千年前くらいからいたい1万3千年ほど続いた時代です。それほど昔の時代にも、人々が祈りを捧げていた場所がありました。そして同じ場所に、今も祈りの場所である「神社」がある場合がある、と気づいたんです。それほど長く、祈りの場所であり続けている場所というのは、世界的に見てもとても珍しい、貴重なことだと思い、そんな神社を敬意を込めて《縄文神社》と呼ぶことにしたんです。

縄文文化や歴史、神社を愛する人、関心がある方は、たくさんいらっしゃると思います。そんな皆さんには「縄文神社」という視点で、改めて大好きな縄文と、神社を体験してほしいと思っています。そして同時に、普段はあまり歴史や神社に関心がない、という方にも、本書を手に取っていただき、神社や縄文、ひいては日本の歴史や文化に、興味を持っていただけたらと願っています。

本書について、また《縄文神社》というコンセプトについては、3月からスタートした新サイト「縄文神社.jp」の方で詳しくご紹介しておりますので、そちらの方もぜひのぞいてみてくださいね~!!

(むとう)