以前、書いたことがありますが、水羊羹のまち、といえば福井。福井県の皆さんは、水ようかんを冬におこたで召し上がるそうですね。有名です。
実は、福井以上に佐賀県はもっとすごいのです。羊羹消費量日本一。そしてその震源地(?)は、そう、小城市の「小城羊羹」です。
なんと市内に20軒もの「羊羹屋」が点在している「羊羹のまち」。和菓子屋さんに羊羹があるんじゃないですよ、羊羹屋さんってのがすごいじゃないですか。
#ちなみに、観光協会の羊羹マップがすごい!町中にこんなに羊羹やあるなんて信じられません。
マップ→http://www.wakuwaku-ogi.com/youkan/roadmap.html
以前、FBに「羊羹のまち、小城に行ってみたい!」とあつく書いてみたら、なんと友人が小城羊羹をおすそ分けしてくれました。なんとまあ。ほんと口にだしていってみるもんです!Sちゃんありがと~!!
いただいた小城羊羹は二種類。
Sちゃんの手紙に、「ラップしてあるほうが一番の老舗のもの」と書かれてあります(おすそ分けなので半分に切ってラップして入れてくれてるんですね)
切り分けてみると、こんな感じです。ネットで「小城で一番古い店」と検索すると、村岡総本舗さんがあがってきます。こちらの羊羹かな。
かなりはっきりした甘さ。丁寧に作られたことがよくわかるなめらかな口当たり。4辺のうち一辺には、砂糖の膜ができていてシャリシャリしています。ほうほう、なるほどこれが有名な小城羊羹なのか…
そしてもう一つの小城羊羹。
こちらが、天山本舗さんのパッケージ。開けてみると…
おおおお、周りが固い砂糖の膜に覆われてる!!!
カチカチしてます!
天山本舗さんの商品説明書をみると、この羊羹は「断ち羊羹」というものなんだそうで、「一本一本断った羊羹を乾燥させ表面を固くしており…(中略)…砂糖が糖化し結晶化したもので食べるとこの糖化によるシャリ感と内側の柔らかさを同時ににお楽しみいただけます」とあります。なるほどねえ。手間がかかってるんですねえ。
この断ち羊羹の手法も、小城羊羹の伝統的なものとのこと。ほお。
二種類並べてみました。
左が練り羊羹、右が天山本舗の断ち羊羹。断ち羊羹に糖化した砂糖の膜があるのわかります?
これだとわかりやすいでしょうか。右側の糖衣。
さて、天山本舗さんの断ち羊羹ですが、なんと意外なことに、思ったより甘くないのです!確かにシャリシャリ砂糖の膜がありますが、全体的にはかなりすっきりした甘さで美味しい!小豆の風味がよくわかります。ものすごく甘いんじゃないかと思ってたので、すごく意外でした。
それにしても、小城といえば、小城鍋島。歴史小説好きな私にとっては隆慶一郎さんの『死ぬことと見つけたり』に登場する鍋島藩の支藩で、まさに『葉隠れ』、「武士のまち」というイメージでしたが、これほどまでに美味しいあんこのまちだったとは…。
ぜひいってみたいですね!!
天山本舗
http://www.tenzanhonpo.co.jp/
*羊羹のまち・小城について参考させていただきましたのはこちらのサイトです↓
http://www.wakuwaku-ogi.com/youkan/index.html