お仕事先で場所をお借りして作業してましたら、「むとうさんおなかすいたでしょ?」と、いつもあれこれ気遣ってくださるIさんから「なが餅」をいただきました。
いいですよねえ。このヘロンとしたスタイルが古様で…。こういう昔からあるその土地の名物、というのは、間違いなく美味しいです。「名物に旨いものなし」って、あれ誰が言ったんでしょう。私は「うまいものばかり」と思いますけど…。
名物、というとどうしてもまんじゅうやお餅のお菓子が多いですから、きっとあんことかお餅の嫌いな男の人が言ったと思うなあ。結構マジでそう思うなあ。
それはともかく…
こちらは四日市市の名物で、少なくとも江戸時代からあるお菓子です。元祖の「笹井屋」さんは、創業1550年だそうですので、戦国時代にはもうあったのかもしれませんね。
私もお土産で何度かいただいたことがありますが、誤解を恐れない言い方をしてみると、特徴のないのが特徴と言いましょうか。「ずばりあんこでお餅の味です」ってかんじ。でも、飽きが来ない、何個でも食べ続けられそうな味で美味しいです。
そして何よりこのヘロンとした形がいいですよね!
一人で自宅でいただいていたら、口にくわえて、あえて手を使わないで、はむはむはむ…と最後まで食べたい。しかし今回は自宅ではなかったので、おしとやかに、ちゃんと手を使って三口くらいに分けていただきましたよ。
割ってみますと、なかはこんな感じです。粒あん。
甘さは控えめ。お餅の味もわかるくらい。お餅と言ってもお餅と求肥の間、って感じでしょうか。とても柔らかいです。
ああ、やっぱりいいなあ。名物。
いろんな場所に行って、そこにある昔からの名物をいただくってのが、私にとっての至福の時です。
そういえば四日市市はいったことないです。ぜひとも行ってみたい!