【2015青森旅】①青森港。カモメの目は鋭かった

新卒で入った出版社で、最初に配属されたのは営業部でした。
小さな出版社でしたので、営業部は3人だけ。部長一人の部員二人、しかも新卒。

その新卒二人で、全国を二つに分け、まるで飛び込み営業のように全国を廻っていたのですが、その時、青森は私の担当でした。

いつも青森空港に降り立ち、青森駅のほうへとバスでむかうんですが、左手の方に「三内丸山遺跡←」の交通標識がでるのを、涙を呑んで見送ったものでした。

それから、苦節ウン十年。

とうとう、憧れのかの地へ行ける日が来たわけですよ~!

うん十年前になかったもの、それは新幹線。便利になったもんだ!
20150927-1

新青森駅で在来線に乗り換えて、青森駅へ。構内には青森といえば「ねぶた」ということで、こういうのがいろいろ置かれてまして、いきなりテンション上がります!

まずは、おなかを膨らまそうということで、駅近くのお寿司屋さんへ。同行の友人Sちゃんの情報網を駆使して、こちらのお店をセレクト!
20150927-2駅から歩いて10分くらい。ちょっとおしゃれなお寿司屋さん。
入ってみますと、お店の方も親切で、いいかんじです!せっかくですので、カウンターにて。

20150927-3

握りのランチをいただきました!2100円だったかな??
どのネタも大振りで、新鮮でおいしかったですが、特にホタテの貝柱とウニとマグロが絶品でした!さすが、産地だなあ。

いやあ、ほんと。いいスタート切りましたよ!

すっかり調子の出てきた二人。

三内丸山遺跡に行くバスの時間までちょっと間ができたので、青森港のほうへと向かいます。歩いて5分くらい。
懐かしいなあ。
昔出張で来たときには、午前中に主要書店を廻って、13時くらいの盛岡行きにのらなくちゃいけなかったので、観光する時間なんてないんです。そこで唯一見ることができたのがこの青森港。
当時、そこには巨大なホタテガイの貝殻の山がそびえたっていて度肝を抜かれたものでしたが、現在はそんな面影はなく、物産館アスパムという施設があったりしまして…

20150927-4

なぜかピラミッド形。
なぜだ…。こういうたてものって四角のよりだいぶお金かかりそうだけど…
あ!ひょっとして!??
貝殻の山と同じような形だってことは!!??
……たぶん、関係ないですね。

そしてその前方には、青森港が広がります。
だいぶきれいになったなあ、という印象ですが…

あ、かわいい。
カモメがたくさんとまってますよ!

20150927-5

プリッとしたお尻が可愛いわあ、なんて言いながら近寄って写真を撮りまくりましたが、レンズを通してみたら…

20150927-6

 

殺し屋みたいな目をしていてビビりました。

野生を舐めちゃいけませんね!

(続く)

file.102 川上屋の「栗きんとん」

いちにちいちあんこ

連載の作業でお邪魔していたP社さんの作業スペースに、いつもお世話になっているYさん登場。

「むとうさん、本日のおやつ~」

おおおお!
こ、これは?!
「栗きんとーん!」

「いただいたのでおすそわけ。どうぞどうぞ」

さすがYさん!
中津川の栗きんとん、まさにシーズンに入りましたものね!
中津川は「栗きんとん」発祥の地。
「栗きんとん」は例年、9月から11月ごろまでしかでまわらない贅沢な和栗のお菓子です。

ちょっと検索してみましたら「中津川栗きんとん巡り」なんてサイトも運営されてます。
http://kurikinton.info/
こちらによりますと、中津川で栗きんとんを作る和菓子屋さんは14店。各店のを一個ずつ詰め合わせた「栗きんとん巡り」なんてのもあるんですね、わあ、食べ比べできるんだなあ。

それはともかく、私がいただいたのは川上屋さんの栗きんとんです!

