117万部突破大人気シリーズ最新刊登場!!今回は「春夏秋冬」人生は色とりどりですねえ…/『本所おけら長屋(十五)』畠山健二著

編集のお手伝いをさせていただいている畠山健二先生の『本所おけら長屋』シリーズ第15巻、本日発売になりました!

周りでは、待ちかねたよ~と言って下さる方もチラホラ……。今回も、ご期待通り。泣いて笑って、存分に楽しんいただけるすごい作品ですよ!

今回の作品は全部で四話。

「はるざれ」

「なつぜみ」

「あきなす」

「ふゆどり」

……もうおわかりですね??
そうです、春夏秋冬でございますよ!!

これまで作品の中に、畠山先生は「季節感」をあまり入れないようにしておられました。春夏秋冬を入れて描くのは、時代小説としては王道ですよね。江戸時代のお江戸を描くのに季節ごとの行事を入れるのは常套手段。いかもそう言う雰囲気が出ますから……。

『おけら長屋』は「会話の妙」が勝負だと、先生はお考えなので、あえて季節感には頼らない…そんなお考えもおありだったんじゃないかと思います。

しかし今回は、あえてテーマそのものに、「季節」をまとわせてこられました。それこそ「満を持して」の四作品ということだと思いますし、本当に珠玉の、力作ぞろいになっております。

今回の四話はですね…、なんというか…。いつもそうではあるんですけども、いつもに増して何度読んでもグッときます。しみじみ深い、と申しますか……。先生の人生哲学がにじみ出ていると申しますか……。

ぜひ、お手に取ってみてくださいね!!

それから、もう一つお知らせです!!

畠山先生責任編集のムック『東京スッタモンダ』が9/15に刊行されました~~!!

こちらは、畠山先生が長らく『旅行読売』さんで連載されていたコラムを一挙掲載するとともに、『おけら長屋』の副読本として人物紹介や、お散歩マップはじめ、いろんな企画が掲載されていますよ!

鉄斎さんゆかりの黒石藩探訪をはじめ、ミステリーハンター宮地眞理子さんとのはしご酒、三遊亭兼好師匠との対談、狛犬ハンター・ミノシマタカコさんとめぐる狛犬散歩だったり……と、とにかく盛りだくさん!楽しく・面白くを追及された、珠玉の一冊です。

こちらも、ぜひ最新刊と一緒に、お手に取ってみてくださいね~!
私は今回は関わっていないのですが、読者として大変楽しく拝見させていただきました!お勧めです♪

(むとう)

連載『フカボリ山の文化論』第8回目「月山と月神と山の食文化」。出羽三山で気づいた”生きるために絶対必要な才能”とは!?/YAMAP MAGIZINE

旅する時、やっぱり食という要素は大事ですよね。私は取材でもプライベートでも、とにかく地元の方が普通に食べているものが食べたいんです。それが一番おいしいですからね!

「食」はもっとも体験しやすい文化です。その地の食材を使ったお料理を味わうのが、その土地と最も早くアクセスする方法ではないか、と思います。

そんななか、個人的に大好きな山形県、特に出羽三山について書こうとしたときに、やはり食文化について触れないわけにはいられませんでした。

出羽三山には、大好きなので何度か旅しています。宿坊に泊まって羽黒山→月山→湯殿山と歩いたこともありましたし、即身仏にお詣りしながら、山麓をグルグル回ったこともあります。豊かな文化が重層的に存在している、実に濃ゆい場所ですから、様々なテーマで書くことはできたと思いますが、今回はちょっと変化球。あえての食文化にしました。

そして、コロナ禍でのひきこもり生活のなかで、月山の体験を思い起こしながらつくづく思いついたのは、これから必要な才能について、です。

難しいことじゃなくて、シンプルなことがやっぱり大事なんじゃないかって話なんですけどね。人間は「食べる」ことがだいじですよね。でも私は、日々の煩雑さに紛れて、そのことを忘れてるんじゃないのか?気づきました。改めて、その大切なことへの感性を研ぎ澄まさないとあかんな、と思ったのです。

そんなお話を書かせていただきました。ぜひのぞいてみてくださいね~!

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さて、そして残念ながら、連載は今回で最終回になりました。突然のことで私が一番びっくりしていますが、このご時世ですから、しょうがないのかなと思っています。

あ。

もし、この企画に興味のある媒体の方がおられましたら、お声掛けくださいね~!

(むとう)

連載『フカボリ山の文化論』第7回目「金剛山と動く人々の系譜」。役小角・行基・空海・楠木正成に共通するのは自由で強い魂!/YAMAP MAGIZINE

歴史を見てみると、歴史上に名を残すような天才が、どうしてこんなに集中して登場したの?と驚く時代や場所があることに気付きます。

どうしてなのかわかりませんが、天才が生まれやすい時代や場所というのはあるのかもしれません。革新的な流れが、全体に渦巻いているからなんでしょうか。

さて、そんな時代と場所で、今の日本文化を屋台骨を形成した場所の最も重要な場所が、金剛山地ではないかと、私は思っています。そんな思いもあり、私にとって金剛山地は憧れの地ですし、特別な場所なのです。

そんな思いを込めまして、『フカボリ山の日本論』の第7回目は金剛山について書かせていただきました。

金剛山には、定住する様式を持つ人々ではなく、動く前提で暮らす人々の聖地だったのではないか、と思ってるんですね。

修験道の祖とされる役小角。

日本仏教黎明期の傑僧・行基。

大乗仏教の到達点である密教の伝承者・空海。

日本史上最大の軍事的天才・楠木正成。

………わあああ、いかがですか、この綺羅星のようなラインナップ。

こんなすごいビッグネームが、すべて金剛山で修行してるんですよ。これは偶然ではないと思います。そして彼らには、共通点があると思うのですね。それは、自由を愛する気風、清濁併せのむようなスケールの大きさ、理想を貫く心の強さ。私はそんな共通点を、「金剛山魂」と名付けてしまいました。

そんな思いを込めて、本編の方を書いてみました。今回の金剛山は、大阪府サイドの金剛山、という感じですね。実は、奈良県サイドの金剛山地と、大阪府サイドの金剛山は、全然雰囲気が違うんです。そのあたりももうちょっと書きたかったな~。いずれそのへんのお話も、いずれかで書いてみたいと思います。

金剛山というと、低山ハイクのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひこんな角度でも楽しんでいただけたらと思います。あの場所の凄さをもっと多くの人に気付いていただけたらなと切に願っております。

(むとう)