file.27 糸屋製菓店の「翁羊羹」

 

いちにちいちあんこ

私の中で、豊島屋さんの「鳩サブレ」と同じぐらい思い出深いのがこの、糸屋さんの「翁羊羹」です。
豊島屋さんの鳩サブレは、神奈川の親せきがよく買ってきてくれましたし、糸屋さんの翁羊羹は父が、仕事で深谷市に行った帰りに買ってきてくれた、お馴染みのお菓子です。

鳩サブレは、社会人になって一人暮らしを始めても自分で買ってよく食べてましたし、関西の取引先へのお土産に買ったりして、その後も馴染み深いのですが、糸屋の翁羊羹は、深谷に行かないと買えない羊羹なので、ずっと「食べたいけど手に入らない」お菓子でした。

なので、月曜日に『石部』で深谷市に行くことになった時、真っ先に思い浮かべたのが「翁羊羹」!これはぜひとも手に入れなければ!!

そして念願の、「杉箱入り 翁羊羹」です!!20年ぶりの邂逅。
翁羊羹

杉の箱に入ってるもので、2100円。もう少し小さな紙箱入りもありますが、テンション上がってるので、大きいのを購入!
翁羊羹

そうそう、これですよ~!この絵、覚えてます。懐かしい!
翁羊羹中はこんなかんじ。
翁羊羹これを切って食べます。

翁羊羹はい、できあがり!!

翁羊羹は、こしあんの羊羹です。寒天が強めで、下のほうには砂糖の塊がゴツゴツしてるような、昔ながらの羊羹。

……いや。

ちょっと迷いますが、やっぱり正直に言います。

記憶の「翁羊羹」とは、かなり違うものでした。私が思い込みすぎていたのかな、と思いますけど、家族全員が「……あれ?」と言って黙ってしまうくらい。

「夏だから、よく火を入れて、甘味も強めてるのかもね」と母。

そうかもしれません。

もちろん、ちゃんと美味しいんですよ。とても丁寧に作られている羊羹だと思います。

でも、昔食べたとき、「ああ、丁寧に作ったこしあんってこんなに美味しいんだ!」と衝撃を受けたんですが、今回はそこまでの衝撃は味わえませんでした。

でも、まあ、美味しかったから、いっか!

そして、私は「せっかくだから」ともう一つの名物「翁最中」も買ってきました。こちらは明日ご紹介しますね。

糸屋製菓店
http://tabelog.com/saitama/A1105/A110503/11004209/

 

file.26 慈げんの「雪くま」

いちにちいちあんこ
「あついぜ!熊谷」のカキ氷!
夏は暑いし大変ですけど、やっぱり夏ならではの楽しいこともたくさんありますよね!夏休み、海水浴、スイカ、カキ氷…。

そう!カキ氷! 暑い中で食べるカキ氷、最高ですよね~!

そんなわけで本日ご紹介するいちあんこは、カキ氷でございます。しかも「熊谷市」のカキ氷「雪くま」です!!

皆さんもよくご存知と思いますが、埼玉県熊谷市は「日本一暑い」ということで、この季節は特によくニュースに登場します。
実は、私、熊谷市内にある高校に通っていました。自宅のあった東松山市からは車で40分ほどかかります。かなり遠いです。なので、気候も文化も結構違うんです。
熊谷に通うようになって驚いたのは、夏の暑さと冬の寒さです。内陸性の盆地気候なので、とにかく寒暖の差が激しい。京都みたいな感じですね。過酷です。

しかし、そんな気候も、受け取り方を変えたらこんなに楽しくなっちゃうんですね。

熊谷市では、日本一の気温を記録したことをうまく利用して、「日本一あついまち」としてプロモーションし、全国の皆さんにアピールしています。イベントをしたり、グッズを作ったり。今回ご紹介する「雪くま」もその流れででてきたもののようです。

「雪くま」は、「熊谷市内のおいしい水で作った氷を使い、氷の削り方に気を使ってふんわりとした食感で、オリジナルのシロップや食材を使っている」ことを条件としてるそうです。これらをクリアしたお店には「雪くま」のフラッグがあって、一目でわかります。

