About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

file.105 ささ姫本舗桜島商店の「かりんとう饅頭」

いちにちいちあんこ

お仕事で、福島県は会津地方へ行ってまいりました。

せっかくなので、前後にちょっとお休みをくっつけて、会津地方の仏像巡りも一緒にしよう、ともくろんだのですが、その目論見は大当たり。素晴らしい出会いがたくさんありました!

そのご報告はまた「ブツタビ」でさせていただくとしまして…。

この度は、また新しいあんこたちとの出会いもありましたよ~!

初日、まず私が訪れたのは、磐梯町にある恵日寺と慧日寺跡。磐梯町駅を降りて、慧日寺跡までは徒歩で約30分。その途中に「道の駅ばんだい」があります。

そちらで、ふと手に取ったのがこちら…

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(公園のベンチでおやつタイム♪)

こう見ると普通の茶まんじゅうって感じですけど、実際持つとちょっと驚きます。本当にかたいんです。かりんとうを持った感じ。

名前の通り、と言えばその通りなんですけど、以前何度かかりんとう饅頭をたべたことがありますが、茶まんじゅうを油で揚げたもの、って感じで、こんな感じじゃなかったんですよね。

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思ったより軽い。
なんだか、新鮮!

20151020-3手で真ん中から割ってみようとしたんですけど、割れない!
それぐらい固いんですよ~。なのでがぶっと齧りつきました。

すると現れたのは、サラッとしたこしあん。あまみはひかえめです。
あんこも美味しいですが、やっぱりこのかりんとうみたいな皮が絶妙!皮は、まさにかりんとう。この皮だけでもかりんとうとして成り立つコクと甘さがあるので、あんこはサラッとした食感をプラスしているという役割。

これは美味しい!

調べてみますと、道の駅を中心に販売しているみたいですね。実店舗はあるのかな?ネット上では発見できませんでした。
「かりんとう饅頭」という饅頭は、もともと福島発祥の和菓子ですが、ここまでかりんとう感のあるモノはほかにはないんじゃないでしょうか。

お土産に買ってくればよかったな~。
一見素朴ですが、和菓子好きにはたまらない、非常に良質な美味しいあんこものですよ♪

(こちらで買えるそうです~!↓)
会津菓楽堂
http://www.anco.co.jp/?pid=5552250/

【2015青森旅】④やっぱり、かっこいい。縄文デザイン!!

竪穴式住居。

いいですなあ。

思い起こせば、私は小学生時分、縄文人生活にあこがれる少女でございました。
昔住んでいた家が、縄文時代の住居跡の上だったので、ちょっと掘ると縄文時代の土器のかけらが結構出てくるので、その縄目文様や造形を見て、シンプルに「すごいかっこいいなあ」と思ったんですよね。

それで、社会科の図録なんかに出てくるドングリのコッペパンを再現してみようとしたり、地層から粒子の細かめの粘土をこねて乾かして、焚き火で焼いてみたりして。

そのほとんどが失敗に終わりました。でも楽しかったなあ。

縄文人、すごい!って憧れたなあ。

今回、三内丸山遺跡を訪ねてみて、その時のことを鮮明に思い出しました。

遺跡の復元をしている野外エリアから、手前の建物「縄文時遊館」に戻ります。様々な施設の集合体、と言った感じなんですがその中に「さんまるミュージアム」という博物館があります。
三内丸山遺跡の出土品を展示してあるみたいなんですね。

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こちらが入口!

ポイントポイントに、こんな感じのリアルな人形さんがお出迎え。リアルなんだけどちょっとデフォルメされていて、コワくないです。とても可愛い。
#そして、一緒に復元されている犬、いかにも縄文犬(天然記念物柴犬保存会系柴犬)ですね!

中に入りますと、また展示方法がおしゃれですよ~~。東京国立博物館の法隆寺館みたいなライティングで、展示物が暗闇に浮かび上がる、みたいな展示です。

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でた~!
十字型土偶@重要文化財!!
かっこい~~!

