畠山先生のセキララ?自伝的書き下ろしエッセイ、ついに登場!!/『粋と野暮 おけら的人生』畠山健二著(廣済堂出版)

ついに100万部を突破し、先週最新刊の13巻が刊行された『本所おけら長屋』シリーズ。

おかげさまで、13巻も絶好調です!!
皆様、ありがとうございます!!

さて、実はもう一つ。畠山先生のご本がほぼ同時に出版されました。

「自伝的エッセイで、13巻の刊行とほぼ同時になるよ」と先生からうかがっていたので、私もとても楽しみにしておりました。しかし、よもや私も少し参加させていただくことになろうとは…。

「400字でね」

先生、突然の電話で、突然の発言。

「テーマは『粋と野暮』でね」

そ、それは先生のご本のタイトルでは?
ゴニョゴニョと問い返す私。

「ムトウさんにも一筆書いてほしいんだよ。そのお願い」

――そういうことですか!

正直言って、私ごときが書いていいものかもよくわからないですが、先生に書けと言われたら、そりゃもう、書きます!はい!

……ということで、変な汗をかきながら400字の駄文を書かせていただきました。

見本を拝見して、なるほど、こんなふうに掲載していただいたんだなあ、と新鮮。しかし、改めてみると無駄な言葉の多いこと。駄目ですねえ、ほんと野暮な文章(涙)。

それに比べて先生のエッセイはさすがさすが。江戸っ子の「粋」とはこういうことですよ。

これまでにも、先生の来し方はうかがってはおりました。しかし、いざ拝読すると、そうだったんですか!?と、驚いてしまう初聞のエピソードが満載。

そして随所に落語や、落語家さんや芸人さんのエピソードがちりばめられていたりと、「笑芸作家」たる先生の無限の引き出しを垣間見せくださってます。

皆さんに愛していただいている『おけら長屋』がどうして生まれているのか。その楽屋裏を惜しげもなく見せてくださっている、そんな一冊です。そんなわけで、私の駄文はともかく、必読の一冊になっていると思います。

ぜひ、『おけら長屋』シリーズと合わせて、お手に取ってみてくださいね~!

(むとう)

 

 

 

ついに累計100万部突破!第13巻も泣いて笑って絶好調!!/『本所おけら長屋(十三)』畠山健二著

やりました~!!
『本所おけら長屋』シリーズ、ついに累計100万部突破しました!

それもこれも、いつも応援してくださっております皆様のおかげです。本当にありがとうございます。そしてこれからも、ますますのご愛顧をよろしくお願い申し上げます!

そして、そして。そんなおめでたい空気の中、新刊『本所おけら長屋(十三)』が、満を持して8月1日発売になります!

ちょっとフライングですが、ご紹介させてください!

記念すべき13巻のラインナップは……

万造の幼馴染で犬猿の仲の栄太郎が婚活!?そして、ついに本当の愛に気付く第一話「とりもち」。

江戸版タブロイド紙・読売で、容赦ない記事を書く春助が巻き起こす悲劇、そして人情を描き出す第二話「よみうり」。

徳兵衛、相模屋の隠居・与兵衛、木田屋宗右衛門の大おとな三人。歳を重ねても変わらないのは男のサガ??ちょっと切ない大人の男の恋?模様を描く「おいらく」。

これまで語られてこなかった松吉の出自。実家に不幸が起こった松吉は田舎に帰らなくてはならなくなって…第四話「ゆうぐれ」。

……の全四話。今回も先生絶好調!記念すべき巻にふさわしい傑作が揃い踏みです。そしてそしてなんと、「あの二人」に衝撃的な展開が!

「あの二人」とはだれでしょう?

それはお手に取ってからのお楽しみ…ということにさせていただきます。そのほうがネタバレにならなくていいですよね?

そして、100万部突破を記念しまして、13巻の初回配本分には、特製しおりが入っています。5種類ありますので、何が入っているかは、これまたお手に取ってからのお楽しみ、です!

『本所おけら長屋(十三)』

それから、改めまして、なのですが。

まだ読んでみたことがないという皆様も、毎話読み切りの連作短編集ですので、気軽にお手に取ってみていただけたらと思います。

私は担当編集者ですから、刊行するまでにも何度も何度も繰り返し拝読してます。ですからストーリー展開もすっかり頭に入っているはずなのに、『おけら長屋』を読むと、毎度新鮮な気持ちになって笑って泣いてしまいます。

そして、ちょっと落ち込んでしまった時などには、『おけら長屋』を手に取るんですね。すると、不思議なほど心が落ち着いてきて、よく眠れます。

精神安定剤を飲むより、『おけら長屋』効果がすごい、という個人的なエビデンス……。

そんなわけで、大変個人的な物言いで恐縮ですが、特にちょっと嫌なことがあった時、心がふさいでいる時なんかには、本当にお勧めです。ぜひ、お手に取ってみてくださいね~!

(むとう)

おかげさまで累計83万部突破!待望の第12巻、ついに発売。『本所おけら長屋(十二)』/畠山健二著

編集のお手伝いをさせていただいております、『本所おけら長屋』シリーズ、満を持しての第12巻がついに2/8(早いところですと2/7)に発売になります!!

本所おけら長屋(十二) (PHP文芸文庫) 

オビには「80万部」とありますが、校了後も着々と重版を重ねまして、この記事原稿を書いた時点で、82万部を突破しておりました。さらに嬉しいことに、昨日(2/5)発売前重版がかかりまして、現在83万部(実は四捨五入すると84万部!!)になりました。いやほんともう勢いが止まりません!

「100万部、今年必ず実現させます!」

PHPさんの営業ご担当の皆さんが、鼻息荒くおっしゃってくださってますが、これはいけるんじゃないでしょうか!?
(営業部の皆さんの気合は本当にすごい!東京メトロに展開するために作ったというシールを私もいただいたので、オフィスの書棚にセットしてみましたよ。)

時代小説家として、まさに快進撃を続ける畠山先生。実はこのシリーズが、初めて執筆された時代小説なんですよ。それがいきなりこんなヒットシリーズなんですから、本当にびっくりですよね!?

びっくりなんていってしまいましたが、実際に本書を読んでいただけたら、その人気っぷりにも、納得していただけると思います。1冊につき4篇から7篇の連作短編がラインアップしているのですが、その全てが練りに練ったネタで、しかも書下ろし・初出のお話なんですから。その気迫たるや、ただ事ではありません。

気迫は、そのまま作品の凄みになっていると思います。凄みなんていうと、怖そうですが、スルッと作品世界に入って、まるでそこに暮らしているかのようにおけらの世界を楽しむことができます。私は、素晴らしい小説というのは、「読者が本を読んでいることを忘れてしまう」作品だと思うのですが、『おけら長屋』はまさにそれです。

第12巻も、もちろんそんな作品のオンパレードです。そして、ますます円熟味を増してきてます!

今回の裏テーマは何ですか?と先生に伺ったら、「女の意地だね」とにっこり。

先生が描き出す「女」は、本当にかっこいいんですよね。おけら読者の皆さんは、ここで大きく頷いてくださると思いますが、そりゃもう気もちのいい、粋な女がたくさん登場します。今回の作品にも、そんな女たちの活躍が縦横無尽に語られています。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!!

(むとう)