file.19 ぺーちん屋の「てんぴぬめー(天妃前)まんじゅう」

いちにちいちあんこ

先週火曜日から昨日まで沖縄本島に行ってきました。
私にとって沖縄は魂の故郷のような場所。理屈ではなくホッとできる大切な場所なのです。

いろいろ旅してますとすごく感じるんですが、土地との相性ってありますよね。なんとなく居心地の悪い場所もありますし、妙に馴染むなあ、と思う場所もある…。いい悪いじゃなくほんとに「相性」だと思うんですよね。
そんなわけで、沖縄は、私にとって特別に「相性」のいい場所なんですね。

さて、そんな旅の中でも、もちろんいちにちいちあんこな日々は欠かさずなのでした!

まず那覇に到着して訪れたのは、「ぺーちん屋」さん。こちらの「てんぴぬめー(天妃前)まんじゅう」は、「那覇三大饅頭」の一つと言われて、甘いもの好きには有名ですが、私は一度も食べたことがありませんでした。念願かなっての来店です。
ぺーちんやお店を新しくされたんでしょうか。シンプルできれいなお店!
店内に入ってみると、イートインスペースもありますよ!コーヒーとセットで500円。いいですね~♪
ぺーちんや店内はこんなかんじです。4人掛けのテーブルが一つ。仕切りに糸カーテンなんておしゃれですね。
饅頭セットさあ、いよいよてんぴぬめー饅頭の登場です!!

ところで、この名前のてんぴぬめー(天妃前)なんですが、これは久米という地区にあった天妃宮(媽祖廟・中国の海の女神ですね)の門前で売られていたのでこの名がついたんだそうですよ。戦前はぺーちんやさんだけでなく数店あったようですが、天妃宮が戦争で亡くなってしまってからは、こちらで販売しているまんじゅうを「てんぴぬめーまんじゅう」と呼ぶんだそうです。
てんぴぬめーまんじゅう

周りの白い生地は、もちではなくて小麦粉の皮です。中にあんこを入れて月桃の葉の上に載せて蒸し上げるんですって。
ちなみに月桃の葉、というのは、こちらでいうと笹の葉みたいな感じですね。独特の香りがあって、また殺菌作用もあるそうなんです。保存にも効果があるってことですから、笹とか竹で食べ物を包むのと同じような感じです。

さて、このあんこですが、ものすごく甘さ控えめ!めちゃくちゃ軽い!

あんこが入ってるとはいえ、スアマ(あんこの入ってない甘いお餅)を食べてるみたいに軽い感じです。二個は多いかな?と思ったけど、するする食べちゃいました。

実は、このあんこ、茶色く見えるので、小豆あんかと思いますよね。

でも、実は豆が入ってないんです!はったい粉(麦こがし)と黒糖でできてるんですって~~!!
なるほどなああ。

ぺーちん屋
http://peechin.on.omisenomikata.jp/

 

 

沖縄から帰ってきました!

沖縄沖縄から帰ってきました!
年に二、三回沖縄に通うようになって早15年。
よく考えましたら梅雨入りした沖縄は初めての体験でしたが、これはこれで楽しい。

海には入れませんし、青い空にもなかなか会えませんでしたが、大好きなねえねえたちに会い、念願の琉球犬と、保存会の新垣さんとお目にかかることができました。やっぱり、今回の沖縄も最高でしたよ!

ありをりあるでも、各カテゴリでしばらく「沖縄祭り」状態になりそうです。イキモンブでは、首里の龍潭に住み着いてしまった外来種の鳥たちの話。そしてもちろん琉球犬の取材の模様もご報告します。
石部では、沖縄のグスクについて。レキベンでは琉球王国の歴史について。
そしてもちろん、「いちにちいちあんこ」ももちろんたくさんのあんこモノをご紹介したいなあと。

書きたいことがいっぱいです。明日からちょっとずつアップする予定です。しばらくお付き合いくださいませ!

 

『国宝 大神社展』@東京国立博物館にいってきました!

昨日は東京国立博物館で開催されてる『国宝 大神社展』にいってきました。

前から行こう行こう思って、気がついたら5月も後半に。こうしてほっとくと気がついたら後の祭り、なんてことになってしまいます。あわてて友人たちと連絡を取って、上野に集合しました。

今回のポイントは、とにかく日本中のご神宝が大集合!ということですね。仏像とは違ってなかなかこういう機会は少ないと思います。

私もぜひ見てみたいものがいくつかあったし、神像がここまで集められるのはとても珍しいのでとても楽しみにしてました。
とはいえ、みんなどう思ってるのかな?と思ってネットで皆さんのレビューをみたりすると、ちょっと地味、と言ってる方が多い。
そうですよねえ。どうしても、神社となると工芸品が多くなりますし、仏像でどどーんとみせたりできないからなあ。そもそも神像はどうしても地味ですしね。

さてさて、私はどうだったかと申しますと、とても楽しめました!

一緒に行った友人YさんとSさんが、楽しみ上手、ということもありますし、歴史の本をやってるとどうしてもよく当たるような古文書のオリジナルがあったりするので「おおこれが!」ってかんじでね。

でもすごく残念だったのは、石上神宮の「七支刀(国宝)」、籠(この)神社の「海部氏系図(国宝)」を、観られなかったということと。

しまったああああ・・・

やっぱりこういうのはちゃんとリサーチしないといけませんね。
っていうかやっぱ前半に一度行くべきですね。はあああ。
図録

とはいえ、全体的にすごい面白くて、突っ込み入れながら4時間かけてじっくり堪能しました。一緒に廻ったYさんと話していて印象的だったのが…

沖の島祭祀遺跡から出土したという「子持ち勾玉」。勾玉というよりも…ちょっと変わってます。たとえるならば…

「なんか、この形ってクマムシに似てない?」
とYさん。あははは!似てる~~~!それだ~!

あの最強の生命体クマムシとこの勾玉、なんか共通点がありますよ。おもしろいなあ。
生命を表す〔勾玉〕がクマムシっぽいってなんかすごいフィットしてるよね、と二人して爆笑しました。

それにしても、すごい出展数でした。あらゆる角度から鑑賞できると思います。
私たちは、前述のようにクマムシになぞらえて爆笑したり、その緻密な表現にため息をついたりしながら、いろんな感動をいただきました。

ぜひ皆さんも、この出展の嵐を楽しんでみてください!

東京国立博物館 ~6月2日まで
http://daijinja.jp/index.html