板状で十文字型のこういった土偶は、三内丸山遺跡から1600個ほど出土したんだそうで、顔、胸、へそが表現されています。そのほとんどが盛土遺構で、壊された形で出土しているため、何らかの祭祀で用いられたのではないか、と考えられているそうです。

そして、縄文時代界のアイドルともいうべき、こちら!

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縄文ポシェット@重要文化財~~~!!!

こちらがどうして貴重かと言いますと、「縄文時代の遺跡から出土した編組製品で立体的な形が分かる全国唯一のもの」(三内丸山遺跡HPより引用)だからです。

それにしても、確かにこういったものがよくぞ残った!って感じですよね。奇蹟ですよ~~!

ちなみにこちらの素材は、「ヒノキ科(ヒバ、スギ、ヒノキ、アスナロがある)に属する針葉樹の樹皮を素材としている」(HPより引用)そうです。4000年以上残ってきた、なんて、最強に「丈夫」ですよね。中からは半欠けのクルミのカラが出てきたんですって。
こういったポシェットを腰に括り付けて、採集した木の実なんかを入れていたんでしょうか。

こちらは、全然知らずにみていましたが、特別公開だったみたい。ラッキーですね!!

いや。

それにしましてもなんですけどね。今回改めて思いました。

小学生の私、間違ってない!

やっぱり、デザインかっこいいですもん。縄文デザイン!

やっぱ、長年憧れてきてよかった。
そしてそのトップランナーと言うべき三内丸山遺跡にこれて、本当によかったです!

file.104 なごみの米屋の「ピーナッツ最中」

いちにちいちあんこ

私にとって沖縄は、「第二の故郷」と勝手に思っておりますくらい、大事な場所ですが、沖縄に住む友人によく、「いくはくえーぶーだね」と笑われます。

この「くえーぶ―」という言葉、私はとても好き。
「食福」でくえーぶーと言うらしいんですけど、「食べものに困らない」「食に縁がある人」、そんな意味なんですって。

確かに、私はくえーぶーだな、と納得してしまうのは、一人旅なぞしてますと、必ずと言っていいほど食べものもらうんですよね。そんな大げさなものではありませんよ。バスで一緒になったおばあちゃんからおまんじゅうもらうとか、飴もらうとか、柿もらうとか、そういう感じ。

一個だけですみません、と言いながらお餅を買ったら、これも持っていきなさい、とその倍以上のカステラもらっちゃうみたいな。小さな定食屋さんに入って煮魚定食お願いしたら、おまけにお刺身も食べてみな、ってお刺身サービスされちゃうみたいな。そんな感じです。

旅先でなくても、目上の方や友人からよくお土産をいただきます。お土産いただくと、だいたいそれは甘いお菓子です。いやあ、ほんと、ラッキーです。幸せです!

そんなわけで、今日のいちにちいちあんこも、先輩Oさんよりおすそ分けでいただきました、こちら!

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ぴーなつ最中~!

千葉県を代表するお土産の一つですよね!
大好きです!

けっこういただいたり、自分でも買ったりするんですが、そういえばこの製造元の「米屋」さんってどういうお店なのか知りません。

HPを拝見してみたら、なんと!
成田山新勝寺の参道にあるお店だったんですね~!しかも、HPによりますとあの「栗羊羹」発祥の店だそうです。知らなかったなあ。今度、ぜひその栗羊羹も食べてみたいです。

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パッケージを開けてみますとこんな感じ!
めちゃくちゃかわいい!!

リアルな落花生の3倍くらいの大きさでしょうか。何とも言えない佇まいがたまらなく可愛いですよ。

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あんこは、白あんベースです。そこにふっくらと甘煮にされた落花生が入っています。ピーナッツと言うよりは、落花生、と言いたいお味です。
コクがあって間違いなくピーナツなんですけど、でも、渇いたものをいただくよりももっと大らかで優しい味です。あんこの甘味自体は結構強めですので、小さいように見えても、一個で十分の満足感がありますよ。

そうそう、パッケージの写真を撮るの忘れちゃったんですけど、この最中が入っている箱がまた可愛い。ピーナツ型してるんですよ。
千葉のお土産としてだけでなく、手土産としてもすごくいいお菓子だと思います!
なごみの米屋
http://www.nagomi-yoneya.co.jp/