ついに累計100万部突破!第13巻も泣いて笑って絶好調!!/『本所おけら長屋(十三)』畠山健二著

やりました~!!
『本所おけら長屋』シリーズ、ついに累計100万部突破しました!

それもこれも、いつも応援してくださっております皆様のおかげです。本当にありがとうございます。そしてこれからも、ますますのご愛顧をよろしくお願い申し上げます!

そして、そして。そんなおめでたい空気の中、新刊『本所おけら長屋(十三)』が、満を持して8月1日発売になります!

ちょっとフライングですが、ご紹介させてください!

記念すべき13巻のラインナップは……

万造の幼馴染で犬猿の仲の栄太郎が婚活!?そして、ついに本当の愛に気付く第一話「とりもち」。

江戸版タブロイド紙・読売で、容赦ない記事を書く春助が巻き起こす悲劇、そして人情を描き出す第二話「よみうり」。

徳兵衛、相模屋の隠居・与兵衛、木田屋宗右衛門の大おとな三人。歳を重ねても変わらないのは男のサガ??ちょっと切ない大人の男の恋?模様を描く「おいらく」。

これまで語られてこなかった松吉の出自。実家に不幸が起こった松吉は田舎に帰らなくてはならなくなって…第四話「ゆうぐれ」。

……の全四話。今回も先生絶好調!記念すべき巻にふさわしい傑作が揃い踏みです。そしてそしてなんと、「あの二人」に衝撃的な展開が!

「あの二人」とはだれでしょう?

それはお手に取ってからのお楽しみ…ということにさせていただきます。そのほうがネタバレにならなくていいですよね?

そして、100万部突破を記念しまして、13巻の初回配本分には、特製しおりが入っています。5種類ありますので、何が入っているかは、これまたお手に取ってからのお楽しみ、です!

『本所おけら長屋(十三)』

それから、改めまして、なのですが。

まだ読んでみたことがないという皆様も、毎話読み切りの連作短編集ですので、気軽にお手に取ってみていただけたらと思います。

私は担当編集者ですから、刊行するまでにも何度も何度も繰り返し拝読してます。ですからストーリー展開もすっかり頭に入っているはずなのに、『おけら長屋』を読むと、毎度新鮮な気持ちになって笑って泣いてしまいます。

そして、ちょっと落ち込んでしまった時などには、『おけら長屋』を手に取るんですね。すると、不思議なほど心が落ち着いてきて、よく眠れます。

精神安定剤を飲むより、『おけら長屋』効果がすごい、という個人的なエビデンス……。

そんなわけで、大変個人的な物言いで恐縮ですが、特にちょっと嫌なことがあった時、心がふさいでいる時なんかには、本当にお勧めです。ぜひ、お手に取ってみてくださいね~!

(むとう)

おかげさまで累計83万部突破!待望の第12巻、ついに発売。『本所おけら長屋(十二)』/畠山健二著

編集のお手伝いをさせていただいております、『本所おけら長屋』シリーズ、満を持しての第12巻がついに2/8(早いところですと2/7)に発売になります!!

本所おけら長屋(十二) (PHP文芸文庫) 

オビには「80万部」とありますが、校了後も着々と重版を重ねまして、この記事原稿を書いた時点で、82万部を突破しておりました。さらに嬉しいことに、昨日(2/5)発売前重版がかかりまして、現在83万部(実は四捨五入すると84万部!!)になりました。いやほんともう勢いが止まりません!

「100万部、今年必ず実現させます!」

PHPさんの営業ご担当の皆さんが、鼻息荒くおっしゃってくださってますが、これはいけるんじゃないでしょうか!?
(営業部の皆さんの気合は本当にすごい!東京メトロに展開するために作ったというシールを私もいただいたので、オフィスの書棚にセットしてみましたよ。)

時代小説家として、まさに快進撃を続ける畠山先生。実はこのシリーズが、初めて執筆された時代小説なんですよ。それがいきなりこんなヒットシリーズなんですから、本当にびっくりですよね!?

