About 武藤 郁子

神仏・聖地探訪家。編集者兼ライターとして神仏や聖地、歴史や自然をテーマに活動中。著書に『縄文神社 首都圏篇』(飛鳥新社)、『縄文神社 関東甲信篇』(双葉社)、共著に『今を生きるための密教』(天夢人)がある。2024年6月『空海と密教解剖図鑑』(エクスナレッジ)を上梓。

file.123 茶香房長竹の「抹茶大福」

いちにちいちあんこ

皆様、お盆はいかがお過ごしでしょうか。
夏休みを謳歌されている方も多いことと思います。

しかし、私のようなフリー稼業の場合、休日に作業を進めておいてね、と言われることが多いので、休みはかえって働いていることが多いのです。特に連休が続くと、お休みの前後が、ものすごくきゅうっとしたスケジュールになります。#夏休み、そういえば私は、夏の間にはとったことないな…。

そんなお盆前の差し迫ったスケジュール。

P社さんにお邪魔すると、打ち合わせスペースでアワアワ作業をしている私の前に、いつもにこやかYさん登場。

「あれ?武藤さん、今日は何時までいるんですか?」

あ、あと30分くらいで失礼します~と申し上げると、

「あ、じゃあ今のうちに、いいものがあるから!」

おおお!
Yさんがいいものとおっしゃるということは、そりゃ、間違いなく素敵なおやつ登場ですよ!?

そういうと冷蔵庫から素敵な包みをとりだされました。

20160813-1

お盆休みをいち早くとられて、京都に帰省されていたというYさん。

「京都に戻ると、必ず寄るお店でね…」

P社さんの甘味番長(勝手に命名)である、Yさんが必ず立ち寄る和菓子屋さん、とな!?!
そりゃ美味しいに決まってますよ!(ワクワク)

20160813-2中から現れたのは、こちら!
抹茶大福です!

20160813-3早速遠慮なく、パクリ!

うわあ、お餅フワフワ~!
あんこも、美味しい!抹茶の風味が濃い!!コクが深い!
こういうほくほくとした食感のこしあんは、やっぱり関西ならではだなあ、と思います。

ものすごくさっぱりとした後味なので、さらっとパクッと食べちゃいます。ほぼ三口で完食。
この後味の良さですと、一気に3個は食べられるなあ。美味し~!

帰宅してから調べてみますと、お店は先斗町にあるんだそうです。
甘味はもちろん、おばんざいなど、ごはんもいただけるみたい!
今度京都に行ったら、ぜひ行かねばですよ!

Yさん、美味しいおやつ、いつもありがとうございます!!

茶香房 長竹
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000022/

 

特集「外国人トラベラーにも教えたい 新しい日本の秘境」@『BE-PAL9月号』(小学館)掲載

私は、フリーになる前、とあるアウトドア出版社に在籍しておりました。

その出版社は山やアウトドアの業界では老舗であり、また山や自然を愛する人たちがたくさん在籍されている素晴らしい出版社です。やめてしまった今でも、尊敬してやまない、そして、そこに少しでも在籍させていただいたということを誇りに思っているのですが…。

……しかしですね。

ここで、大きな問題が生じます。自己紹介なんかをするときに、「フリーになる前何やってたんですか~?」という質問が、必ずあるんですけど、その出版社にいましたなんてお話ししますと、私もアウトドアなことが上手な人だ!と思われてしまうということです。

す、すみません。
私、アウトドアなテクニックとか、まるで持ってないんです……。

――この、台詞、いったい何回言ったことでしょう。

あああ、情けない。
自然は大好きだし、旅も大好き。しかし、何の技術もないワタクシ…(涙)。

でも、そんなワタクシではございますが、なんと、小学館の老舗アウトドア雑誌『BE-PAL』さんで、書かせていただいちゃいましたよ~!
アウトドアな知識のない私で大丈夫でしょうか?という私でしたが、
「日本の秘境にかんする企画とか興味ない?」とお声かけていただいて、「あ!それなら私でもちょっとどうにか貢献できるかもしれない!」と思い、飛びつかせていただきました。

20160810-1今月の付録は、今年から施行されます「山の日」を記念したピンバッチですよ~。

そして私が担当させていただいた特集というのは…

20160810-2

↑ これどす!

