イキモンブ、始めます。~いろんな生きものがいるという幸せ~


「哺乳類が好き?…まだまだだね」と先輩が言った。
皆さんどんな生きものが好きですか?
以前勤めていた会社(生物図鑑を出している出版社)で先輩に「生物は何が好き?」と聞かれて「哺乳類」とこたえたところ、まだまだだな、と肩をたたかれたことがありました。
「カエルも深海生物も好きですよ!」と意地になる私。先輩は、…うん、まあねと言いながら頷きつつ去っていってしまいました。まさに「生きものビギナー」の烙印が押された瞬間でした。
結局私は、生きものビギナーということで、哺乳類担当ということになりました。主に犬・猫の企画を担当するのですが、何となく悔しかったことを今も鮮明に覚えています。
いや、いいんですよ。私、犬も猫も大好きだし!まさに望むとおりなんですけど!!

いろんな生物がいるって素晴らしい!
そんなわけで、私は哺乳類が好きでしたが、同僚にはいろんな人がいました。虫が好き、菌類が好き、海水魚が好き。動物より植物が好き。
これだけ見ても、本当にいろんな生きものがこの地球には生息しています。気がつかないところ…肌の表面や腸の中にも生きものがたくさん共生してますし。そういうことを考えるとやっぱりおもしろいです。
また、「想像上の生きもの」もいますよね。龍や鳳凰、妖怪、怪物。現実にはいない(とされている)ものだって、生息しているのが人間の頭の中だけだとしても、私はそれは「生きてる」んだと思うんです。
イキモンブは、そんな「生きもの」に関わることなら何でも首を突っ込んでいきます。動物園に会いに行くこともあれば、幻の生物ゆかりの地を訪ねてみたりします。
そうしたイキモンブの活動を通して、ビギナーながら、いろんな生き物が生きてるっていいな、という思いをもっと大きく深く広げていけたらいいな、と考えています。

皆さま、よろしくお願いします!

むとういくこ 拝

ニホンオオカミに会いたい②


そんなわけで、メンバーは確定。
車に乗り合わせて出発!

釜山神社は、駅で言うと、秩父線波久礼駅が最寄り。
最寄りと言っても、徒歩だと結構歩くんじゃないかなという山の上。
車で行くと、国道40号線を波久礼駅前で左折して、風布(フップ)分校を通り過ぎてしばらくした山の上です。

この地域、「風布(フップ)」という名前なんですが、なんだかアイヌ語っぽいですよね。
埼玉県にはこういう名前が結構残っているんですよ。
波久礼駅も、奈良時代な感じでの古風な名前。歴史を感じます。

さて、ここでちょっとニホンオオカミとオオカミ信仰についてお勉強。

ニホンオオカミは、1905年に奈良県で確認されたオスの個体が確実な情報として最後のものとされ、現在絶滅種とされています。
でも、その後も目撃情報は各地で報告され、ニホンオオカミは絶滅していないと信じて探している方々もいらっしゃるんですね。
私も、全く詳しくないですけど、ニホンオオカミには生きていてほしいなあ、と思います。長らく日本人とニホンオオカミは一緒にこの大地で生きてきた動物同士ですからね。

大きさは、日本犬の中型犬くらいの大きさ。
一般的な柴犬よりちょっと大きいくらいってかんじでしょうか。日本犬よりも耳が丸くて小さく、吻も短かったらしい。
色味は茶色ベースで黒毛が所々入る感じ。夏毛と冬毛の色味はかなり違ったみたい。

私たちが、「オオカミ」と聞くと、ハスキーとかアラスカンマラミュートをもっとシャープにしたようなタイリクオオカミを想像すると思いますが、ニホンオオカミはもっと小さいし、ちょっと別の動物って感じです。
実際、写真を見てみても、え?ってくらい小さく感じます。

このニホンオオカミですが、日本では、「神のお使い」、または神として祀られていました。「大口真神(オオクチノマガミ)」と呼ばれます。
農業をする人にとって、作物を荒らしてしまう野生動物を殺してくれるオオカミはありがたい神であり、恐れるべき山の王者だったのですね。
特に、中部・関東ではオオカミ信仰が盛んでした。

その中心地は、秩父の三峰神社。有名なのは奥多摩の武蔵御嶽神社、そして今回訪れる釜山神社です。
関東の各地に「オオカミ講」が盛んに行われました。三峰神社などにお参りして、オオカミのお札をいただくと、一枚につき50戸の火難・盗難防止ができるというんですね。番組では現在もこのオオカミ講を行う、やはり埼玉県の鶴ヶ島市の集落を紹介していました。

(続く)

ニホンオオカミに会いたい①


ちょっと前の話。
NHKのETV特集で『見狼記』というドキュメンタリーが放映されて話題になりました。
*ETV特集『見狼記』
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0219.html

日本全国に生息していたニホンオオカミは、100年ほど前に絶滅したとされてます。

でも、今も絶滅してないと信じて追いかけ続けている人もいれば、本当にいるかどうかは関係なく、先祖からのオオカミ信仰を今も伝えている人々もいます。
この番組は、ニホンオオカミを取り巻く状況、人々を、そのダークな部分とか、いかがわしさも含めてうまく編集されていて、とても面白かったのです!

そんなわけで、私はがぜんやる気になってしまいました!

番組の中で、とても不思議な神事を行っているオオカミ信仰の神社が紹介されてまして。
それは、埼玉県北部の寄居町にある、「釜山神社」というところ。
実はオオカミ信仰といえば三峰神社@秩父神社ってかんじで、三峰神社が有名なんですけど、この釜山神社のことは全然知りませんでした。
とはいえ我が家から車で一時間くらいでいけます。
これはいくしかないですよ!!

でも、一人で行くのは心細い。…きっと物淋しい山奥の神社だし。

そう思った私は、変なとこ行くときには、絶対この人はウンと言ってくれるステキな友人で元同僚のサイトーさんにメール。さらにサイトーさんのパートナーで、山岳や秘境の映像ドキュメンタリーを制作しているカワサキさん、生物の図鑑を作っている面白好き編集者ヤマダさんにもメールメール♪
思った通り、全員即レス。
ウケるのは全員その番組をきっちり見ていたこと。

「あの釜山神社にいってみたいんだけどさ~」

その私の一言に、説明も必要なくOKしてくれたのでした。さすが過ぎ…

(続く)

マヌルネコに会いたい


モンゴル語で、「小さい山猫」という名前のヤマネコ。
中央アジアに生息していて、ネコ科の動物の中で最も古い種なんですって。

私は以前、よく上野動物園に(一人で)遊びに行っていましたが、そこでぐるっと回って一番最後の夕方ごろ、このマヌルネコのゲージの前にたたずんでニヤニヤするのが定番でした。

なんといっても、まずこの顔!ヤマネコらしい精悍さ…と言いたいところですが、耳がものすごく下のほうについていて横長な丸顔なので、なんかお間抜けでかわいい。


そして、寒さに対応するために発達した密度の濃い毛並みと丸々とした尻尾!まるでデフォルメしたかのようなラインに見事なシマシマ!
昔、タヌキのイラストを描こうとしたら、こんなシマシマのしっぽをよく書いてお茶を濁したもんです。

今年、埼玉のこども自然動物公園では、マヌルネコの赤ちゃんが生まれましたが、育児放棄のため、日本で初めての人工飼育をしたそうです。結果、数匹は残念でしたが、一匹は見事に生き延び、現在絶賛公開中!
私も公開日に見に行ってきましたが(写真はその時の写真!)

赤ちゃん。かわいかったですよ~♪