20150923-1

川上屋さんは、創業は幕末、1864(元治元)年。元禄年間創業の「すや」さんに続く老舗です。

20150923-2蒸した栗とお砂糖だけでつくるという、中津川の栗きんとん。栗きんとんというと、甘いお芋のマッシュの中に栗が入ってる タイプのことを思い浮かべてしまいますが、中津川のはちょっと違う。

「秋になれば山栗が実り、収穫した栗をゆでたり焼いたりして食べました。 やがて砂糖が一般の家庭でも使えるようになると、蒸した栗をすり鉢でつぶし、砂糖を混ぜて餅やごはんなどにかけて食べました。また、茶巾で絞ったものが栗きんとんの始まりとされています。 明治の中頃になり、和菓子屋によって「栗きんとん」として商品化されたと伝えられています。」(「栗きんとんめぐり」HPより引用)

…だそうですよ。
栗が豊富に取れる土地ならではのお菓子、と言えますよね。

20150923-3

100パーセント、ほぼ栗!
この贅沢さ!

20150923-5

甘さも最低限に抑えていますよ。
小さいですが、和栗の濃厚な風味がどっしりとして、食べ応えがあります。

まさに、この季節ならではの美味ですね。
ある意味、中津川の栗きんとんこそ「栗あん」の最高峰と言えるかもしれません。
はああ、幸せです♪

最近では、東京の百貨店なんかでも季節限定で出店しているのを見かけたりします。中津川までなかなか行けない、という方も、見かけたら一度食べてみてくださいね~!
ちなみに川上屋さんはネットショップでも買えるみたいですね。

川上屋
https://www.kawakamiya.co.jp/

file.101 とらやの「六甲の風」

いちにちいちあんこ

記念すべき101回目も、これまた100番台を始めるにふさわしい逸品ですよ~!!

つい二週間前にも「大阪限定」のお土産をいただいちゃったY姐さんが、再びいかにも関西だ~!と言う逸品をお土産でくださいました。

20150914-1とらやさんだ~~~!
うっほ~~~~~~!

そしてこの確かな重みは、羊羹ですよ!うほほほ~~~!
あけなくてもわかりますね、とらやさんの高級羊羹!ww

20150914-2あけた途端、思わず笑みがこぼれます。この黄色と黒の縞々は!
阪急・阪神百貨店限定のモノに違いないですよね!阪神ラブ~!なかんじですもの。

20150914-3あけてみてまたびっくり!
中まで完璧な虎色ストライプです。

さっそくサイトを覗いてみますと……ありましたありました!

「”虎が吼えると風が吹き起こる”といわれるように、トラは天下に風雲をおこす英雄にもたとえられる動物。そんな勇猛果敢なトラの姿を黄色と黒色の縦縞で表した特製羊羹「六甲の風」は、阪急阪神百貨店限定の羊羹です。
・ 黒い部分 : あずきを使った通常の羊羹。
・ 黄色部分 : 白小豆を使ったあっさりした羊羹。
※プロ野球公式戦開幕から終了までの期間限定で販売予定。」(HPより引用)

「プロ野球公式戦開幕から終了までの期間限定」っていうのが、またいいですね!

20150914-4切ってみました~♪

こうやって切っても縞々ですよ。
ほんと、美しいですね~~~。
とらやさんのお菓子には、佇まいがありますね。

ちょっと濃い目にお茶を入れて、さあいただきます!

うん!
美味しい!

丁寧に作られた練り羊羹って、こしあんやつぶあんといったいわゆる「あんこ」とはまた違った世界にあるように思うんですね。
凝縮された豆のコクと甘味が、ねっとりと別れがたく結合してる……

この「六甲の風」もそんなお味です。
黄色い部分は贅沢にも「白小豆」という希少なアズキを使っています。白いアズキはとても珍しいですが、味は赤いアズキとそれほど変わらない、と言います。
一般的に「白あん」は「手亡」(白インゲン豆の一種)を使うことが多いですが、さすがとらやさん。

いやあ、贅沢なお味でした。美味しかった~!
これは、阪神ファンでなくとも買うべし!ですね♪

Y姐さん、いつもありがとうございます~!

武藤拝

とらや
https://www.toraya-group.co.jp/