危機回避能力と、「居心地」
木を保管しているWOODBANKは、まるでパワースポットだった…。 こんなふうにパワースポット、なんていうと、え?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、体験的にそういうのって、本当にあるんじゃないか、と私は思っています。
霊感とか全然ないですが、「動物的勘」みたいなものは、結構あるほうなんですけど、「あ、ここは危険だ」とか「ここは安全だから気を抜いていい」とか、そういうことを良く感じるんですよね。 単なるビビりとも言えますけど、人間も動物ですから、ね。 そういう「生存危機回避能力」みたいなものは、あるのは当然とも思うわけです。
それを、普段の状況に移し替えて表現すれば「居心地(いごこち)」と言えます。自分が元気でいられる場所。楽しくなれる場所。ホッとできる場所、エネルギーチャージできる場所…。そういう場所は「居心地のいい」場所ですよね。 WOODBANKは、私にとってそういう意味で「居心地のいい」場所だったんです。
「じぶんちをパワースポットにする」計画
私は、これまで、その「居心地の良い」場所を求めて、旅をしてきたんですけど、よく考えたら自分の住んでる部屋でもっとそういうことを考えてみてもいいんじゃないの?と気付きました(今さらですけども^^;)。
私のオフィス兼個人部屋は、結構気に入ってます。でも、家具はすべて20年前に買ったお値段重視(つまりとても安い)な家具。それなりに気に入って買ったものですけど、これからのあと20年を背負う家具としては、ちょっと弱いかな、と思います。 このあたりを見直してみたい、という気がしてきました。 自分が好きな木で、自分の椅子や、机を作ってもらえたらめちゃくちゃ居心地のいい場所になりますよね!
私はこれまで、旅に出るためや、知識を得るため、という「ソフト」の方向に対してお金を使ってきました。あまり所有欲もないですし、また伝統工芸士の取材を続けていたこともあって、自分で「いいなあ」と思うものが度外れて値段が高かったりするもんで、所有することはあきらめていたのです。
でも、これから家具を買う時にはちょっとお金をためて、好きな木を選んで好きなデザインをしてもらって作ってもらう…ということをしてみたいと思いました。 いきなり全部は無理だけど、ちょっとずつちょっとずつ…。
南会津はご飯もお湯もサイコー!
さて、在庫確認などを一段落させてから、お待ちかね、本日のお宿へ! 南会津にはお湯どころも数か所あるらしく、お湯の里なのですね。今回のお宿「本家亀屋」さんは、もともとこの集落の庄屋さんだったお宅だそうで、古民家の中で美味しいご飯をたんまり頂き、お湯を楽しむことのできるお宿。えーいちさんたちがこちらに来ると必ず宿泊しているとのこと。
湯の花温泉には、小さな共同浴場が点在しており、たくさんのお湯を楽しむことができます。 食事まであまり時間がなかったので、私が入ったのはこの「弘法の湯」一か所。時間があったらハシゴしたかったんですけどね。
宿から歩いて5分。私が入った時には、ほかにおばあちゃんが一人だけ。とにかく余分なものは何もない、お湯を楽しむ浴場です。寒さでかじかんだ手足が伸びる伸びる! おばあちゃんとちょっとお話したら、毎日こちらに入りに来るんですって。贅沢ですよね~~~!うらやましすぎる!お肌ぴかぴかでしたよ。
さて、お待ちかねの夕ご飯です。こちらの夕ご飯は種類も豊富で量もすごい、味はもちろんサイコー!と聞いてましたが、ほんっとにその通りでした!
野菜・山菜や、地の魚が次から次へと登場します。 写真のイワナは、長い時間をかけてじっくり焼いてくれるので、骨までホロホロになって食べられるんです! そして、写真撮るの忘れてしまいましたが、赤カブの漬物が絶品でした!はしやすめとしたらちょっと多いかな、という量を盛ってくださってましたが、美味しいのであっというまに完食ですよ。
そしてそして、もうおなかいっぱい~何も入らない~~!と叫んでいるところに、これまた名物の手打ちそばが登場!
うわあああ、た、食べます食べます! おなかはもうはちきれんばかりでしたが、このツヤと香りはスルーできません!
自分にとっての「幸せ」とは
それにしても、すべてがじっくり、しっかり美味しゅうございました。派手な食材があるわけじゃないですが、すべてがきっちりと深い味でね。 幸せとはこういうことを言うだな~と思いました。
そう考えたら、お金ってちょっとあったらいいんですよね。 ないと困っちゃうからちょっとはないとあれですけども^^;。
しっかりとした地のものをちゃんと料理していただく。気の合う人たちと馬鹿な話をして笑う…。私は、そういうことがあればもう充分なんだなあ、と改めて実感しました。こういうことはそんなにお金はかからないです。もっと違う豊かさがありますね。私の幸せにはあんまり現金は必要ないのだなあ。
今回、この旅に誘ってくれたえーいちシャチョーには、とにかく感謝!
彼が実現させようと思っている「豊かな世界」を垣間見られたような気がしましたし、私自身も自分がなにをもって「幸せ」と感じるかを再確認することができました。
(終わり)