たくさんのお店があってよくわからないので、高校時代の友人N@熊谷在住にお勧めを教えてもらいました。

「慈げん」さんです。

熊谷駅から車で10分ほど。熊谷市民が愛してやまない百貨店〔八木橋〕の裏あたりにありました。

イシブカツ、オアシスに出会う
実は、この暑い時になぜあえて熊谷…というかんじですが^^;、『石部』のイシブカツ(注:石造物をみる会)で、熊谷と深谷を取材したのです。熊谷エリアは、今も鎌倉武士の遺跡を多く残している、重要エリアなのです。同行の石田石造(女)センパイが「どうせ行くならものすごく暑い熊谷に行きたい」と勇気のあることをおっしゃるので、あえてこの時期に出かけてきました。

7月頭より、風もありますしだいぶ過ごしやすかったとは思いますが、やっぱり暑いものは暑い。石もの(石造物)はたいがい外にありますから、二人とも暑さでよれよれになりました。

そこでたどりついた「慈げん」さん。

よれよれな私たちにとって、そこはまさにオアシスでした!

メニューは、魅力的なものがこれでもかと目白押し。どれにしようか悩みに悩んで決めたのがこちら!
煎茶+しろあん私は「煎茶+しろあん」!!そして、石造センパイは「和三盆+小豆あん」!!
和三盆+小豆あん甘い蜜を好みでかけながらいただきますよお!
おおお、本当に氷がふんわりしてます。さらっと溶けて軽い!なるほど、これが「雪くま」ですね!

私のオーダーした、煎茶+白あんは、濃く出した煎茶が爽やか。蜜をたっぷりかけても甘みほんのりです。
しろあん!氷の下に、丁寧に炊いた白いんげん豆がたっぷり入ってます。皮もやわらかくて、豆本来の良さをとてもよく感じます。美味しい!
あずきあん!石造センパイのほうの小豆あんもたっぷりです。
私もいただきましたが、この小豆あんも素晴らしい!こんなに美味しいあんこ、なかなかないわってくらい美味しいです。
和三盆の蜜もとっても上品。和三盆は本当に角がなくて、爽やかにおいしい砂糖ですけど、その良さを存分に味わえます。

いやあ、本当に美味しかったです。
暑い熊谷で美味しいかき氷を食べる。これ以上正しいことってないですよねえ。
絶対また行きます!

慈げん
http://www.city.kumagaya.lg.jp/kanko/meibutsu/yukikuma.html

file.25 五十鈴の「華車」

いちにちいちあんこ 私は現在埼玉県民ですが、サラリーマン時代は10年ほど神楽坂に住んでおりました。

一人暮らしを始めてから、初めて入居したマンションにずっと住み続けたんですよね。
狭くて小さな部屋でしたが、芸者新道沿いの静かな環境と、奇跡的な日当たりのよさ、大家さんは親切、そして何より神楽坂という町の住みやすさが心地よく、離れられなくなってしまったのでした。

そんな神楽坂生活の中で、よく、大切な人へのおみやげ品として、また自分へのご褒美として利用していたのが『五十鈴』さんです。

ちょっとだけお値段は上目。材料にこだわる昔ながらの和菓子屋さんです。でも、京都などとは違った、あくまでも江戸・東京らしい和菓子屋さんって感じ。 こちらは、看板商品が「甘露甘納豆」で、これまたおいしいのですが、私がよく買っていたのはこちら…
anko20130721-1
「華車」です。なんだか風流なお名前でしょう??御所車をイメージして命名されてるとのことですが、こちらは最中なんですけども、
華車このように、三つに分かれておりまして、
華車栗あん、ゆずあん、小倉あんの三種類のあんこを一気に楽しむことができてしまうのです!
これは、あんこ好きにとってはたまらなないようですよ!
しかも、写真だと分かりにくいかもしれませんが、かなり大きいのです。このひとかけらで小さな最中一個分くらいのボリュームがあります。
華車こちらは、ゆずあん。ゆずの風味がちゃんとしてきます。あんこはよく練れている感じでねっとりとしてますね。栗あんもそう。小豆餡が一番あっさりしてるかも?

五十鈴さんのHPを拝見しますと、「甘さ控えめ」と書かれてますが、私的にはかなりしっかりとした甘さを感じます。この、味がしっかり強めなところも何となく江戸っぽいなあ、なんて私はいつも思うのですが…
#とはいえ、今は夏なので、ちょっと甘くしたりしてる可能性もあるかも…

これ一個で283円なので、一瞬、お高い?と思いますが、ほぼ3個分のインパクトがありますので、納得のお値段です。私はこれを、ちょびちょび三回に分けていただきました。

いやあ、満足です!

五十鈴
http://isuzu-wagashi.co.jp/