「秘境」。

なんて魅力的な言葉でしょう。

とはいえ、これだけ交通網も、インターネットも発達しつくしている日本です。「もう日本には秘境はない」なんて言われて久しいわけですが、今回はあえてこの言葉を使わせていただきました。

本文には書きませんでしたが、今回ご紹介した「秘境」とは、
「多様な自然から生じてきた『日本の文化の本質』を今も秘めている場所」
そんな意味も込めておりますのです。

トップページは、「白山(はくさん)」。そしてその次には「檜枝岐(ひのえまた)」と続きます。

どちらもたいへん有名な場所ですので、皆さんご存じとは思いますが、「外国人トラベラーにも教えたい」というコピーにあるように、こちらはいずれも、日本文化の「深み」の一端を感じていただける場所として、ぜひともお勧めしたい場所です。

他にご紹介した場所の一部をご紹介しますと、西表島、赤目四十八滝、国東半島、出羽三山…などなど。
いずれも日本ならではのもの~山岳信仰、祭り、固有種生物、風景など~を体感できる場所!

どこもかしこも、素晴らしい場所ばかりです!
いやあ、ほんとに!!

私の拙い文章で、そのことを皆様にお伝えできているか、とても不安ですが、もしよかったらぜひお手に取ってみてください!

それにしても、このお仕事をやらせていただいたら、
またもっともっと旅に出たくなってしまいました。罪な企画です!w

最後になりますが、今回取材させていただきました皆様、お写真を貸してくださいました皆様、おっ力添えいただきまして、誠にありがとうございました!
そして担当してくださったN副編集長さま、カメラマンMさま、Oさま、そしてO編集長さま、編集部の皆さま、拙いお仕事でご心配をおかけしたと思いますが、本当にありがとうございました!

(むとう)

file.122 圓八の「あんころ餅」

いちにちいちあんこ

雑誌の取材で久しぶりに石川県に行ってきました。

いや、それがですね。

我ながらびっくりなんですけど、最後に行ったのは多分もう17年前なんですよ。

昔勤めていた出版社で、20代の前半、営業部に二年間所属してたんですが、その時石川県・富山県を担当してまして。なので何カ月かに一度定期的に訪れていたんです。

なので、なんとなくわかった気になっていたというか、プライベートで旅先に選ぶということがこれまでなかったんですね。意外にも。

それに仕事で行ったことがあると言っても、特に観光をしているわけでもないわけで、あんまりよくわかってないんですよね。さすがに兼六園は何度か行ったことがありますが、それ以外はひたすら書店さんを廻って、また電車に乗る、って感じです。

なので、美味しいお寿司なんて一度も食べたこと無いです。

夜はくたくたで、駅で買ったお弁当をビジネスホテルの部屋で食べる、昼は適当に、時間がないので、ドトールみたいなところで軽く済ませる。

……なんか、すっごい健気じゃないですか?
北陸の良さをほとんど味わえてませんよ!? 23歳の私、真面目に働きすぎっ!!

そして夜には、JRの夜の特急に乗って次の営業地、岐阜へ向かうんですが、移動中の電車の中で、私にとって最高のご褒美が待ってるんです。

そのご褒美が、これ。

圓八さんのあんころ餅です!

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今回は、すっかり新しくきれいになった金沢駅ビルのセブンイレブンで買いました。 当時も、確かキオスクとかで売ってましたよ。お値段は確か350円とかだったかな。
今回かったら370円だったので、ほとんど値上げしないで頑張ってくれてるんだなあ。

昔を思い出して、取材が終わった帰り道、昔はなかった北陸新幹線で東京に帰るときに食べることにしましたよ!

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そうそう、これだ~!
竹の皮で包んであってねえ。
べちょっとなっちゃって大きなあんころ餅になってますけど、実際には小さなお餅が9個入ってます。

圓八さんのHPにも書かれてますね。

――『圓八』の代表銘菓「あんころ餅」。その歴史は古く、当店が創業した元文2年(1737年)から、あんころ誕生にまつわる昔話が伝わっています。
素材にこだわり、厳選された小豆と、白山ろくで栽培されたもち米を使用しています。白山から流れ出る伏流水を使用していることもおいしさの秘訣です。――(引用終)

圓八さんの本店は、今回私が取材してきた白山市にあるんですね。
改めて、白山、良かったなあ。 素晴らしい土地でしたよ!あの素晴らしい風土の中で育まれたもち米とおいしいお水、それに丁寧に炊いたあんこ、そりゃまあ美味しいに決まってますね!

口に入れてみますと、…ああ、これこれ。変わらないなあ。
この手のこしあん、やはり関西風です。

私の拙い私見ですが、京都のこしあんはちょっと違うんですけど、その周辺のこしあんの方向って似ています。水分が少なめで、ほくほくっとした食感。甘さも控えめです。
特に大阪のこしあんと共通点を感じますね。

今回も10分ほどで一気食い。
変わらぬ美味しさ、美味しうございました。
また石川県に行ったら、絶対食べよっと。

圓八
http://www.enpachi.com/