About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

日本史上最大のカリスマ「空海」を考察する「神仏探偵」の力作、新装版で登場!『弘法大師 空海読本』/本田不二雄著(原書房)

尊敬してやまない大先輩、本田不二雄さんのご本『弘法大師 空海読本』が、新装版で登場!!

高野山開創1200年ということで、様々な行事が開催され、また本もたくさん出版されておりますけども、私はまずこの本田さんの力作を皆さんに手にとっていただきたい、と拳を振り上げたい!!!

実は、本書をお送りいただいてから、バタバタしてしまい、なかなかじっくりと読む時間がとれずにいたのですが、今日はようやく時間をとることができるので、満を持してページを開きました。

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すると、止まらない止まらない!!

まず、何が面白いって、本田さんが取材をされてときの現地の空気感がダイレクトに漂ってくるようなかんじがすること。ですから、内容はしっかりとした、時には難しい内容なのですけども、たくさんの写真と図版とともに、スルスルと読み進めてていくことができます。

また、伝承も片方向だけでなく、あらゆる角度から提示されてますし、仏教方向から、プリミティブな信仰(神道)方向から、かなり踏みこんで想像し、推理されています。さすが「神仏探偵」本田さんならではです。

実は、まだ「第一章 神人誕生」を拝読したまでのところで、この記事を書いております。今日これからさらに読み進めるつもりです。

ぜひ、空海や密教、または宗教に興味がなくても、日本史上最大の「カリスマ」の一人である空海さんに興味がある方、ぜひ手に取ってみてくださいね~!

(むとう)

file.88  菊壽堂義信の「高麗餅」

いちにちいちあんこAさんとご一緒して大阪を廻ってみよう、となったとき、Aさんから「どこか行きたいところはある?」と訪ねられて、まず最初に頭に浮かびましたのが「北浜というところにある菊壽堂さん」でした。

『あんこの本』(姜尚美著・京阪神エルマガジン社)を読んでいた時に、こちらの「高麗餅」を紹介している記事を拝見し、その美しさ、佇まいにズキュンとやられてしまい、心にへばりついてしまっていたのでした。

さて、そうしてAさんの車でやってきましたよ~!
まったく土地勘ありませんが、この北浜というところは東京で言うと虎の門とか霞が関みたいな感じなんでしょうか。官公庁があったりするような場所みたいですね。

周囲は、いかにも立派なビルが立ち並んでますが、その一角に古い日本家屋が何件かあるエリアがポツンとありまして。
しかもその中に、上品に佇んでいるお店なもんで、何度も前を通り過ぎちゃいましたよ。店先のお写真、撮ったつもりだったんですけど、Aさんに取ってもらったこれしかなかった^^;。

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ちょっとわかりにくいかな~。

でも、店先からして清げで何とも言えない佇まい。これは間違いなく美味しいお店だあ!と一人興奮するわたくし!

早速、お店に入るや、おもむろに「高麗餅」を注文。Aさんはおぜんざい、Aさんの奥さまは私と同じ高麗餅をオーダー。

そしてそして……

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これですよ、これこれ~~!

これが心に張り付いていた、憧れの「高麗餅」です~!!!!
一目瞭然ですけども、五種類のあんこが一皿で楽しめちゃいますよ~!

『あんこの本』の記事によりますと、「にぎり寿司と同じで、できればその場で食べてもらいたい」(17代目ご主人談)とのことなんですが、まさに握り寿司のようなたたずまい。この美しい山型は握った時のかたちですよね。
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さてさて。どれから頂こうかな~と、ちょっと悩みましたが…、
まずは、と粒あんからパクリ。わああ、なんて上品な甘さ!皮が柔らかい!粒あんならではのコクがたまりませんよ!
次は白あんをパクリ。おおおお、白あん、これこそ私が考える上方の白あんですよ。しかも何となく京都の白あんとは違いますよ。なんて言ったらいいのかな、男っぽいさっぱりした白あんって感じです。美味しいわあ。

そして、見るからに抹茶が濃そうな抹茶あんをちょっとだけ舐めてみましたら…

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うわっ。
抹茶が濃い~!!
美味しい~~!!!

