About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

異色コラボ!戦国ファンタジー小説『ヤタガラス』/豊田巧著・カズキヨネ画

昨年はアニメ化も果たした人気ラノベシリーズ『RAIL WARS! – 日本國有鉄道公安隊』などものされている豊田巧先生と、『薄桜鬼』など大ヒットゲームの原画やキャラクターデザインで大人気のカズキヨネ先生が異色のコラボ。

実は企画が起こってから二年ごし。
お忙しいお二人ゆえに少々お時間がかかりましたが、どうにかこうにか無事、出版していただくことができました。

さて、歴史ものは初めてという豊田先生ですが、リキを入れて取り組んでくださり、本格な戦国ファンタジーにしていただきました。そしてそこにさらなる躍動感を吹き込んでくださったのが、カズキヨネ先生です。

このカバーをご覧ください。
20150127-2美しく強い、しかしどこかガラスのような繊細さを感じさせるこの瞳…。
これこそまさにカズキヨネ先生にしか描き出せない「孫十三」像なのではないでしょうか。

ここで、簡単に内容をご紹介いたしますと…。

時は戦国、乱世の時代。桶狭間の戦いの少し前からお話は始まります。
主人公の雑賀孫十三は、天才的鉄砲撃ち。相棒の四郎はこれまた天才的な鉄砲鍛冶で、暗殺稼業をして諸国を行脚しています。金にはシビアな二人なのですが、実はそれには理由があり…。

キリスト教信奉者となった孫十三の姉、カタリナの「弱者でも平和に暮らしている平和な世の中をつくる」という夢をかなえる手助けをしようとしているのです。しかし…。

今回は全部で4話。明らかにされたこともあり、しかし新しい謎も現れ…。この4話でも十分楽しんで読んでいただけると思いますが、今後の展開をつい期待したくなってしまう内容になっております。

ぜひ皆さん、お手に取ってみてください。

(市森むべ)

file.85 お菓子の香梅の「誉の陣太鼓」

いちにちいちあんこ

いつもお世話になっているP社さんで作業をしていると、これまたいつもお世話になっているYさんが嬉しいおすそ分けを持って登場。

九州出張から戻ったばかりというYさんから頂いたのは、こちら!

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「誉の陣太鼓」!!

熊本の銘菓ですよね~!めっちゃ有名!

すごく特徴的なのはその食べ方です。

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付属の紙ナイフみたいなので、パッケージの上からダイレクトに切り取って食べるんですよね。

Yさんは、もちろんナイフも一緒に下さったのですが、バックに入れて持ち帰ったらどこかに入りこんでしまいまして…^^;

自宅にあるフォークでいただくことにしました。

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紙の箱を開けますと、こちらが入っています。まさに陣太鼓!という丸型に巴紋。

そういえば、太鼓に巴紋というのは、よくありますけど、なぜ巴紋なんでしょうか。それによく見ますとこちらに使われている巴紋は、右二つ巴です。何となく三つ巴のほうがよくみる気がするので、ちょっと変わってるなあ、と思ったり。

巴紋は宇佐八幡宮など寺社仏閣に縁が深いですが、宇佐八幡宮の神紋は三つ巴みたいですね。三つ巴が圧倒的に多いみたいなので、右二つ巴にしたのは何が理由があるのでしょうか。

ま、余計なことは置いておいて、とにかくいただきましょう!

anko20150127-4あ、しまった。本体にまで切り込みを入れてしまった。切込みを入れてまずこの包みをはがして見るのが正しかった。
せっかくの食べ方を無視してしまいましたが、味に変わりはないということで、ね。
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粒あんの中央には求肥が入ってます。あんこはふっくらと炊かれていて、甘さは中庸。好みが割れないちょうど真ん中な味なんじゃないかな、と思います。

よく名物に旨い物なし、なんて言いますが、私はそんなことは絶対ない!といつも思います。みんなに愛され続ける、というのは並大抵のことではないです。作り手の努力のたまものだと思います。
熊本のお土産として有名なお菓子ですけど、誰にでも愛される、上質な塩梅の和菓子だと思います。

Yさん、ご馳走様でした!

お菓子の香梅
http://www.kobai.jp/

今年こそ憧れの装飾古墳「王塚古墳」を観に行きますよ~~!

昨年からずーっと言っていていてなかなか実行できず持ち越しておりますが、九州の装飾古墳を見て廻る、というのを今年こそやる!と年始に誓いました。

しかし、たいへん悩ましいのは、福岡のあたりと熊本のあたり、二手に分かれてガツンとある、というこの事実なのですよね。

一気に有名どころだけでも…ということはまず不可能。

10日ほどほど休みが取れれば大どころは廻れるかもしれませんが、さすがにそれは難しい。

熊本に行くか、福岡に行くか……。

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(写真;この表紙にありますのが王塚古墳(復元)です。めっちゃかっこいい!!)

より古いとされているほう(熊本)から行くのがいいかな~、と思ってましたが、ふと思いついて王塚古墳の春の公開日は決まったのかしら、と、古墳館にお電話してみました。

そうしましたら、ほぼ4月18・19日になると思います、とのお返事が!

おおおお~!そうなんだ~~!ひゃ~!!!

スケジュール表を見てみますと二泊三日なら行ける、カモ!?

「ほぼ」ということばがかなり気にはなりますが、これでちょっと調整してみよう!!!

##装飾古墳というのは、石室や石棺に装飾を施されている古墳のことで、5-7世紀、特に九州地方に特に多く作られました。関東にも結構ありまして、虎塚古墳が有名ですね。私はこの虎塚古墳を観に行ったことがきっかけで、装飾古墳の美にハッとさせられたのです…。

ちなみに、「装飾古墳データベース」というすごいサイトがあります。九博さん製作!ぜひ覗いてみてください。大変な労作です!

装飾古墳データベース
http://kyuhaku.jmc.or.jp/