びっくりなんていってしまいましたが、実際に本書を読んでいただけたら、その人気っぷりにも、納得していただけると思います。1冊につき4篇から7篇の連作短編がラインアップしているのですが、その全てが練りに練ったネタで、しかも書下ろし・初出のお話なんですから。その気迫たるや、ただ事ではありません。

気迫は、そのまま作品の凄みになっていると思います。凄みなんていうと、怖そうですが、スルッと作品世界に入って、まるでそこに暮らしているかのようにおけらの世界を楽しむことができます。私は、素晴らしい小説というのは、「読者が本を読んでいることを忘れてしまう」作品だと思うのですが、『おけら長屋』はまさにそれです。

第12巻も、もちろんそんな作品のオンパレードです。そして、ますます円熟味を増してきてます!

今回の裏テーマは何ですか?と先生に伺ったら、「女の意地だね」とにっこり。

先生が描き出す「女」は、本当にかっこいいんですよね。おけら読者の皆さんは、ここで大きく頷いてくださると思いますが、そりゃもう気もちのいい、粋な女がたくさん登場します。今回の作品にも、そんな女たちの活躍が縦横無尽に語られています。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!!

(むとう)

おかげさまで累計68万部突破しました!大好評シリーズ第11巻発売!!『本所おけら長屋(十一)』/畠山健二著

編集のお手伝いをさせていただいている『本所おけら長屋』シリーズ、いよいよ満を持しての第11巻、発売になりました~!

ますます乗りに乗ってる畠山先生。
第11巻ももちろん、皆さんのご期待通りの泣いて笑って……先生ならではのサービス精神たっぷり全五話!どれもこれも素晴らしいお話ばかりになっておりますよ~~!

呑んだくれてすっかり仕事をしなくなった伝説の石工に、狛犬を彫らせるにはどうしたらいい?--万松の奮闘を描いた第一話「こまいぬ」。

女にもてる男になりたい一心で職を転々としているボンボンの弥太郎。次に憧れた職業はなんと岡っ引き!--第二話「といちて」

おけら長屋きってのいい女・お染には、人に言えない切ない過去があった……。第三話「ぬけがら」。

隠居した親方に昔の女を探してほしいと頼まれた八五郎。成り行きで心を座した男の子を預かることになって……。第四話「えんがわ」・第五話「らくがき」。

今回もどのお話もめちゃくちゃいいんですが、あえて個人的に一番ぐっと着てしまったお話をあげるとすれば、やはり第四話・第五話でしょうか(実はこの二話は、続きになっております)。

第四話で今回、小さな男の子が登場するんですけどもね。
八五郎さんと男の子のやり取りが、本当にいいんですよ~!

先生は、こういういとけない、けなげな存在を書かれたら、まさしく天下一品です!そして、その存在を全力で、時には身を捨ててでも守ろうとする大人たちがまた……。本当に素晴らしいのです。

人間っていいなあ。信じるってこういうことだよなあ。

そんなふうに思いながら、何度拝読しても、また涙ぐんでいる自分に少々呆れながら、編集させていただきました。

毎回同じことを申し上げてしまいますが、『おけら長屋』は、読む人によって一番好き!とおっしゃる作品が違います。
そして、読む時の心もちによってもかなり変わってきます。ぜひお手に取っていただいて、お好きなお話を探してみてくださいね!

そして、まだおけら長屋シリーズを読んだことがないという皆様。

「ちょっと疲れたな」と思ったら、『おけら長屋』を手に取ってみていただけたらと思います。そんな時に読んでいただきますと、
「うん。うん。人間捨てたもんじゃない。…明日は明日。また頑張ればいいよね」
そんなふうに、心の底から力が湧いてくるようなシリーズになっておりますよ~!!

ぜひぜひお手に取ってみてくださいね!

(むとう)