この抹茶あんをいただきましたら、まるで、おぜんざいの間の塩昆布をいただいた時かのような、「口の中リセット」できちゃいましたよ!

あんこなのに、あんこの味でちょっと甘くなった口の中を爽やかにリセットって、すごくないですか??でも、やっぱりあんこなんです、確実にあんこなんですよ。

今まで、抹茶あんはいろいろいただいてきたと思いますが、迷いなくこちらの抹茶あんがナンバー1だと断言できます。これは、本当に素晴らしい逸品です。

抹茶あんの次は、白ごまあんです。

おおおお。これも美味しい!

ゴマをあんこに練りこんでいるのではなく、白あんこの周りに、半分くらい潰した白ごまを付けてるって感じなんですが、このバランスが絶妙なんです。これ以上多いと、ゴマの味だけになっちゃうと思うんですが、白ごまの風味もはっきりしちぇるけど、白あんの風味もちゃんとある、そんなバランスになっています。これは美味しいわ!

そして、最後は、こしあんです。
いやあ、我ながら素晴らしい順番を選びましたよ。自分を褒めてあげたい!

このこしあんがまた、ほんっと~に美味しい!
丁寧に練られてますが、すごく新鮮、と言いましょうか。水分はそれほど多い方ではないと思います。水分というか糖分、か。サラサラとしたこしあんの粒子がするすると口の中でほぐれてなくなります。

ああああ、美味しうございました。
あ、そうだ、あんこの話ばかりしてましたが、中のお餅も、これまた大変おいしいお餅でした~。思い出すだけで涎が…。

大阪に行くときには、ぜひまた行きたいです!
東京にあったら、できる限り通うなあ。お店の雰囲気も本当にすっきりとしていて、気持ちいい。本当に素晴らしいお店でした。

この前に連れて行っていただいたいなば播七さんも江戸の創業でしたが、こちらも江戸時代、1830年ごろの創業だそうですよ。いやはや、やはり上方の懐は深いですねええ。

菊壽堂義信
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27014624/

file.87 いなば播七の「おはぎ」

いちにちいちあんこ

関西のあんこもまた、本当に美味しい。

というか、正直、どこの地方でも、土地の方がていねいに作ったあんこは、間違いなく美味しいんですけどね!!

でも、あえて言うなら、プロフェッショナルな味がする、というかんじ、かなあ。都会の洗練さと申しますか…。

お江戸のあんこも、やはり都会の洗練さというのもありますし、もちろん美味しいですけど、なんと申しましょうか、……方向性がそれぞれちょっと違う。

これまた、京都と大阪もまた、それぞれ違う…。

全体的に、お料理なんかいただいてても、大阪と京都は違うなあ、という印象はありましたけれども、やはりあんこも同様に、やはり違うなあ、と思いましたですよ。

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3月9日に大阪にお邪魔しまして、いつも大変お世話になっておりますH山先生の親友Aさん、そしてY姐さん、サプライズゲストN編集長と合流。
めちゃくちゃ美味しいお寿司屋さんに連れて行っていただき、おなか一杯美味しいおすしをいただきました。

新幹線の最終で東京にもどるというN編集長を見送ると、

「もうちょっと飲んできましょ、それからむとうさんの好きなあんこもまだやし!」

とAさん満面の笑み。

しかし、この時点でも9時ごろ。東京だと和菓子屋さんはもうしまってる時間です。和菓子屋さんて店仕舞い早いですもんね。

でも、さすがAさん。さささ、とお目当ての和菓子屋さんに入り、ささささとおはぎを箱買い。

「ほな、いきましょか」

またさささささ、と軽快にとあるビルのエレベーターへ…。私はひたすらさささささについていくばかりですが、おはぎ持ち込めるお店なんてあるんでしょうか。

エレベーターが開くなり、わあ、なんておしゃれなバー!

