武人たちが信仰した‶最強武神”毘沙門天とは/『歴史街道』令和2年3月号(PHP研究所)

いやあ、ほんと。
好きなものは好きだとアピールしとくもんですねえ。『歴史街道』編集長のOさんは、私が仏像大好きだ~!と話しまくっていたことを、ちゃんと覚えていてくださいましたよ。

歴史雑誌において、最も読者の皆さんのニーズがあるであろう、「血沸き肉躍る戦いの庭」みたいな世界……戦国時代や幕末あたりというのは、一般誌だったらまだしも、『歴史街道』さんでは、私ごときではとてもとても……。

しかし、そこに密教やら修験道、美術や食べ物なんかで角度を与えても大丈夫だったら、結構いけます。はい! 各社様、そんなオファー、ぜひぜひどうぞ。お待ちしております!

さてさて、そんなわけで、今回は大好きな仏像、しかも奈良国立博物館さんの特別展「毘沙門天―北方鎮護の神ー」開催に絡めての、毘沙門さんの記事を書かせていただきました!

ほんと至福。
至福としか言いようがない時間でした。

ぜひとも誌面でご覧いただきたいのですが、今回は4Pの記事なのに、なんと毘沙門天像の写真が6体も掲載されています!!さらにもう、その6体は選りすぐり中の選りすぐりです!

いち見開きに、鞍馬寺さんの毘沙門天像(国宝)と、東寺さんの兜跋(トバツ)毘沙門天像(国宝)が並んじゃってるんですもの。ほんと贅沢にもほどがあるってくらい贅沢。これは、書籍では到底無理です。奈良博さんの特別展あってこその、贅沢なご登場です。

 

今回は毘沙門天のお話だけでは、あれなので、「毘沙門天と武人」というテーマにして、ちょっとだけ角度を考えてみました。みんな大好き坂上田村麻呂とか、上杉謙信が、超ド級にガチ勢だったという話を中心に思いを込めて書かせていただいとります!

実は、ここだけの話ですが、こちらに掲載させていただいた分量の3倍は書いちゃいましたよ。いったん書いて、それを三分の一に縮めたんですが、最初の文章は冗長かもしれませんが、愛に溢れててなかなか悪くないので、いつかどこかでご紹介できたらいいなあと思っております。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!
そして、奈良博へ、GO!!!!!(3月22日までです!)

最後になりますが、O編集長、担当してくださったWさん、今回も大変お世話になりました。ぜひまたよろしくお願い申し上げます。

(むとう)

女帝はなぜ誕生し、封印されたのか?/「第一特集 天皇と日本史」『歴史街道』平成31年5月号(PHP研究所)

「令和元年」がいよいよスタートしましたね~!

新しい天皇陛下と皇后陛下も即位されて、新しい御代が始まりました。上皇陛下と上皇后陛下が、少しでも心平らかに、日々をお過ごしになられますよう、願わずにはいられません。

さて。

ここ数日、各局で「天皇」について、報道されています。これを機会に、ぜひ天皇という存在、ひいては日本の歴史に思いを馳せたいものです。

そんな時に、まさにナイスタイミング!雑誌『歴史街道』の第一特集は「天皇と日本史の謎」ですよ~!!


「戦乱にどう向き合ったか」という副題がついていますね。

これは、日本の歴史は、天皇の歴史と言っても過言ではない、それほど長い年月がありますし、天皇像にも変化があります。その多彩な実像を、戦乱という過酷な状況下に追うことで、限られた紙面で掬い興そうという試みではないかと思います(たぶん)。

◇古代ー律令国家への道(倉本一宏先生)、
◇平安・鎌倉ー「武者の世」の始まり(坂井孝一先生)、
◇室町・戦国・江戸-「武家政権との確執」(今谷明先生)、

と時代ごとにざっくり分け、さらに加えて、

◇「古代の女帝はなぜ誕生し、いかに封印されたか」(遠山美都男先生)

と展開。この特集を通読すると、「天皇」という存在が、「ある部分は変わらず」、「ある部分は多彩に変化している」ということを知ることができると思います。すごく勉強になりますよ!

ちなみに私は、遠山先生の「古代の女帝はなぜ誕生し、いかに封印されたか」について編集協力させていただきました。

いやあほんと。自分で編集させていただきながら言うのもなんですが、めっちゃ面白いです。遠山先生の舌鋒は実に鋭く、明快。目から鱗が落ちまくりました!

今後、女性天皇についての議論が、再び熱くなるだろうと思いますが、ぜひこの記事を一読いただきたいと思います。

(むとう)

あんこは甘くなかったんです!「あんこと和菓子の初めて物語」/『歴史街道』平成31年5月号(PHP研究所)

『歴史街道』さんで、記事を書かせていただきました!

なんと、テーマは「和菓子」です。
いやあ、びっくり!

書籍のほうで長年お世話になってきたO編集長とM副編集長が、私があんこ好きだということを覚えていてくださったんです。それで、お声かけてくださった、と!!

おそらく、あたりかまわずベラベラと、あんこへの愛を語ったんでしょう。付き合って下さったお二人には申し訳ないですが、しかし、ベラベラとお話しておいてよかった。かつての私グッジョブ。

とはいえ、何しろ、歴史系雑誌の名門『歴史街道』ですから、多少は歴史っぽいことを書いていますし、私としてはやや硬めに書いたつもりです。

が、しかし。

このあまりにハードな特集ラインナップの中では、ひたすらゆるいページになっていると思います^^;。ぜひ、和菓子の歴史で一休みしてください!