About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

関東の皆さん、お待ちかね!「漫画家による仏の世界」展が増上寺で開催!

京都の東寺(教王護国寺)さんで開催されていた「漫画家による仏の世界」展が、東京では増上寺さんにて、5月1日より開催されています。

この、あまりにもユニークな展覧会はなにより、実行委員会が発表されている概要をご紹介するのが一番でしょう。以下にご紹介します。

「日本の「漫画」は、今やこの国を代表する文化として世界を席巻しています。この世界に誇れる漫画文化の継承として、現在活躍中の著名な漫画家先生に、それぞれのタッチで「仏」を描いていただき、有名寺院などで展示会を開催するプロジェクトがスタートいたしました。 第1回目は、漫画の祖といわれる「鳥獣人物戯画」が生み出された京都にこだわり、東寺(教王護国寺)で、平成26年3月20日からスタートしました。漫画家先生の中には、キャンパスに描く前に禊ぎをして、今回の作画に望んだ方もいらっしゃいます。今後は、全国の寺院で順次開催予定をしておりますので、漫画家が描いた様々な「仏」=「こころの世界」を、是非ご覧いただきたいと思います。 」(HPより引用)

スタートは、京都の東寺。「鳥獣戯画」にこだわるなら高山寺で開催したかったのではないかな~、なんて余計なことを考えてしまいますが、より一般の方がちょっと気になったので…と足をのばしていただくことを考えれば、東寺さんでの開催はベストチョイスかもしれませんね。

増上寺さんは、何しろ開明的なお寺さんで、イベントもよく開催されますので、なるほど、という感じです。増上寺さんのあとはどちらのお寺さんで開催されるんでしょう。それを考えるもの何やら楽しいですが…。

それにしても豪華な漫画家さん勢揃いです!!

絵師が寺院のために仏画やその周辺の絵を描くというのは、日本文化の大きな潮流といえますが、この事業もそこを意識されてのことではないか、と思います。

これはぜひとも観に行かないと!

会期が13日までと短いので、皆さんもぜひお見逃しなきよう…。

*詳しくはこちら!↓
HP;http://butsuga.jp/

file.66 時屋の「どらやき(中)」

いちにちいちあんこ先日、なんとほぼ20年ぶりに大学時代の先輩方と再会する機会がありました。

先輩方は、私が19歳の時、ヨーロッパに旅行した時にご一緒した面々で、二年上の先輩方3人に一年生の私がひとり、という今思うとちょっと面白いグループ。

お話はしたことはあったものの、ほとんど初めてご一緒するといった感じでしたが、とてもそんな感じではなくて、私はとてもリラックスして先輩方に懐きまくり…それはもう、とても楽しい旅になりました。

とはいえ皆さんが卒業した後は、ほとんど連絡も取らず、懐かしいなあと思いつつ時が過ぎ去ってしまっておりましたが…。ご縁というのはあるものですね! きっかけはFBでした。先輩のおひとりが私を見つけてくださり、せっかくだからみんなで会おうよ、という流れに!

それにしても、久しぶりにお会いしたのに、あっという間にあのころのリラックスした感じに戻り。びっくりするほどタイムラグなし(笑)。 さて、そろそろ時間も遅くなって、閉会というとき、その中のおひとりH先輩が「これ、一つずつだけど、お土産に」と言ってくださったのが、なんと時屋さんのどらやき!あのドラえもんの大好物のどらやきのモデルになったという伝説のあるどらやきです!
Hさんは、私がこの「いちにちいちあんこ」というブログを書いているほどのあんこフリークとはご存じないのですが、まるでそれを知ってらっしゃるようなお土産ではないですか!

どらやき(中)

Hさんは、いつもちょっとした「予感」みたいなものを感じるんだそうで、今回も、無性に私のことを思い出し…
「どうしてるかな、と思ってたら、Yちゃんからむとやんと久しぶりに会わない?って連絡もらったの」
とおっしゃる。このどら焼きも、ひょっとしてそんな「予感」の一つなのでは!?と思って、(勝手に)思って感動してしまいました。

実は時屋さんは、以前こちら(http://www.ariworiaru.com/nisshi/nisshi_ichianco/file23-tokiya-dorayaki/)でもご紹介したことがありますが、あの時は「どらやき(小)」だったので、今回は「(中)」ということで、改めてご紹介したいと思います。

anko20140428-2

こちらのどらやきは、(小)サイズが一般的な大きさに近く、この中ですと、約二個分ぐらいのボリュームがあるように思います。
そう考えますと、かなりお値打ちかな。

anko20140428

あんこはもちろん粒あん!

今回食べてみて思いましたが、けっこう強いあんこなので、この中サイズぐらいの大きな皮とのバランスが一番いいかもしれません。小だと皮とのバランスが少々崩れるかも。時屋さんにはもっと大きなサイズもありますが、この(中)サイズが一番いい気がしました。

ただこの(中)、いかんせんボリュームがかなりのもんなので、ものすごくお腹を空かせて食べるか、無理せず半分に分けて二回楽しんだほうがより楽しめていいかも。

本当に美味しゅうございました。
H先輩、ありがとうございました!!

時屋
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13006696/

仏像好きには見逃せない特別展ずらり!!

先日ご紹介した藝大美術館の「観音の里の祈りと暮らし」展のような特別展が今年は多いような気がします。気のせい?

「阿修羅」展のような、派手さはないかもしれませんが、コンセプチュアルで仏像好きにはたまらない系。通常だとあまりにも交通手段が限られていて、観光客としてはハードル高いとか、一度に何体も観るのは不可能とか、そういう仏像を一挙にみられるような展示がちらほらと開催されます。忘れないようにこちらにもアップしておきますね。

まずはこちら!

「南山城の古寺巡礼」展@京都国立博物館。
20140408-1「南山城」というのは、京都の南、奈良との境界にある地域で、素晴らしい仏像が残っているのはよく知られていますが、足がないとなかなか難しいエリア。

ほんと、出陳物リスト見て、度肝を抜かれました。観たかった仏像勢ぞろいって感じです!また、仏像だけでなく縁起絵巻なども非常に貴重なものが惜しげもなくラインナップされてまして、ほんとすごいですよ~!

そして、そして大阪でも。

「山の神仏」展@大阪市立美術館
こちらも、我々遠方から来る仏像ファンにとっては本当に行きづらいエリアの、吉野、高野、熊野、つまり紀伊山地の仏像を一堂に、という企画。数は京博ほど多くないですけど、貴重ですよね!

ぜひみなさま。チェックしてくださいね!
私は5月最後の週に両方とも観に行こうと思ってます。

【会期】
「南山城の古寺巡礼」展@京都国立博物館 4/22~6/15
「山の神仏」展@大阪市立美術館 4/8~6/1