Aさんがおっしゃるには、行きつけのバーなので、お願いすれば持ち込んでも大丈夫、とのこと。ひゃ~、それにしても、バーにおはぎ持ち込みなんて新鮮過ぎませんか?!

でも、若くてかっこいいマスター、ふんわりと微笑みつつ快諾。うわあ、すみません!!

20150325-2早速箱を開けて、きれいなお皿におはぎを3つ乗っけてくださいました。

まあ!!!
なんてきれいなおはぎなんでしょう!

粒あん、こしあん、きな粉。

大きさはそれほど大きくありませんが、しかし、おすしでパンパンなお腹に、10時近くのこの段階で、この3つちゃんと食べきれるのか!?>私!
視覚的にはものすごく食べたい、ワホワホいきたい。
しかし、胃袋的にはほとんど余裕はない、大丈夫か?私?
とひたすらおはぎを見つめ続ける私をよそに、Aさんが、ささささささとマスターに、

「むとうさん、お酒あんまのまへんから、フルーツで軽いのでも作ってもらえる?」

なんてかっこよくオーダーしてくださってますよ。
え!でもおはぎにカクテルって!?
和菓子にお酒って、あうのかな、どうなのかな。

キョロキョロする私。明らかに挙動不審です。

そんな落ち着きのない私とは対照的に、流れるような美しい所作でささっとマスターが作ってくださったのがこちら…

20150325-3フレッシュなイチゴと紅茶のリキュールのカクテルでございます~!!
ひゃあああ!なんてきれいなの~!!

さっそくいただくと、新鮮なイチゴの甘さ、匂いがふわーっと広がりますが、抜けるときに紅茶のきりっと爽やかなテイストがある感じで、ものすごく美味しい。

そして、おもむろに……

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こしあんのおはぎからいただきました!

うわああ、美味しい~~!

あんこがものすごく上品!!甘さはごくごく控えめです。こしあんらしい食感、アズキの風味がものすごくたってる感じ。そしてここにカクテルをキューっといいただくと…。

合う!

ものすごく合います!

よく考えてみたら、イチゴとあんこって、相性いいですものね。言ってみたらイチゴ大福みたいな感じです。でも、ちょっとお酒が利いているので、体験したことのない余韻みたいなものが漂います。

大人だ!

興奮してそんなことを喋りまくりながら、おはぎをどんどんいただいちゃう私。カクテルもごくごく。もっとゆっくり飲みなさい、と心の中で良識ある私が私を窘めますが、美味しくてくちが止まりません。

その後に、さらに出してくださったカクテル第二弾は…

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アレキサンドリアというブドウを使ったカクテル。さわやかなブドウの甘さと、仄かな苦みがたまらなく美味しい!

これまたおはぎに合います~~~~!

この苦みがまたニクイ。あんこと一緒にいただくと、コクが増すと申しますか。いやあ、それにしても和菓子とお酒っていうのもこんなにも美味しくいただけるものなんですね。

本当にびっくりしてしまいました!

帰宅しましてから調べてみましたら、こちらのおはぎ、「いなば播七」さんという餅屋さんのおはぎでして、なんとこのお店、1781年創業の老舗なんだそうですよ!
そして、夜22時まで開店してるみたい。すごいなあ。
こちらは「ジャンボおはぎ」というのが名物みたいですね。一キロくらいの大きなおはぎだそうです。

それにしても、Aさん、本当に美味しいお店、そして大人なおもてなししていただきまして、本当にありがとうございました。Y姐さんもお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

また、マスター、本当に美味しかったです!ありがとうございました!近かったら通いたいです~!

大阪サイコ―ですっ!

いなば播七
http://www.rurubu.com/sight/detail.aspx?BookID=A4001100